日本代表　21-61　マオリ・オールブラックス

マオリ・オールブラックス　 （マオリ代表）	前半	4	3	3	0	35	61
	後半	4	3	0	0	26
		Ｔ	Ｇ	PG	DG	計	合計
日本代表 （JAPAN XV）	前半	1	1	0	0	7	21
	後半	2	2	0	0	14

Kick Off 14:10
観衆　21,234
レフリー　ルーク・ピアース（RFU）
アシスタントレフリー　アンガス・ガードナー（ARU）・ジェームス・レッキー（ARU）・原田隆司・橋元教明・麻生彰久（JRFU）
テレビマッチオフィシャル　ジョージ・エイユー（ARU）

出場選手
日本代表（JAPAN XV）
1三上 正貴 2木津 武士 3畠山 健介 4トンプソン ルーク 5伊藤 鐘史 6ツイ ヘンドリック 7リーチ マイケル 8ヘイデン・ホップグッド
9日和佐 篤 10田村 優 11山田 章仁 12マレ・サウ 13立川 理道 14松島 幸太朗 15五郎丸 歩
16稲垣 啓太 17湯原 祐希 18垣永 真之介 19真壁 伸弥 20アマナキ・レレイ・マフィ 21内田 啓介 22小野 晃征 23カーン・ヘスケス
マオリ・オールブラックス
1クリス・イーブス 2アッシュ・ディクソン 3マイク・カインガ 4 トム・フランクリン 5ヘイデン・トリッグス 6ブレイド・トンプソン 7ショーン・ポルウォート 8エリオット・ディクソン
9クリス・スマイリー 10イハイア・ウェスト 11ジェイムズ･ロウ 12チャーリー・ナタイ 13ジェイソン・エメリー 14マット・プロクター 15ロビー･ロビンソン
16コーディ―・テイラー 17ブレンドン・エドモンズ 18ニコラス・バレット 19ニック・クロスウェル 20ダン・プライヤー 21ジェイミソン・ギブソン パーク 22マーティー・マッケンジー 23 ネヘ・ミルナー スカッダー
太字はキャプテン


●今日のスタンド
　本当にたくさん入ってました。ぎっしりではないものの、バックスタンドの最上段やゴール裏まであらかた埋まってるのなんて初めて見ましたよ。
　なんでも、観客数が実数発表になった2004年以降で国内の日本代表戦では最多だったそうで。ちょっと前の東京でのオールブラックス戦より入ってたのか。自分と同じく、関西地区での強い相手との代表戦に飢えてる人が多かったのかな(^^;
　　


●試合について

　スコアで明らかですが、完敗でした。
　すごく大雑把な印象としては、日本がジワジワと耐えて攻めようとするも、ミス。そこを逃さず、マオリが一気に逆襲してトライ。でした。

　ランとパスそのもののスピード、アンストラクチャーな局面での反応速度があまりにも違いました。格上相手に相手の土俵で戦っては、そりゃあこの点差にもなります。もちろん日本もそのことは先刻承知で、対策も講じていたんでしょうが、力及びませんでしたね。
　ここぞの場面でのミスの多さは、それだけマオリのプレッシャーが強かったのか、マオリがジャパンのミスを逃さなかったので、余計多く感じてしまったのか。なんにしてももっと減らさないと。

　試合後のエディー・ジョーンズHCのコメントから、あえて早いテンポで攻め続ける戦い方を選んでいたことも分かりましたが、とするとこの展開もある程度織り込み済みだったのでしょうか。適宜スローダウンさせる戦い方なら、もっと戦えていたのかな。

　序盤、日本の選手がなかなか国際試合モードに入れないでいるのがもどかしかったですが、一本トライ取ってから、スタンドも選手もようやくスイッチが入りました。スコア的にはその後も同じようにやられ続けましたが(^^;　でも、日本が攻めるシーンはそこから明らかに増えたように感じました。攻めようとしてミスしてやられるのと、攻めてミスしてやられるのは、同じようで違うと思うのです。

　マオリの見せる、アンストラクチャーからの攻めはともかく、一瞬の加速やあっという間にグラウンドの端から端へとボールが動くパス回しは、日本もやりたい攻めだったのでは。これがレベルの違いでしょうか。スーパーラグビーに参加できたら、こういうのにももっと慣れられるんでしょうね。
　よくラインブレイクされたのは、ブレイクダウンでやられていたためそこに人数をかけざるを得ず、必然的に外の人数が少なくなっていたのはあるでしょうが、個々のディフェンス力はどうだったのでしょうか。こういう試合の後は、素人なりにあれこれ考えてしまいます(^^;

　スクラムは明らかに勝ってました。最後はフロントローの両プロップが初代表試合だったのに、です。技術も、8人で押す意識も、かなり高まってきてるんでしょうね。本当にスクラムは強くなりました。ダルマゾコーチさま様です。でも、ラグビーは複合スポーツですから、そこだけでは勝てませんよねえ。
　とはいえ、今日のトライ三つのうち二つは、モールとスクラムからのペナルティトライですから、FWの強化がうまくいってるのは間違いないでしょう。
　

　今日代表デビューした選手の中で最注目なのは、NTTコム所属のアマナキ・レレイ・マフィで間違いないでしょう。強さ激しさ勢い、いいですね。コムはトップリーグで神戸とは逆プールだったので彼のプレーを見るのは初めてだったのですが、代表デビュー前から盛んに取り上げられていたのも納得です。しかし、トライした後にボールをグラウンドに思いきり叩きつけるの、いつものパフォーマンスなのでしょうか(^^;　今日も二回（一回は認定トライでしたが）してましたが(^^;
　　
　あと、見るのが楽しみだった宗像サニックス所属のカーン・ヘスケス。胴長短足でずんぐりむっくりの体型で、奔放な動きでのゲイン力はさすがです。いいわあ(^^;　使い所の限定される選手ですが、そこでは絶大な力を発揮しますね。ようやく彼のプレーを味方視点で見れました(^^;



●全てはW杯で勝つために
　事あるごとにエディー・ジョーンズHCが繰り返している言葉ですが、まさにその通りですね。そのために逆算して積み上げているはずだとこちらも信じて見ています。
　今日の試合、大敗ではありますし、もちろん落胆はあります。が、この点差で負けた割には心情的に、全然暗くないんですよね、我ながら不思議ですが。もうちょっと戦えるのではと期待してましたし、よくやった、とかいい試合だった、とか言うつもりもありませんが、何人かの獅子奮迅だけで、後はけちょんけちょんというのではなく、チームとしてやれるところ、やれてないところが明確だからでしょうか。
　
　ここから始まる11月のウィンドウマンス、そして来年の本番、イングランドW杯。成長と躍進を信じて、応援し続けたいと思います。


●おまけ
　・　スタジアムに来たら、パーマネントフィッシュさんが歌ってました。芸能界にはとんと疎い自分ですが、ここでの神戸の試合によく来てくれているので、歌声を覚えてきました。はず(^^;　試合も観戦してくれてたようですし、かなり親しみ湧いてきました(^^;
　
　・　グラウンド整備の皆さん、今日もお疲れ様ですm(_ _)m　それはそれとして、ここの芝の改善は不可能なのでしょうかねえ。ぼっこりめくれてしまうのが、ラグビー開催に少なからずマイナスに働いてるのは確かだと思うのですが。

　・　いつもの年末年始の試合だと、ここはかなり底冷えするのですが、今日はそんなこともなく、快適に観戦出来ました。ありがたいです。どうせなら、屋根が開いた状態も見てみたかったなあ(^^;
　・　マオリのハカ、ティマタンガ。初めて見ましたが、カマテとかに較べて長いので、お客さんが途中で終わったと勘違いして拍手するシーンが二度、ありました(^^;　表情一つ変えずにある程度拍手が収まるのを待ってから続行するマオリの選手達は流石。こういうのにも慣れてるんだろうなあ(^^;
　
・　今日のジャパンは日本代表（JAPAN XV）という表記で、代表ジャージで試合しました。非テストマッチ時に着用する、腹の部分が細い縞のジャージは正直格好良くないなと思っていたので、これは有難かったです(^^;　なんでも、日本代表として戦う取り決めだったそうで。
・　場内アナウンスで本日代表デビューの選手に代表キャップ獲得と言ってましたが、今の日本は相手が正規の国代表でないとテストマッチ認定しないのでは、と疑問でした。帰宅して調べてみると、やはりテストマッチではなかったようで。ジャージといい、特殊な扱いの対戦だったのですね(^^;
・　マオリのジャージ、背中にずどんとアディダスの三本ラインが走ってました。この形式は初めて見ましたが、なんとも思い切ったデザインですね(^^;

・　マオリのかなりの選手が、オレンジ色の靴を履いてました。なんというか、黒ジャージとのマッチングに違和感が(^^;　ジャージと同じアディダス製だったので、チーム推奨シューズだったのかもしれませんが(^^;

　・　マフィのトライで一際盛り上がっている一団がゴール裏にいましたが、彼の所属チームであるNTTコムのうちわとかを持ってたので、チーム関係者だったのかな(^^;
　・　これだけ観客が多いと、盛り上がった時の歓声のボリュームが違いました。このレベルのはラグビーでは初めて体感しましたが、いいですね。もっと聞きたいです(^^;
　・　日本のジャージ、パンツの脇に「TOYOTA」、背中に「TOSHIBA」と入ってるんですよね。どっちもスポンサーロゴなのは分かるのですが、普段トップリーグで散々見慣れている文字列なので、スポンサーと思いにくくて、なんか変な感じでした(^^;

　・　試合終了後の拍手、いつものように場内アナウンスで誘われましたが、今日はマオリのプレーとジャパンのFWに対してさせてもらいました(^^;
　・　試合後、マオリの選手達は結構長い間サインに勤しんでました。日本の選手はいませんでした。まああの大敗後では、ねえ(^^;　サインや握手だけでなく、選手が自らカメラのシャッターを切ってファンと一緒に写真に収まるのって、最近は普通なのでしょうか。新鮮でした。
　　　

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●次の観戦予定
　未定　トップリーグのセカンドステージになると思います。
　花園は自分には遠征なので、今回は二試合のうち一試合でしょうか。今年度はずっと土曜祝日は休みじゃないっぽいですし。
　ここ数年、あまり行けてないのでそろそろ復活したいのですがねえ……。