2012/2013シーズン
12月




2012/12/23(日) ジャパンラグビートップリーグ2012-2013 第12節 (ホームズスタジアム神戸)


●先週よりは寒い

 まだカレンダーからすると寒さが足りないような気もしましたが、冬だなという天候の下、ホムスタへ。
 今日はダブルヘッダーだったのですが、家を出るのが遅れたため、スタジアム到着は第一試合の後半がとっくに始まっている、13時過ぎでした(^^;

 テントは4チーム分ありましたが、第一試合のトヨタとリコーは既に店じまい準備が始まってるような感じでした。確かにチームブースに居る選手も試合が始まれば中に入りますもんねえ。

 神戸ブースで今日一番インパクトがあったのは、これでした。サイン会に並ぶ長蛇の列、列。他の日のサイン会の並び具合を知らないので比べられませんが、大したものです。今日登場するのが前川鐘平選手と、ジャック・フーリー選手だってのも大きかったのかな。フーリーの存在感と人気は在籍一年目にして、凄いものがありますからねえ。

 
 他にやった細々したものは、観戦記の支障にならないよう、いつものように後ろのおまけに(^^;


トヨタ自動車ヴェルブリッツ 52-7 リコーブラックラムズ

リコー
ブラックラムズ
前半 0 0 0 0 0 7
後半 1 1 0 0 7
    PG DG 合計
トヨタ自動車
ヴェルブリッツ
前半 4 3 0 0 26 52
後半 4 3 0 0 26

Kick Off 12:00
観衆 6,560
レフリー 大槻卓(日本協会A)
アシスタントレフリー 加藤真也(日本協会A1)・西村純(関西協会)・坂平誠(関西協会)
マン・オブ・ザ・マッチ 谷口智昭(LO)



●今日のスタンド

 
 ダブルヘッダーですから、次の試合目当てに入ってる人もいますが、それでもよく入ってますよねえ。先週の神戸の試合より多いですから(^^;



●試合
 自分が入場した時には、後半も終盤、30分を過ぎてました。もう大勢は決した後でしたが、点差通り、トヨタの選手がよく動き回っていた印象でした。トヨタ有利かなとは思ってましたが、ここまで差がつく試合になるとは思ってなかったんですけどねえ。

 リコーのセカンドジャージ、白ってのがなかなかに新鮮でしたが、それ以上に真っ白なジャージの左胸にブロック体で一文字「R」というデザインが良かったです。以前日本ラグビー激闘史で読んだ、かつてリコーが強かった時代のデザインの色反転版でしたから(^^;



●おまけ
・ 両チームの選手達には申し訳ないですが、自分が行った時にはメインスタンド最前列は、神戸のプチサイン会状態になってました(^^;


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神戸製鋼コベルコスティーラーズ 24-25 パナソニックワイルドナイツ

パナソニック
ワイルドナイツ
前半 1 1 2 0 13 25
後半 2 1 0 0 12
    PG DG 合計
神戸製鋼
コベルコスティーラーズ
前半 1 0 0 0 5 24
後半 3 2 0 0 19

Kick Off 14:00
観衆 9,220
レフリー 平林泰三(日本協会A)
アシスタントレフリー 藤内有己(日本協会A1)・宮本昌樹(関西協会)・大森寿史(関西協会)
マン・オブ・ザ・マッチ 堀江翔太(HO)



スコア等
 前半
  パナソニック 
12分PG田邉淳○、18分PG田邉淳×、22分PG田邉淳○、34分バツベイ シオネ(田邉淳○)
  神戸 6分濱島悠輔(森田恭平×)
 後半

  パナソニック
 4分劉永男(田邉淳×)、27分西原忠佑(マイク・デラーニ○)
  神戸 12分谷口到(森田恭平×)、17分伊藤鐘史(森田恭平○)、32分PG森田恭平×、38分フレイザー・アンダーソン(森田恭平○)

出場選手
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
1平島 久照 2松原 裕司 3山下 裕史 4伊藤 鐘史 5安井 龍太 6谷口 到 7ジョシュ・ブラッキー 8マパカイトロ パスカ
9猿渡 知 10森田 恭平 11大橋 由和 12今村 雄太 13フレイザー・アンダーソン 14濱島 悠輔 15正面 健司
16木津 武士 17安江 祥光 18林 慶鎬 19鈴木 敬弘 20佐藤 貴志 21ピーター・グラント 22山本 大介

パナソニックワイルドナイツ
1川俣 直樹 2堀江 翔太 3相馬 朋和 4劉 永男 5ダニエル・ヒーナン 6バツベイ シオネ 7若松 大志 8ヘンドリック・ツイ
9田中 史朗 10野口 裕也 11山田 章仁 12林 泰基 13霜村 誠一 14北川 智規 15田邉 淳
16設楽 哲也 17ホラニ 龍シオアペラトゥー 18飯島 陽一 19西原 忠佑 20イーリ ニコラス 21マイク・デラーニ 22三宅 敬
太字はキャプテン


●今日のスタンド

 
 先週とは逆に、思ったより多く入ってました。ほぼ1.5倍ですか(^^; どうせなら一万に届いて欲しかったですが、先週負けてますからねえ……(^^; 毎年、クリスマスの週末の試合はよく入ってる気がします。



●試合
 この一週間で修正をかけてきたのと、パナソニックのFWが東芝よりはやりやすかったのか、今日は最初から、FWのセットプレーはしっかり戦えてました。怪我人が多く、FWではFLの橋本大輝主将と前川鐘平の二人が抜けてましたから、これは良かったです。
 平林泰三レフリーにブレイクダウンのプレーでコーション貰ったりしてましたし、ちょっと入れ込んでたか、強い相手と戦う時の平常心がまだ培いきれてないのかな、と思ったりしましたが。
 

 BKでは先週の後半に続き、両CTBのクレイグ・ウィングとジャック・フーリーという柱が不在の状態でしたが、今村雄太&フレイザー・アンダーソンという組み合わせでも、この相手に十分渡り合えてたのも心強かったです。そりゃあ前述の二人と比べたら負けてるのは仕方ないですが。やはり今年の神戸は、チーム全体の力が上がってこの位置にいるんだな、とはっきり思えました。


 しかし、両チームとも攻撃になると強い、強い。それを自慢のディフェンスで守り合う攻防は、見応えがありました。
 
 とはいえ、神戸製鋼ファン視点で見ると、攻め立てて相手を崩したと思ったら、ラストパスでノックオンしたりと、歯がゆいシーンが多かったです。攻め急いでいたというよりは、強いプレッシャー下でのプレー経験がまだ足りてないのかなと思いました。

 それでも、去年までの「格上相手に挑む」戦いぶりから、今年は「好敵手に対する」戦い方になったように感じました。結果は同じ負けでも、前に進めているように思います。もちろん、ここで満足しているはずもなく、勝てる、勝つようになってもらわないといけませんが。


 個人的にこの試合で一番注目していた、SO森田恭平。相変わらずキックとパスは凄いですねえ。多くないとはいえ自分で仕掛けられるし、しっかり守れるようになってましたし。けど、相変わらずプレースキックの安定感が……決める時はとんでもない所からでもきめるだけにもったいないです。今日もきっちり決めてたら、試合展開が勝ち負けのレベルで変わってたでしょうからねえ……。

 フレイザーのトライと、その前の濱島へのキックパスはよかったです。ただ、失トライに繋がったキックチャージは……。久しぶりの出番というのを差し引いても、浮き沈みの激しいプレーぶりでした。次までにきっちり修正してもらたいたいです。。


 今日ゲームキャプテンも務めたLO伊藤鐘史。どこにでも現れてファイトする、体を張った獅子奮迅の戦いぶりにしびれました。トライ時の加速も良かったです。勝ってたら、少なくとも自分はマン・オブ・ザ・マッチに投票してました(^^;


 去年のレギュラーで、今季初スタメンのCTBフレイザー・アンダーソン。いい選手なんですが、フーリーがいるので出番が少ないのは仕方ないですね。ロン・クリブがいた頃のマパカイトロみたいなものかなと(^^;
 当たりは強いしハイボールにも強く、今日もらしいキックパスからのトライを決めてました。が、相変わらずここ一番でキックを選択しますね……。一昨年の日本選手権準決勝のラストプレーを思い出してしまいましたよ。


 HOの木津武士、第二節で故障していたのが今日、リザーブで復帰しました。が、やはり試合勘というか、色々と取り戻そうともがいていたように見えました。この後、シーズン終盤の決戦に向けてしっかり復活してくれるものと信じてます。頼みますよ!

 パナソニック側では、FB田邉淳のプレースキックが今日はやや不調だったのか、ゴールポストに三回も当ててました。一試合三回は珍しい(^^;

 
 トライ王になりそうなWTB山田章仁、やはりボールを持って走らせたらやばいですね(^^; あの動きは他の選手には真似出来ませんし、一般へのアピール度も高いです。今日はトライを取られない、やりたい放題させない範囲でそのプレーぶりが見れたので、神戸ファンとしては満足です(^^;



●試合を終えて

 先週は二点差、今週は一点差での敗戦です。勝てる試合だったんですがねえ……。怪我人が多く出て、ようやく復帰した森田・木津なども、いきなりこの強豪との試合ではパフォーマンスが上がらなかった、他の選手との連携も試合経験が少ないため熟成しきれてなかった、というのはあるかもしれません。
 
 順位争い的には、4トライ&惜敗で勝ち点を計2点獲得しました。負け試合で獲得できる最大の点数です。これで48、最終節の結果と兼ね合い次第で、2位から4位まで、全てありえます。

 次のリーグ最終戦の相手は、リーグ戦1位通過が確定しているサントリーですが、リーグ戦の後もプレーオフ、日本選手権とさらに二試合戦う可能性があるんですよねえ。パナソニック、東芝ともども。、となると、控え選手に経験を積ませる&決戦に向けての化かし合いとして、お互いメンバー、戦法ともに策を弄してくる可能性はありますね。最低でも、故障中の主力選手は無理に出さないでしょう。さて、どうなりますか。
 
 相手が強いとはいえ、ホーム三連戦三連戦はやめて下さい、お願いしますm(_ _)m


●100!
 SH佐藤貴志選手、今日でトップリーグ100試合出場だったようです。試合後、マン・オブ・ザ・マッチ表彰の後で、家族・選手達と一緒に記念撮影をしてました。おめでとう!
 最近はプレーもしっかり神戸に馴染み、シンプルに前に出るスタイルは、今日も有効でした。



●おまけ
・ 神戸の来年のカレンダー、壁掛けだけ買おうかと思ってたんですが、グッズ販売テントに行ってみたら、卓上とセットで二千円(プレミアム会員限定価格だったかな?)だったので、思わず両方所望(^^;

・ ミント神戸のミントクラブスタンプラリーというのが今回の神戸三連戦で行われていまして、試合の半券とミントクラブor神戸のファンクラブ会員証を提示するとスタンプがもらえ、2つ以上貯めると抽選に参加できるそうです。既に2つ貯まりましたが、年明けのサントリー戦をスタンプしてもらってから応募しようと(^^;;
・ 先週寄れなかったタマノイブース。その分今回は6本買いました(^^)/ 特に希望がないので毎回「適当に好きなの入れて下さい」と頼んでるんですが、そういう頼み方してるの、自分だけじゃないと信じたい(^^;

・ そしてカードは二枚。ガラガラ回したら、安井龍太とクレイグ・ウィングでした(^^)/

・ 先週のABCはスタンドに台座をこしらえてましたが、今日のMBSはゴール奥にこしらえてました(^^;

・ ウォーターボーイ、今日はアンダーソン ネーサンと、橋本大輝主将でした。なるほど。

・ ハーフタイム、今日はMBSの録画放送があるということもあり、今年の花園で応援(イメージガール?)をするというNMB48の人と大畑大介氏が登場しました。大畑さん、外見と滑舌はかなりテレビ仕様(^^;になってきましたねえ(^^;

・ ボールボーイだったか何だったか、今日のゲームキャプテンも務めた伊藤鐘史選手の母校、兵庫工業の選手達も紹介されてました。体格とか、普通に高校生だなあと当たり前のことになんか感心してしまいました(^^;
・ 今回チアパフォーマンスに来てくれたのは、コンブリオキッズチアの皆さんでした。今回初めて知りましたが、なかなかの大所帯のようで(^^; パフォーマンスを見て、チアといってもダンスに比重が置かれてるのかな、と思いました。

・ グランド整備、お疲れ様ですm(_ _)m

・ 控え選手がグランド脇で練習するのは普通ですが、スタンドに繋がる階段を利用して、ラインアウトの練習をしてるのは初めて見たような。なんかツボにはまってしまいました(^^;

・ 今日もよく働いてお疲れ様のWTB大橋由和選手、試合後、すごく足が痛そうで、そろそろとしか歩けてませんでした。大丈夫だといいんですが……。そしてそんな状態なのに、いつものようにサインにしっかり応じていて……いい人です(ノД`)

・ 今年の神戸シリーズ用のポスター。本当、奪回頼みますよ!



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●次の観戦予定
 1/6(日) 13:00〜 トップリーグ第13節 サントリーサンゴリアス戦 ホームズスタジアム神戸
 特に問題がなければ、もちろん行きます(^^)/


2012/12/16(日) ジャパンラグビートップリーグ2012-2013 第11節 (ホームズスタジアム神戸)


●久々(ノД`)

 やっと、観戦に行く事ができました(ノД`) HPのトップにも書きましたが、せっかく今年は神戸が調子いいのに、金欠で(ノД`)
 三ヶ月ぶりの観戦は、この時期とは思えないくらい穏やかで、暖かい日でした。防寒着、もうちょっと少なめでもよかったかも(^^;

 ネットの乗り換え案内では、JR新長田→地下鉄の乗り換えは間に合うと出ていたのに、実際に行くと、切符を買う時にはもう出てしまっていたという。ギリギリの時間じゃなかったので問題はありませんでしたし、おかげで現地で合流予定の知人と駅で合流できたので、結果オーライではありましたが(^^; 次からは地下鉄は一本遅れるものとして動こう(^^;

 ちなみに、いつもホムスタの外観がこのアングルになるのは、左側は別の建物で隠れているからです(^^;

 入場前に神戸ブースで今日のメンバー表を配ってましたが、今日の試合にしか使えないものなのに、上質の紙と印刷で、これまでの試合でも発行されていたのかは行ってないのでわかりませんが、驚きました。出場選手の顔写真はもちろん、試合の意気込みについて選手が語ってたり、観戦ポイントのレビュー(二日前にNHKのおはよう日本で放送された内容と、神戸の強みの紹介が被ってましたが(^^;)、次節以降の案内と盛りだくさんでした。力、入ってるなあ。ファンとしては嬉しい限りです(^^)/

 試合開始までそんなに余裕がなかったので、キリンブースで缶コーヒーファイアとトライボードを貰って、スタンドへ。



神戸製鋼コベルコスティーラーズ 27-29 東芝ブレイブルーパス

東芝
ブレイブルーパス
前半 2 2 0 0 14 29
後半 2 1 1 0 15
    PG DG 合計
神戸製鋼
コベルコスティーラーズ
前半 0 0 2 0 6 27
後半 3 3 0 0 21

Kick Off 13:00
観衆 6,013
レフリー 麻生彰久(日本協会A)
アシスタントレフリー 河野哲彦(日本協会A1)・吉川浩司(関西協会)・落田佳宏(関西協会)
マン・オブ・ザ・マッチ 中居智昭(FL)



スコア等
 前半
  東芝 
2分宇薄岳央(デイビッド・ヒル○)、10分マイケル・リーチ(デイビッド・ヒル○)・21分PGデイビッド・ヒル×
  神戸 6分PGピーター・グラント○、18分ピーター・グラント○
 後半

  東芝
 9分中居智昭(デイビッド・ヒル×)、21分PGデイビッド・ヒル○、37分認定トライ(デイビッド・ヒル○)
  神戸 15分安井龍太(山本大介○)、23分マパカイトロ・パスカ(山本大介○)、42分今村雄太(山本大介○)

出場選手
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
1平島 久照 2安江 祥光 3山下 裕史 4伊藤 鐘史 5清水 佑 6安井 龍太 7橋本 大輝 8マパカイトロ パスカ
9猿渡 知 10ピーター・グラント 11大橋 由和 12山本 大介 13ジャック・フーリー 14今村 雄太 15正面 健司
16松原 裕司 17吉田 永昊 18谷口 到 19ジョシュ・ブラッキー 20佐藤 貴志 21フレイザー・アンダーソン 22濱島 悠輔

東芝ブレイブルーパス
1久保 知大 2湯原 祐希 3浅原 拓真 4望月 雄太 5大野 均 6中居 智昭 7マイケル・リーチ 8豊田 真人
9吉田 朋生 10デイビッド・ヒル 11宇薄 岳央 12仙波 智裕 13吉田 良平 14伊藤 真 15立川 剛士
16高木 貴裕 17三上 正貴 18梶川 喬介 19スティーブン・ベイツ 20藤井 淳 21ニール・ブリュー 22吉田 大樹
太字はキャプテン


●今日のスタンド

 
 良い感じの入りでした。……まぁ、チームの好調ぶりと天気を考えると、もっと入って欲しかったかなとも思いますが……(^^;



●試合
 今回は、写真とともに試合を見て感じたことを箇条書きにつらつらと。写真と文章が合ってないものもありますm(_ _)m

 序盤から、トップ4入り、プレーオフ進出に向けて後のない東芝が一気に攻め立ててきました。神戸はその圧力に思わず受けてしまったように見えました。そして、前半の後半からは立て直しましたが、それでも劣勢なのは覆せないまま、最後まで行ってしまったような。神戸はここまで無敗、あと勝ち点1を取ればプレーオフ進出が決定するという、言えばまだ余裕がある状況でしたから、必死さの熱量に差があったのかもしれません。


 今季の東芝の試合はほとんど見れてなかったのですが、この試合ではキックを多用してたのが、いささか意外でした。加えて、去年までのイメージより、プレーのテンポが早い気がしました。地域の支配率のデータは見れてませんが、今日は通して東芝が優勢に進めていたような。


 今日の神戸は、立ち上がりに東芝のラッシュに押されたのもあるかもしれませんが、何より予想外だったのが、FW戦、特にセットプレーでのしてやられっぷりでした。正直言って、カンピー(スティーブ・カンバランドコーチ)が来てからこっち、こんなにやられまくった試合、あったかもしれませんか、ちょっと思い出せません。それ以前の「神戸はFWが弱いのは前提(^^;」な頃は別として(^^; スクラムは押される、モールも押される。ラグビーはFWが大事です。秋のジャパンの欧州遠征みたいな試合もありますから必ずではないですが、劣勢だと覿面にきつくなるのは確かですね……。
 今季からのニコラス・ホルテンFWコーチが去年まで長らく東芝にいたので、やってくることが東芝にはある程度見破られていた……ってことはない、ですよね?(^^;
  


 神戸はブレイクダウンの反則が多い印象があったのですが、考えてみたらセットプレーでこれだけ押される=劣勢な状態からスタート、なわけですから、それも無理はない面はありますわねえ。せっかく攻めてるのにハンドリングミス、も多めだった気がしますが、同じような理由からだったりするのでしょうか。それとも怪我人が出始めて、連携が取りきれてないから、とか?
 

 ディフェンスに関しては、最初のトライは頂けませんでしたが、その後はしてやられた、FWで押し切られたトライで、完全に崩されて取られたものはありませんでした。FWという相手の強みを消すことはできませんでしたが、やはり高い水準で仕上がってきつつある、という印象を受けました。などと厳し目に書きましたが、ここまでリーグ最少失点ですもんね(^^;


 アタックに関しては、ボールを持って攻めたら、フーリーがいない状態でもかなりのものだと思いました。初トライの二人が同時にボールをもらいに走り、ブラッキーがデコイの形になっての安井のトライ(昨今言うところのシェイプ、ですかね)といい、二本目の猿渡からマパカイトロへのスイッチ気味のパスで一気に抜けたトライ、ともにスカッとする見事なものでした(^^)/ (写真は後半、初トライを決めた時のスタンドの旗&バナーを掲げる人々(^^;)



 後半、FWにジョシュ・ブラッキーを投入するために(登場後の獅子奮迅の働きぶりは、さすがの一言でしたm(_ _)m)ピーター・グラントを下げ、代わりにSOに入り、キッカーもつとめた山本大介。SOとしては、グラントと立ち位置かリズムが違うのか、SH猿渡知のパスを取りにくそうにしてる場面が見られましたが、キックに関しては、今日は見事でした。というか、去年こそ調子悪かった(というか悪すぎた)ですが、これくらい決めてくれるのを基本的に期待してるんですよねえ。あと、彼は怪我をしないのも大きいです。


 勝利はおろか、善戦ボーナスすら得られない9点差でフルタイムのホーンが鳴りましたが、そんな時でも最後までゴールラインを目指すのがラグビーです。しかも今日の神戸には、勝ち点1でも取ればプレーオフ進出決定というモチベーションもありました。
 もう蹴れない、取られても反則をしても終わる、という状況で、果敢に攻めていきました。そして最後は、今村雄太! 三人ほどのタックルを弾き飛ばし、自陣から一気にトライラインを陥れました。彼にはこういう一発があるんですよねえ。速くて、強くて、走りきれる。何年か前のユニバでのNEC戦の逆転トライを思い出しました。いやあ、最後にいいものを見せてもらいました(^^)/



 東芝のキッカーだった、デイビッド・ヒル。今日は序盤に真正面からのコンバージョンを2つ、簡単に蹴って入れたのはよかったのですが、その後二本、ちゃんとルーチンをしたプレースキックを外しました。それもただ外したのではなく、ボールの軌道がいわゆる「低い軌道の弾丸ライナー」だったのです(^^; ラグビーでそのキックはほとんど見た記憶がありませんよ(^^; 試合終盤にはきっちり決めてましたが、あれは何だったんだろう(^^;、



●試合を終えて
 ラストプレーで素晴らしいトライを決め、それによってプレーオフが決まったこともあり、負けのショックはあまりありませんでした(^^; 周囲の盛り上がりや選手の表情を見ても、そういう人が多かったのは確かでしょう。この試合には負けましたが、リーグ制覇にはじりっと近づけたわけですから(^^;


 森田恭平・クレイグ・ウィング・前川鐘平・山内雅延らの故障、上のほうで書きましたが、東芝と神戸の試合前に置かれていた状況の違い、などを考えると、今日の負けは悲観することはないというか、最後に勝つためにはいいきっかけになったのではないかと思ってます。FW戦であそこまで負け、今季躍進の象徴だったジャック・フーリーが後半抜け、しかも後半残り5分を切った所で9点差に突き放されたのに、最後は2点差に詰め寄って終われたんですから。
 神戸はここまで四強確定クラスの相手と戦ってませんでしたから、ギアを切り替えきれなかったのもあるかもしれません。ジャパンだってA5NモードからPNCモードに切り替えるの、毎年苦労してますし(^^; でも、此処から先はシーズン終了まで、常に四強クラス、あるいはそれに匹敵する気迫で向かってくる相手との戦いになります。そう、ここから、です。


  悲観することはないとはいえ、試合終了後の選手に笑顔が多かったのはどうかな、と思わなくもなかったですが、クールダウンの後、スタッフを含めた全員で円陣を組み、厳しい表情で話していた苑田右二HC、いい仕事だと思いました。悲観しないでいいというのは、この敗戦を糧にして、きっちり修正してレベルアップすることが前提ですからね。



●おまけ
・ ……しまった、タマノイ酢ブース、寄りそびれた(^^;
・ いつになく、取材の人が多かったように思いました。チームの調子がいいと、やはり扱いも変わるんですね。……ここで勝てばさらに変わる、というところで負けるのはまだ発展途上の証ですね(^^;

・ LOで今季初出場の清水佑、鼻血で一時退出しました。グランドに戻る前に血で汚れたんでしょう、ジャージを上下とも着替えてました。今はパンツの下にレギンス? を履いてるので、その場でばっと替えられますねえ(^^; プロテクターをつけてない上半身の胸のあたりにあった、黒い紐みたいなのは何だったんだろう?
・ ウォーターボーイはベテランの林慶鎬選手でしたいつも一人は試合に出てないベテランが選ばれてる気がするのは、水渡すついでにアドバイスとかができるからなんでしょうねえ。

・ 今日のホムスタサプライズ、座席の裏側に封筒が貼り付けてあって、見つけたら何か貰えるというものでした。自分の周囲の子供や親子連れが、近くの空席の下まで探しまわってましたが、イベント的に空席があるような所に貼り付けるとは思えないですよ?(^^; 一応自分の席は確認しましたけどね(^^;
・ ABCも撮影に来てました。ホムスタの試合は深夜録画とはいえ、地上波放送があることが多いのが有難いです(^^)/

・ いつもグランドキーパーの皆さんには頭が下がります。このグランド特有の事情により、芝の根のつきが弱いですからねえ。今日もハーフタイムに、スクラムで荒れまくった箇所を黙々と修復作業されてました。

・ 神戸新聞の号外発行車、めぐる君が来ていたようで、試合後の帰り道、号外を頂きました(^^)/ カバンの中でくしゃくしゃになってしまったので、写真はなしですm(_ _)m めぐる君、凄いなあ。残り二試合も来てくれるかな(^^;
・ うどんの杵屋さんもお疲れでした(^^)/




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●次の観戦予定
 12/23(日)14:00〜 トップリーグ第12節 パナソニックワイルドナイツ戦 ホームズスタジアム神戸
 12時からの第一試合、トヨタ自動車ヴェルブリッツ − リコーブラックラムズ戦も、行けるようなら行くつもりです(^^;



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