2008/2009シーズン
6月




2008/6/22(日)
第36回兵庫県フェニックスラグビーフェスティバル 神戸・ユニバー記念陸上競技場
神戸製鋼コベルコスティーラーズ 19-0 ワールドファイティングブル

ワールド
ファイティングブル
前半 0 0 0 0 0 0
後半 0 0 0 0 0
    PG DG 合計
神戸製鋼
コベルコスティーラーズ
前半 3 2 0 0 19 19
後半 0 0 0 0 0

Kick Off 14:03
レフリー:谷口かずひと

出場選手
1平島 久照 2村上 正幸 3金武 貴之 4鎌田 卓 5近藤 洋至 6吉田 永昊 7伊藤 剛臣 8谷口 到
9ネーサン・アンダーソン 10森田 恭平 11末藤 雅宣 12菊池 和気 13大橋 由和 14陣川 真也 15市来 大典
リザーブ
16南條 健太 17山内 雅延 18田中 渓介 18辻井 将孝 19鈴木 敬弘 19パスカ・マパカイトロ 20今村 友基 21大石 嶺 22小笠原 仁 22高木 聡
太字=ゲームキャプテン オープン戦のため、背番号が重複している選手がいます。


●ユニバ
 ラグビーの試合では、去年の同じ兵庫ラグビーフェスティバル以来のユニバですかねえ。家を出るのが遅れて13時30分過ぎに最寄りの総合運動公園駅に着いたのですが、思いのほか人が多かったです。天気も悪かったのに何でだと思っていると、どうやら今日はバレーの試合もある由。なるほど。
 確かにユニバに向かう人の数は、列車の混みようから比べればましでした。それでもこんな天気なのにそれなりにいたのは、やはり年に一度の兵庫ラグビーフェスティバルということで、イベントに参加した人やその家族なんかも来ていたからでしょうねえ。ワールドが降格してるので、今年の神戸ダービーは今のところこれだけだというのもあったかもしれません。

 今日は天気予報ではかなり微妙でしたが、実際に来ても微妙な天気でした。今にも降りそうに曇ってはいましたが、降ってはいないという。少なくとも試合中に一雨はあるだろうと思っていたので、ポンチョは持参してますが。空いてたら屋根の方に逃げることも考えようかな。

 スタジアム前まで来ると、両チームのテントが立ってました。今日の神戸製鋼ブースではファンクラブの先行入会をやってるだけなんですよねえ。この時期だから盛りだくさんというわけにはいかないようで。
 ブース前では十人ほどの選手がミャンマー・四川の災害への募金箱を持って並んでました。こういう活動に熱心なのはいいことです。去年も新潟チャリティーTシャツとかありましたし。募金箱を持った選手の列の端の方にはケガからの復帰を目指す大畑・元木・松原の三選手が並んでました。復帰、待ってますよ。本当、スター選手も身近なんですよねえ、ラグビーって。



●今日のグランド
 今日は天気は悪いわ、去年は二試合だったのが一試合だけだわ(おかげで入場料は1000円と500円安くなってましたが)と不利な条件が重なってたのでどんなものかと思ってましたが、結構来てましたねえ。メインスタンドしか開放してなくて、人が固まってたというのもあるかもしれませんが。
 スタンド下の売店も長蛇の列が出来てましたし、一回50円のスーパーボールすくいも子供達で盛況でした。



●チア
 試合前のアトラクションとして、チアリーディングが披露されました。今年は梅花女子大学チアリーディング部のレイダースさん。こういう時しか見る機会はありませんが、鮮やかなものです。

 やはり大学生、高校生がするより動きに統一感やキレがあります。ちゃんとアナウンスを聞いてませんでしたが、Bチームは国内の何かの大会で優勝、Aチームは海外遠征してきたとか。大学生の中でもレベルの高いチームということのようです。なんか納得。



●試合
 キックオフに合わせるように雨が降ってきました。周囲の人の多くは屋根のある上のほうへ避難していきましたが、やはりラグビー、そのまま傘やポンチョで防御して居座り続ける人もそれなりにいました。僕はもちろん後者です(^^;

 セットプレーに関しては、スクラムは押せていましたが、ラインアウトは不安定でした。この試合が春の練習試合最終戦ですが、夏合宿があるので開幕までにはきっちり調整してきてくれると信じてます。今日のメンバーはシーズンのレギュラー有力候補な選手ばかりではなく、それにむけてのアピールの場、テストの場という意味合いも多分にあったわけですし。

 それにしても、今日の神戸は負傷による一時交替が多かったです。前半だけでネイサン・アンダーソン、谷口到、金武貴之と出ましたから。

 ともあれ、前半も終盤に近づいてくると次第にペースを掴んで相手陣に攻め込むようになりましたが、ゴール前のあと一押しが出来ずに押し返される、じりじりした展開が続きました。そんなワールド防御陣を突破し、25分に初トライを奪ったのはモールからのドライブでした。崩しきれないならこじ開ける、といった感じでしょうか。

 結局前半は3トライ取りましたが、モールドライブの後はラックサイドの突破、キックからとFW、BKそれぞれが得点できたのはよかったです。特に最後のトライは森田のチップキックからラック、そこから今村友基のチップキックでインゴールに運び、チェイスに勝った陣川が押さえたもので、走り抜ける姿が気持ちよかった。

 後半には雨はあがってきました。ポンチョも脱いでましたし。途中二、三度弱い雨が降りましたが、雨具は必要ありませんでした。

 試合の方は、後半は両チーム0-0で終わり、最終スコアは19-0。ワールドを零封して勝てたのは良かったですが、後半無得点に終わったのは寂しいなあ。
 去年の反省から今の神戸に必要なのはフィジカルの強さとディフェンス、スクラムだとなってるわけですが、それについては改善が見られてますね。期待してますよ。


◆後半の21分、鈴木敬弘が倒れたまま動くことが出来ず、タンカで退場しました。本当に動けてませんでしたし、タンカを持つ選手の数も多くて慎重で、普通の故障より重いのではと思ってしまいました。大丈夫だといいんですが。



●選手
・谷口到は前半に頭を負傷して一時退場してましたが、後半には左足を故障して、ついに交替となりました。でもサニックス戦でも思いましたが、この激しさは魅力です。鍛えれば面白いのでは。期待大です。

・やはり大橋由和はいいタックルをしますねえ。大石嶺ともども、今年も期待してます。
・森田恭平のキックは相変わらずいいですが、相変わらずボールを持つとすぐ蹴るかパスかしてしまいますねえ。もっと球を持って走って欲しいんですってば。走った時も、クラッシュするなら強くヒットして欲しい。あの当たりでは激しい選手相手だと跳ね飛ばされますよ。
・陣川真也の動きはやはり面白いです。シーズンに入っても出てくるかな?
・今日のメンバーの中で唯一出番のなかった高木聡。背番号的にフランカーではなくバックスとして登録されてたんでしょうが、プレーを見たかったなあ。187cm100kgの体で、バックスとしてどんな動きをするのか見たかったです。
・菊池和気は二試合見ましたが、なんかまだプレーの印象がないんですよねえ。なんでだろう。

・ワールドの11番、何度かいいランを見せてました。パンフレットのメンバー表には金子高輝とありましたが、神戸製鋼の間違いっぷりを見ると信用はできませんねえ。


●試合後
 試合後のファン交流イベントは、グランドに降りてのサイン会(握手、写真も)でした。試合後ですから、妙なことは出来ませんものねえ。でもこれって、二週間後にあるコベルコラグビーフェスティバルならいくらでもそこらにいる選手にもらえてしまうような気もするんですが(^^;

 かつてプロ野球の写真撮影会に参加したときのようにガチガチな進行ではなく、子供なんかは参加選手に片っ端から行ってました。最初出てきてたのは、試合に出てなかった後藤翔太主将だけだったのでなかなか進みませんでした。

 途中で選手が増えてからは順調に流れ、いい雰囲気で進んでいきました。僕はそれを後ろから見ていただけでしたが(^^; 我ながら何しに降りていったんだと思わなくもなかったりします(^^;
 他にいた選手は、森田恭平、田中渓介、ネイサン・アンダーソン、吉田永昊、大橋由和、だったと思います。

 ……あれ? そういえばファン交流会と銘打ってたのに、ワールドの選手はいなかったような。


●おまけ
・ここもユニバーシアードの時に作られたスタジアムなので決して新しくはないんですが、ビジョンは新しいカラー式なんですよねえ。先日博多で寂しい思いをしてきたので、それだけでも嬉しかったです(^^;

・会場で配られていたプログラム、カラー模造紙に一色刷りという、高校の文化祭パンフのようなつくりはいいんですが、メンバー表が出鱈目なのはなんとかならなかったものか。神戸製鋼のスタメン15人中、実際と同じだったのは5人だけでした(^^;
・試合アナウンスの姉ちゃん、試合を通してかみまくりでした。頑張れ。


●次の予定
7/6(日) コベルコラグビーフェスティバル 神戸・神鋼灘浜グランド
 今年はスティーラーズの試合はないようなんですがね(^^;


2008/6/7(土) 神戸・灘浜グランド
2008/6/8(日) 博多・レベルファイブスタジアム

 それぞれ独立した別の試合なんですが、はしごしてきたのでまとめて書きます。


2008/6/7(土)
練習試合 神戸・灘浜グランド
神戸製鋼コベルコスティーラーズ 26-14 福岡サニックスブルース

福岡サニックス
ブルース
前半 2 2 0 0 14 14
後半 0 0 0 0 0
    PG DG 合計
神戸製鋼
コベルコスティーラーズ
前半 1 0 0 0 5 26
後半 3 3 0 0 21

Kick Off 14:00

出場選手
1平島 久照 2南條 健太 3山内 雅延 4林 慶鎬 5近藤 洋至 6野澤 武史 7谷口 到 8パスカ・マパカイトロ
9ネーサン・アンダーソン 10菊池 和気 11陣川 真也 12大石 嶺 13ピエーレ・ホラ 14小笠原 仁 15森田 恭平
リザーブ
北川有広 石井良昌 金武貴之 吉田永昊 田中渓介 鈴木敬弘 辻井将孝 今村友基 末藤雅宣 市来大典


●久々の灘浜
 去年の10月、トップリーグ開幕前の練習試合以来かなあ。もうすっかり面倒臭くなり、JR住吉から六甲ライナーを使って行くルートが定番になりつつあります。今の僕は乗り始めがJRなので乗り換えが楽ですし、駅からの距離も近いですから。
 今日は薄曇りなので、この季節にラグビーを観戦するにはちょうどいい天気です。個人的に夜勤明けなので、めったやたらに眠いのが難ですが。


●今日のグランド
 13時40分頃に行ったので、スタンドの神戸製鋼サイドの後方はあらかた埋まってました。練習試合でサニックス相手ですから、サニックスサイドでも全く問題なかったんですが、このスタンドは、後方の高いところに座ると、実のところどこかしら死角があるんですよねえ。前方に座ろうかとも思いましたが、今回はものはためしに、反対側の畦に座って観戦。あまり人数は座れませんが、草が柔らかくて座り心地いいし、雨さえ降ってなければ、いいじゃないですかここ。



●試合
 試合前の神鋼のアップ時、上は赤シャツでしたが、パンツのアディダスラインが青だったので、今日はセカンドジャージでやるのかな? でもサニックスのジャージは青だったよな……と思っていたら、両チームともセカンドジャージでの登場でした。練習試合はこういうレアな組み合わせが見られるのが楽しみの一つです。サニックスのセカンド、赤白だったんだ。


 前半は、スコアからも明らかなように、押され気味のペースでした。接点で少しずつやられていっているというか。
 被ファーストトライはキックパスを相手WTBと森田がチェイスし、森田が空振りしてしまったところを持っていかれました。森田一人の話ではないけど、もっとゴール前ディフェンスでの粘りが欲しところです。

 前半の得点がロスタイムのトライ一つに留まったのは、神鋼のミスによる自滅もありますが、サニックスのディフェンスが激しかったことも大きかったように感じました。ボールを持って攻め込んだところをタックルで倒され、こぼれ球を取られるシーンを何度見たか。


 後半に入ると、サニックスの防御網に的を絞らせないようにボールを散らせるようになりました。修正できるのはいいことです。
 アンダーソンのサイド突破からのトライは見事でした。周囲が見えているプレーヤーというのは頼もしいです。


 近藤、一度ラインアウトでキャッチ後、ボールを離した後も相手LO5番の選手がいつまでもしがみついたまま離さず、次のプレーに移れなかったのでかっとなったのでしょう、ストンピング攻撃をしてしまい、ボールに全く関係ないところで揉み合いになってました。フォローに入ってた平島、お疲れ様。最終的にペナルティーは与えられなかったので、サニックスのコーチが「踏みつけてもいいらしいぞ。ペナルティー出なかったし」と野次ってて、タッチジャッジにまあまあと言われてました。



●印象に残った選手
・アンダーソンのタックルは噂にたがわず厳しかったです。動きも全体的に強いし、いい感じでした。でも、試合を通して見ると、SHとしてのパススピードが物足りませんでした。もっと速いパスを放らないと。動きのキレ、メリハリもまだまだ向上の余地があると感じましたし、現時点ではやはり後藤がレギュラーの最右翼でしょうねえ。

・FBに入った森田も去年よりはタックルに行くようになってました(去年は腕だけでジャージを掴みに行ってた印象が強いです(^^;)が、まだまだ行くのが遅いし(ここぞのタイミングで躊躇して抜かれてたりしましたし)、高くて弱かったです。頑張れ。
・7番谷口、8番マパカイトロの激しさはいいですね。マパカイトロは外国人枠の関係でどうなるか分かりませんが、谷口はメンバー争いに加わってきそうです。元々のプレーは知りませんが、これでまだブランクが残ってるんだったりしたら凄いんですが(^^;
・陣川は抜群のスピードとかパワーとかは感じませんでしたが、人に強いというか、スペースを見つけて走りこむ、当たってもすり抜ける、できないまでもボールはキープする、そういうプレーが印象的でした。伸びてくれば面白いんでは。去年は正直印象になかったんですが、注目してみようと思いました。
・末藤、あまり味方のキックに反応してませんでした。なんでだろう。パントへのチェイスは追いつかないまでも相手へのプレッシャーの意味でも必須だと思うんですが。「このキックに合わせて詰めていれば面白い」と思った場面で追わず、他の選手と一緒に軽く流してたシーンが何度もありました。

・見ていて今日の神戸はなんか静かだなあと思っていたら、後藤主将が出ていなかったからなんですね。ウォーターボーイでいましたが、やはり彼が声をかけるとチーム全体に活気が出てきてました。



●おまけ
・ 試合開始前に今年度のファンクラブの先行入会をしてきました。プレゼントはトートバッグ、先行入会はコインケースを選びました。コインケース、まさか樹脂製だとは。最初見た時は裏に切れ目があるだけで閉じる機能がないため、「なんだこれ。大丈夫なのか?」と思いましたが、試しに小銭を入れてみたところ、摩擦と樹脂の復元力のおかげで、開けようとしない限り大丈夫でした。面白いなあ、これ。普段持ち歩くというより、ちょっとした時に持ち出す感じで使おうかな。
 
・四川大地震へのチャリティー募金をつのってましたので、硬貨をば一枚。
・試合中、クラブハウスのテラスでなにやら準備をしていました。アフターマッチのバーベキューの準備とかかな?

・サニックスも公式戦以外では、選手固定の背番号があるんですね。公式戦では関係なくなるので、個人的には神戸もして欲しいとは別に思いませんが。
・試合終了後、次の移動まで大分時間があって暇だったので、そのまま畦でぼんやりとグランドを眺めていたら、目の前で撤収作業をしていた大橋がこっちを見て、笑顔で「ありがとうございました」と。やっぱり彼、感じいいなあ。そしてこういう行動が当たり前にできるラグビー界、やっぱいいなあ。気持ちよく観戦を締めることができました。




 この後九州に移動する様子は、旅日記でどうぞm(_ _)m
 旅日記2008


2008/6/8(日)
IRB パシフィックネーションズカップ 博多・レベルファイブスタジアム(旧・博多の森競技場)


●レベルファイブスタジアム
 初めて来た競技場ですが、なかなか立派な建物です。

 ただ、着いた時間がかなり早かったので、スタジアム前広場では、各お店やイベント用のテントの設営が行われている最中でした。
 
 それでも早くもラグビーファンは続々と集まり始めていました。多種多様なラグビー関係のシャツを見ていると、ああ、ラグビーの試合会場に来てるんだなあという実感がひしひしと沸いてきます。

 暇なのでフラフラしつつ見て回っていたら、カンタベリーのPNC会場限定発売のTシャツがいい感じだったので思わず購入。3000円。うーむ、予定外だ。そして予定通りにJRFU公式ショップでジャパンのキーホルダーをば。

10時を回るとフードコートも営業を始めたので、目当てのトルコ料理屋台でケバブを購入。久しぶりだけどおいしい。


 JRFUのテントでは、ビデオ上映と歴代日本代表ジャージの展示をやっていました。こうして並ぶと壮観だなあ。


 とかやっていたら、そろそろ前座試合が始まる時間だったので、スタジアムの中へ。


前座試合
福岡県高校選抜 38-7 熊本県高校選抜

熊本県高校選抜 前半 1 1 0 0 7 7
後半 0 0 0 0 0
    PG DG 合計
福岡県高校選抜 前半 3 2 0 0 19 38
後半 3 2 0 0 19

Kick Off 10:55


●スタジアム
 この後友人と合流する予定なので、再入場が出来ることを確認してから中へ。そこで売ってた今日のPNCのパンフレットを思わず買ってしまいました。なんでラグビー会場ではこうも財布の紐が緩くなるのやら。

 中に入って思ったのは、いいスタジアムじゃないかということです。専用スタジアムなのは当然として、バックとメインには大きく屋根がせり出していて雨にもかなり強そうですし、見やすい座席でしたし。ただ、ゴール裏のスタンドの傾斜がかなり緩いのと、メインスタンド最前列の柵が邪魔で、前五列ほどは見にくかったこと、ビジョンが古めの単色表示だったことは残念でしたが。



●試合
 試合そのものは、まあ、前座ですからねえ。知ってる選手もいないし(東福岡からももちろん選手は出てましたが、僕が知ってるレベルの選手はいませんでした(^^;)、正直友人が来るまでの時間潰しの意味合いが強かったので、あまり集中して見てませんでした。すいませんm(_ _)m

 でも、スコアの通り、やはりというか福岡選抜が熊本選抜を圧倒してました。接点でことごとく勝ってたような印象すらあります。


 ハーフタイムにトイレに行ったついでに、弁当がひとつ400円と激安だったので、おなかも減ってないのに思わず買ってしまいました(^^; さすがに冷めてきてはいましたが、400円でこれなら何の文句もありません。


 試合も終わり、友人を出迎えるために一旦外へ。JRFUのブースで会員はトレカのプレゼントがあったので、やりました。菊谷選手でした。正直、まだあまり印象がないですねえ。これからどんどん活躍してくれればいいんですが。


IRB パシフィック ネーションズカップ
日本代表 21-42 オーストラリアA代表

オーストラリアA代表 前半 4 4 0 0 28 42
後半 2 2 0 0 14
    PG DG 合計
日本代表 前半 0 0 0 1 3 21
後半 2 1 2 0 18

Kick Off 14:11
観衆 7,493
レフリー ウィリー・ルース(南アフリカ)

トライ等
 豪州A 前半 13分 モーガン・トゥリヌイ(マーク・ジェラード○)、19分 マーク・ジェラード(マーク・ジェラード○)、34分 ピーター・キムリン(マーク・ジェラード○)、40分 ヴァン・ハンフリーズ(マーク・ジェラード)
 日本 前半 6分 DGジェームス・アレジ、32分 PGジェームス・アレジ×
 豪州A 後半 4分 サム・ノートンナイト(マーク・ジェラード○)、30分 ピーター・キムリン(マーク・ジェラード○)
 日本 後半 2分 PGジェームス・アレジ、8分 PGジェームス・アレジ、21分 谷口智昭(ジェームス・アレジ×)、24分 谷口智昭(ジェームス・アレジ)

出場選手

日本代表
1.西浦達吉13(コカ・コーラウエスト)、2.青木佑輔6(サントリー)、3.相馬朋和19(三洋電機)、4.大野均26(東芝)、5.北川俊澄10(トヨタ自動車)、6.ホラニ・龍コリニアシ2(三洋電機)、7.ハレ・マキリ21(福岡サニックス)、8.箕内拓郎44(NEC)、9.田中史朗2(三洋電機)、10.ジェームス・アレジ5((財)日本ラグビーフットボール協会)、11.小野澤宏時43(サントリー)、12.ライアン・ニコラス3(サントリー)、13.今村雄太18(神戸製鋼)、14.遠藤幸佑17(トヨタ自動車)、15.ショーン・ウェブ3(ワールド)
16.猪口拓5(東芝)、17.猪瀬佑太2(NEC)、18.谷口智昭6(トヨタ自動車)、19.菊谷崇12(トヨタ自動車)、20.吉田朋生10(東芝)、21.ブライス・ロビンス14(NEC)、22.クリスチャン・ロアマヌ11(東芝)
オーストラリアA代表
1.ペク・コウワン、2.ショーン・ハードマン4、3.ガイ・シェパードソン18、4.ヴァン・ハンフリーズ、5.ピーター・キムリン、6.ミッチェル・チャップマン、7.マット・ホジソン、8.ジュリアン・サルヴィ、9.ジョッシュ・ホルムズ、10.ベン・ルーカス、11.フランシス・ファイニフォ、12.ティマナ・タフー、13.モーガン・トゥリヌイ20、14.マット・キャラロ、15.マーク・ジェラード23
16.タイ・マクアイザック8、17.サレシ・マアーフ、18.アル・キャンベル4、19.ポウタシ・ルアフトゥ、20.パトリック・フィブス、21.タイロン・スミス、22.サム・ノートンナイト2

 太字はキャプテン。名前の後の数字はキャップ数


●今日のスタンド
 現場の印象としては、スタジアムの収容人数と混み方からすれば、一万人は越えてるだろうと思ってたんですが、7500人弱ですか……。正直意外でした。両ゴール裏がガラガラだったのが響いたんですかねえ。



●試合前
 12時半に友人とも無事合流でき、スタンドに向かいます。自由席一般の座れるエリアを考え、今度はバックスタンドに向かいました。

 既に真ん中近くの前方はそれなりに混んできてましたが、二人の座るスペースは見つけられました。すぐそばにオーストラリア国旗とワラビー人形を持ったオージー二人連れがいましたが、それもまた国際試合の味です。
 オーストラリアAの選手は正直分かりませんが、日本代表の選手の試合前練習を見ているだけでも楽しいです。試合への期待が高まってきました。

 試合前の両国国歌吹奏では、皆自然に起立・脱帽してました。国際大会ではこういうところできちんと両国に敬意を払うのは当然ではありますが、雰囲気があって盛り上がりますねえ。オーストラリア国歌を歌った女性の声には艶やかさと伸びが、日本の国歌を歌った男性の声には迫力と重みがあってよかったです。



●前半戦
オーストラリアAのスクラムは、エンゲージの声がかかるぎりぎりに潰すようにヒットしてくるものでしたが、今日のジャパンは比較的早い時間に対応することが出来ました。数回目には逆襲まで出来てましたし。CAB戦でやられっ放しだった反省が生きたんでしょうか。

 
 アレジのドロップゴールで早々に先制しました。序盤はアレジのキックマネジメントもコントロールもいい感じでした。中盤には必死の戻りで相手をゴールラインギリギリでタッチに押し出し、トライを阻止したシーンもありましたし。
 この試合のファーストトライはオーストラリアAのキャプテン、CTBトゥリヌイが決めました。実にパワフルな突進で、日本のFBウェブを破っていきました。その後もオーストラリアAは攻め続け、前半だけで4トライとほぼ勝負を決めました。

 日本で特に奮闘が目立ったのは、プロップの西浦でした。ライン際では体を反転させてのパスを放ったり、相手のトライ後のコンバージョンには一人でプレッシャーをかけに走ったりと、いつものワークレートの高い下働き以外にも積極的なプレーが光ってました。
 日本はファーストタックルをかわされ、そこにできるギャップを突かれ、前半の中盤以降はひたすらに攻められ続けました。Aチームとはいえ、個々のフィジカル・スキルが日本より上なのは素人目にも明らかでしたが、そこで日本が組織力と出足の速さを機能できなくさせられては、太刀打ちできようはずもありません。それでも箕内などは何度も激しいタックルに行ってましたし、しっかりゲインを切れてたりと通用してる選手も何人もいましたが、チーム全体として通用しないと勝ち負けにはならないんですよねえ。このレベルでは。

 国際試合どころか、高校生以外のラグビーを生見るのが初めてだった友人が言っていたんですが、日本の攻撃が少しワンパターンだなと。大外まで同じリズムでパスを回し、そこでゲインを図るだけだと。
 確かに。同じリズムの攻撃の繰り返しで、ラインブレイクできそうなイメージがあまり持てませんでした。途中でシザースしたりパスの速度を上げたりと変化をつければ、もっと違ったんでしょうが。その辺も含めて鍛えてる最中なんでしょうがねえ。なにせ今のジャパンが本格的に攻撃の整備にかかったのはこの四月からですし。
 友人はラグビーはともかくサッカーは長らくファンなので、同じフットボールと言うこともあってか、ディフェンスの穴とかを見抜くのはうまいです。僕なんて、今でもよく分からないことが多々あるのになあ(^^;


 
前半の中盤以降、気になったのはアレジのプレーが精彩を欠いたことです。キックの飛距離とコントロールが明らかに落ち、それどころか相手がゴールラインに向かって突進していて、間に合うかどうかという場面で二度ほどそのまま追うのを諦め、トライを許した場面がありました。最後には近くの人が「アレジ、最後まで追えよ!」と叫んでましたが、僕も同じ思いでした。後半早々にはキックチャージからあっさりトライされたシーンもありましたし、一試合の中でも波が激しいタイプなんでしょうかねえ。

 前半終了のホーンが鳴った後に許したトライは、前半の最後にジャパンが意地の逆襲を見せようとしたところからの返り討ちでした。大外にいた大野にボールが渡り、スペースもあった絶好の機会でした。「行け!」と大野が走り出した直後、相手にぶつかる前にボールをこぼしてしまい、そのボールを奪われてのものでしたからがっくりきました。大野があんなミスをするとは。なんだったんだろう。


●後半戦

 後半に入って早々、35-3とリードされてる場面でオーストラリア陣内でペナルティーを得たら迷わずPGを選択していた判断には首を傾げました。小刻みに刻んでいって勝ち負けが出来る点差でもないのに、なんでトライを狙いに行かないのかと。箕内キャプテンはどういう判断だったんでしょう。8分に今度もPGを狙うと分かった時、近所の席からブーイングをしている人がいました。多くの人が同じ想いだったと思います。
「この展開でなんでPGなんだ、トライを狙え、チャレンジしろ!」
 と。キッカーのアレジがしばらくブーイングしたほうを見てましたが、心中はどうだったんでしょうかねえ。



 後半戦に入ると、日本はディフェンスを修正してきて、前半のようにやすやすとファーストタックルを外されたり、ギャップを突かれて大きくゲインされたりという場面は激減しました。この修正力がついてきたのは大きいですが、できれば前半のプレー中にできるようになればもっといいんですがねえ。というか、世界の強豪と戦うためにはできるようになってもらわないと。


 今村の『幻のトライ』、惜しかったです。ラックから出たボールにトップスピードで後ろから走りこみ、相手ディフェンスを飛び越えてゴールポスト下に決めたと思ったんですがねえ。その前に相手の反則があったとは。

 直後にモールから谷口がトライを決めたので結果的にはオーライでしたが、神鋼ファンでもある僕としては残念でした(^^;
 その三分後にも、今度はラックからの早く短いパス回しからのトライを決めました。
 ちなみにこの二つのトライの時には、オーストラリアAの選手二人がシンビンで一時退場になっていました。しかも二人ともFW。なのでスクラムもモールも圧倒できてました。15対13なんだから当然だとも思いますが、去年はシンビンによる数的優位は逃し、数的不利はきっちり失点するシーンを何度も見てきたので、当たり前のことが出来るようになっただけでも嬉しい気持ちがあったりします(^^;



 その後に出たキムリンのトライはそこに至るまでのオーストラリアAの個人技とパスワークの融合が見事でした。あんなつなぎでトライされたら、拍手するしかありません。プレーの起点となった11番ファイニフォの華麗なラン、FBのノートンナイトのプレーも凄かった。あれを止めるのは至難の業です。


 ノーサイド直前、あそこまで攻め込んだんだから、あと1トライ取って欲しかったなあ。自滅ミスで終了というのは寂しいです。
 後半だけだと18-14で勝ってるんですよね。実質の勝負が決まってからだから意味がないという意見もあるでしょうが、これまでの試合を思い起こせば、まずはそこまで持っていけただけでも進歩でしょう。最後まで集中力を切らさずに立て直せたわけですし。



●ノーサイド
 ノーサイドの後、両チームに対して立って拍手してたら、友人が「ラグビーではするんだ。いいなあ」と言ってました。え、当然の話だと思ってたんですが。


 終了後、バック・メインに両チームが挨拶をした後、日本代表の選手の何人かは、延々とゴール裏とメインスタンド下でサイン・握手・撮影とファンサービスに努めてました。ラグビーを見だして一年の僕はさすがに慣れてきてましたが、友人はいたく感心してました。

 試合終了後20分ほどして、そろそろ帰ろうかと移動を始めた時も、それはまだ続いてました。大野、明らかに疲れてるのに礼儀正しく求められるままにサイン、握手をしてました。大変だけど立派です。最後には僕と友人も握手をしてもらいましたが、握った手の大きさと力強さが印象的でした。これが世界と戦っている手か。頭が下がります。



●おまけ
・ 大野、西浦、箕内の三人は交代時、バックスタンド側から帰っていったんですが、その際にスタンドから大きな拍手が送られてました。
・ すぐ近くにワラビー人形を抱え、オーストラリア国旗を羽織った二人組のオージーがいたんですが、選手と知り合いのようで、試合中や後に、選手と談笑してました。

・ そのオージーの兄ちゃん、近くにいた子供とよく遊んでたんですが、試合後はボクシンググローブをはめたワラビー人形が子供たちにフクロにされてました(^^; 元々こういう人形はそういう目に遭いがちですが、加えて日本が負けた直後でしたからねえ(^^;
・ いつもは代表戦での赤いヘッドキャップは西浦のトレードマークでしたが、今日は相馬と龍コリニアシもしてました。徐々に浸透してきたのかな?
・ 龍コリニアシ、ボールを持った時のパワーは凄いんですが、ボールを取りに行くときの瞬発力がもっとあればと思ったシーンが何度かありました。
・ SHの田中の捌きは良かったです。攻撃時のリズムはよく作れてたと思います。ただ、体格的な問題もあるでしょうが、タックルの強さがもう少し欲しいかな。
・ 今日は国際試合初観戦の友人の反応から、ラグビーに根付いている素晴らしい習慣がいくつもあることを改めて実感しました。僕もファン暦は浅いんですが、それでも慣れてきて、当たり前に思うようになってきてたんですねえ。


 ここから帰路の様子は、旅日記でどうぞm(_ _)m
 旅日記2008


●次の生観戦予定
6/14(土) トヨタ自動車ヴェルブリッツ vs 神戸製鋼コベルコスティーラーズ 愛知・トヨタスポーツセンター陸上競技場
OR
6/22(日) 神戸製鋼コベルコスティーラーズ vs ワールドファイティングブル 神戸・ユニバー記念競技場

 トヨタ戦は見たいんですが、愛知かあ……無理すれば行けなくもなさそうですが、今の懐具合的に、かなりきついなあ……。


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