雲水旅2

旅は生の一部、
分かってはいるんですがねえ。


2011年5月3日(火・祝) 兵庫・姫路


●何年ぶりだろうか
 もしかしたら、平成になってから初めてかも(^^; ということで姫路城(公式HP)へ、実に久しぶりに行ってきました(^^)/
 いい所なのは何回も行ってよく知ってるんですが、近場の名所というのは得てして足を運ばないもので。今回のように行くと、もっと足繁く行きたいなと思うんですがねえ(^^;

 今回姫路城に行ったのは、平成の大修理の関係で大天守には登れなくなってますが、代わりにすぐ外から修理を見学できる施設、『天空の白鷺』(公式HP)がオープンしていたからです。お城をすぐ近くの外から眺める機会なんて、今を逃したらありませんからねえ。

 公式HPによれば、天空の白鷺を見学するには事前予約が必要とのことで、個人申し込みの方法に従って登録し、予約して行きました。実際に行ってみると、当日でも整理券の配布を受ければ見学は可能でしたが、連休中だからか、整理券待ちの列が長蛇をなしていて、一時間以上待ちになってました。予約していて良かったぁ〜。ちなみに入城料は400円、天空の白鷺見学料は200円でした。



●天空の白鷺
 修理期間中に限り、大天守の近くにあるリの一渡櫓が公開されてました。なんでもこれまで一度も公開された事がない場所だとか。

 大天守を覆う素屋根と、そこへ資材等を運ぶ運搬路、予想はしてましたがど迫力でした。やっぱり大きいというのはそれだけで力です。

 そしていよいよ天空の白鷺内部に入り、少しずつ小分けにしてエレベーターで8階、大天守の修理場所へ。見学窓のスペースはそんなに広くないですが、だから小分けにしてるんでしょうねえ。エレベーターのキャパの問題もあるんでしょうけど。今はまだ実際の修理の準備段階で、特に葺き替えなどはしてませんでしたが、それでも実に興味深かったです。実際に工事が始まったらまた来たいなあ。

 続いて階段を下りて7階、壁面修理見学階へ。こちらも実際の作業はまだでしたが、今回はお城をすぐ外から眺められただけで大満足です。

 見学窓のすぐ上には工事を説明するビデオが流れ、同じフロアには漆喰や瓦葺き替えなどの工事について説明する展示もあり、興味深かったです。
 
 そして、大天守に相当する高さから眺める姫路市街の眺め。眺めはいいんですが、ちょっと曇っていたのが残念。というか、この眺めを大天守を登る苦労なしに見れてしまうことに強烈な違和感を覚えました(^^; お年寄りや体の不自由な方にはありがたいんでしょうけどね。
 南側、姫路駅や播磨灘を望む眺め。姫路駅のあたりまでかつては城域だったとか。

 西側から見れば、かつて千姫たちが暮らしたという西の丸や化粧櫓が。

 一階に降りると、見学窓からは石垣が(^^; ライトアップされた石垣って、また違う雰囲気ですね(^^;

 このフロアの展示は、お城の災害に備えての補強(特に山崎断層による地震の懸念はずっとありますから)や、今回や以前の大修理についての展示がありました。

 なかでも印象的だったのが、明治初期に廃城令からは逃れたものの、荒廃しきって倒壊の恐れすらあったという当時の写真や、戦時中に黒く塗られたお城や昭和の大修理当時の写真が掲載されたパネルでした。
 
 いやあ、来た甲斐がありました。期待は全く裏切られませんでした。というか、もうちょっとちょくちょく来なきゃいけませんね。普通に日帰りできるところに国宝兼世界遺産、というか日本一のお城があるんですから。もったいない(^^;


●大天守
 天空の白鷺がオープンしている間でも、大天守には全く立ち入れないというわけではありません。もちろん上まで登る事は出来ませんが、この時点では3階までなら見学する事が出来ました。ので、せっかくだから行ってきました。天空の白鷺を見学した後、こちらに並べるようなルート設定になってましたしね(^^; 待ち時間はおおよそ10分。

 そうそう、見学時には土足厳禁だから靴を脱いでビニール袋に入れ、手に持って見学するんでした。変わってないなあ(^^;
 お城の雰囲気を壊さないよう、消火栓まで木目調の美しいケースに入ってました(^^; いいなあ、こういう心配り(^^;

 お城は高く、広く、当たり前ですが木造で、久しぶりに来た事もあって、独特の空間にすっかり魅了されてました。お城そのものに慣れないと、展示物を堪能するところまでなかなか行かないなあ(^^;
  
 いやあ楽しかった。見学に行かれる際は、昔の規格なので背の高い人はあちこちで頭をぶつけないように注意する事と、階段が急なので、お年寄りや体力に自信のない人は気をつけてゆっくりと登る事、女性はスパッツ等を履かずにミニスカートでは行かないことが必要ですね(^^;

●お城散策
 大天守を出てから、順路に従って歩いていきます。こういう眺めはお城以外ではありませんから、たまに来るとやはり楽しいです。
   
 今回は初めて、姥が石も意識して見れました。

 入り口近くに掲げられている鳥瞰図。原図は明治時代初期のものらしいです。



●西の丸・化粧櫓
 これで帰ってもよかったんですが、せっかくなので西の丸と化粧櫓を見に行きました。まずは倒壊したのを再建されたところを通り、

 昔のたたずまいを残すエリアに入ります。

 外に面した西側にずっと伸びる廊下、東側には細かく区切られた居住スペースが。女官達の居住スペースとして使われていたらしいです。今はがらんとしてますが、江戸時代はここで生活が行われていたんですねえ。一種の寮みたいな感じだったのかな(^^;

 そして化粧櫓。ここだけ畳敷きで、雰囲気が華やかに一変しました。
 


●楽しかった。
 西の丸長局、化粧櫓の見学を終えて外に出、西の丸をのんびりと散策。これだけ広い空間でゆったりとすごすのも、たまには必要ですね。実にリラックスできていいです。
 
 外に出ようとしたところ、天空の白鷺の整理券待ちの列が二時間近い待ち時間になってました。うわあ……。突発的に訪れるのでない限り、事前予約はしておいた方がいいのは間違いなさそうです。受付は現在ネットのみのようですが、5日前まで可能ですから(^^;

 ここに住み着いているのだろう野良猫も人に慣れていて、子供が撫でてくるに任せてるツワモノもいました(^^;
 
 いやあ、楽しかった。また来よう。

(帰宅後に気付いたんですが、お菊井戸の方を見に行くの忘れてました……次回こそは。)


●好古園
 さあ帰ろうかと思っていたところ、外に出て西に300m行ったところに好古園(公式HP)、との看板が目に入ってきました。行ったことないんですよねえ、ここ。ということで行ってきました。

 これが期待以上によかった。いくつもある日本庭園はもちろん、それらを江戸時代風の築地塀に挟まれた道や渡り廊下で巡っていくスタイルは、実に雰囲気がありました。日本庭園について語れるほどの知識はないので、解説は公式HPにお任せして、写真を並べておきます(^^;
  

 ミニ着物展や池の鯉は実に華やかでした。
  
 茶の庭の手前では、女子中学生か高校生の三人が、道行く人をお茶に誘ってました(^^; こういうのも、初々しくていい(^^;
  
 これで入園料300円は安いです。お城の入城料も安いですから、両方行っても全然問題ないです(^^;
  
 次来る事があれば、食事処や茶室にも寄ってみたいです。時間と懐に余裕があれば(^^;
  
 近場の観光でしたが、久々に訪れた事もあって、堪能できました。天気ももちましたし、行ってよかったです。


●せっかくなので
 最後にもう一度、各公式サイトを(^^;
姫路城
姫路城大天守修理見学施設・天空の白鷺
好古園




2011年  5月3日 兵庫・姫路行
2008年  9月12〜14日 神奈川・横浜行
 6月7〜9日 九州・福岡県博多行 
 5月3〜5日 九州・福岡県宗像行 
 1月26〜28日 東京・新宿行 
2007年  5月1〜5日 九州・福岡県宗像行 



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