2011/2012シーズン
2月




2012/2/25(土) 第49回日本ラグビーフットボール選手権大会 一回戦 近鉄花園ラグビー場


●雨の花園

 11時半頃に着いたんですが、相変わらず熱心な人は熱心ですねえ。なかなかの人出でした。



天理大学 13-37 キヤノンイーグルス

キヤノン
イーグルス
前半 2 1 1 0 15 37
後半 4 1 0 0 22
    PG DG 合計
天理大学 前半 0 0 2 0 6 13
後半 1 1 0 0 7

Kick Off 12:00
観衆 4,040
レフリー 戸田京介(日本協会A)
アシスタントレフリー 松岡辰也(日本協会A1)・藤内有己(日本協会A1)・溝畑潤(関西協会)



●今日のスタンド

 
雨、でしたからね。人数より少なく見えるのは、メインの傘の下に集まってたからでしょう。自分はいつものようにメインの前方で、ポンチョ着込んで濡れてました。



●試合
 ある程度試合前から予想はしてましたが、FWでキヤノンが文字通り圧倒してました。一人一人の強さも明らかに違うし、天理大学自慢のSO立川理道、CTBアイセア・ハベア、CTBトニシオ・バイフのフロントスリーはしっかりマークされてて、思うように動かせてもらえてませんでしたし。

 そんな劣勢の中でも天理大学は冷静さを失わず、よく鍛えられてるなあと思いました。ただ、サイズはともかく、残念だなと感じたのは、一つ一つのタックルの強さが足りてなかったこと、でしょうか。それでなくても押されてるのに、そこで押し負けてさらに食い込まれてましたから。大学のラグビーを生で見たのは今日が多分初めてなんですが、これくらいで普通なんでしょうか。

 それでも、前半の終わり間際までは互角に戦っていて、キヤノンもPGを狙ってました。近所からは「社会人が学生相手に前半からペナルティ狙うのか」との声も聞こえてました。
 さすがに後半になると点差が開きましたが、ボールを動かすラグビーの天理大学が、この悪天候の中よく戦ったと思います。SO立川理道のキックも安定感あってよかったです。


 あと、個人的に嬉しかったのが、キヤノンのWTBに瓜生靖治が出てたことです。ラグビーファンになった時、神戸にいた選手なので(^^;



●おまけ
・ メインスタンドのホーム側に座ったんですが、すぐそばに天理大学の応援集団がいました。さすがは学生、高校生のテンションの発展形ですね。選手とも顔見知りが基本だし。こういうのもアリですね(^^;
・ 試合後、まさに目の前で、天理の小松節夫監督とキヤノンの永友洋司ヘッドコーチが会話してました。内容までは聞こえませんでしたが、なんだかドキドキでした(^^;


神戸製鋼コベルコスティーラーズ 10-17 NECグリーンロケッツ

NEC
グリーンロケッツ
前半 2 2 1 0 17 17
後半 0 0 0 0 0
    PG DG 合計
神戸製鋼
コベルコスティーラーズ
前半 0 0 1 0 3 10
後半 1 1 0 0 7

Kick Off 14:05
観衆 5,051
レフリー 久保修平(日本協会A1)
アシスタントレフリー 原田隆司(日本協会A)・吉浦忠孝(日本協会A1)・加藤真也(関西協会)


スコア等
 前半
  NEC 
7分櫻井朋広(田村優○)、28分アンソニー・ツイタヴァキ(田村優○)、35分PG田村優○
  神戸
 3分PGピーター・グラント○
 後半

  NEC
 なし
  神戸 17分認定トライ(ペナルティトライ)(ピーター・グラント○)

出場選手
1安江 祥光 2木津 武士 3山下 裕史 4伊藤 鐘史 5谷口 到 6橋本 大輝 7前川 鐘平 8マパカイトロ パスカ
9佐藤 貴志 10正面 健司 11大橋 由和 12ジェーソン・カワウ 13フレイザー・アンダーソン 14濱島 悠輔 15ピーター・グラント
リザーブ
16平島 久照 17山内 雅延 18清水 佑 19林 慶鎬 20猿渡 知 21山本 大介 22野田 創
太字はキャプテン


●今日のスタンド

 
第一試合からそこまで増えなかったのは、この天気で来るような人は、天理大学も見たい人が多かったということでしょうかねえ。怪しい天気ながら、雨が上がって助かりました。



●試合
 立ち上がりから今日のNECは非常にテンポの早いラグビーを仕掛けてきてるな、神戸対策かな。と感じました。
 そして対する神戸からは、試合を通して徹頭徹尾、勝てる雰囲気を感じませんでした、正直な所。今年の神戸は波が激しく、日本一レベルから入替戦レベルまで振れてる印象だったんですが、負けたらシーズン終わりの日本選手権に入って、よりによってその底の波の日だったようです……。

 今年の負け試合に共通して感じるんですが、相手を舐めてるとは言わなくても、どこかで「勝てるだろう」と思ってしまってたんじゃないかと。もちろん全員が、じゃないですし、必死にプレーしてたのも分かってますが、それでもトップスリーと対した時のような、チームとしての鬼気迫る勝利への執念というものは、今日はついぞ見られませんでした。確かに今日のNECは強かったですが、それと同じくらい、今日の神戸は弱かったと思うんです。
 平尾誠二GMが言うような勝負のアヤをつかむ能力と同じく、波の激しいメンタル面もどうにかしないといけないんじゃないでしょうか。

 それにしても、今日の NECはブレイクダウン、タックル、強かったです。スクラム・モールも押し勝ってましたし。そういうのの積み重ねがこの結果に繋がったんでしょう。……というか、それらが勝る方が勝つのは当たり前ですね。書いてて改めて思いました。
 ジョシュ・ブラッキーを欠いた状態で、1番にフィールドプレー型の安江祥光を入れてのFW戦は、リコーには通用してもNECには通用しなかったというのもあるかもしれません。

 対する神戸は、たまにアタックで面白いゲインが出来ても、そこでNECの守備網に絡め取られ、(最近はできるようになってたはずなのに)突出した選手へのフォローが悪く、また、FBピーター・グラントなどが面白いキックを蹴ってもほとんどチェイスしておらず、ただのプレゼントキックになってしまったりと、本当にどうしたんだ!? と言いたくなるプレーが目立ちました。また、相手がシンビンで少ない(NECにトータル三人出ました。二人少ない時間帯も10分ほどありました)時間帯の数的有利を生かせない悪癖も相変わらずでした。20分の間に認定トライ一つだけとは……。


 個々のプレーでは今日、最大の疑問だったのが、SO正面健司、前半のラスト、なぜ蹴ったんでしょう? 確かにホーンは鳴ってましたが、14点リードされてるんだから、最後まで攻めつづけて当然の場面だと思ったんですが。というか、今日はボールを持った時もほぼパスで、自分から仕掛ける場面が非常に少なかったです。雨上がりでグランドコンディションが悪く、正面のステップが効果を出しにくいのは理解しますが、それでも……。これではプチ森田恭平じゃないですか。森田は好きですが、正面は正面でなきゃ。


 前半から負けたまま終わるのって、今年ではNTTコム戦以来でしょうか。というか、今日とその試合の二試合だけですね。今季ワーストの試合を、シーズン押し迫ったここでやってしまいましたか……。失望感が半端ないです。怒って憤慨する、というのではなく、呆れて哀しくてやるせなくて、という心境です。

 とまあ、ネガなことだけ書いても精神衛生上よくないので、一つ良かったプレーを。WTB濱島悠輔、後半にボールを受け取ったPR瀧澤直(だったかな?)に猛然と襲いかかり、一対一で引きずり倒すナイスタックル! こんなプレーが出来るまで、ディフェンスでも成長しましたか。嬉しい限りです。

 何をどう言っても、負けて今シーズンが終了してしまったのには違いがありません。こうなったら、この負けをしっかり噛み締めて、次への肥やしにしてもらう以外にありません。
 時間はたっぷりできてしまったので、しっかり消化して下さい。ファンである自分も、今すぐには無理ですが、消化して、改めて来季に向けて応援していきますので!



●おまけ
・ 加古川からお疲れ様です。自分も大差ない所からですが(^^;

・ コーロクン、ハーフタイムにスタンドに応援をお願いしてましたが、こんな天気で、こんな試合展開で、子供の少ないスタンドに無茶振りしても困ります(^^; というか、メインスタンド前からバックスタンドにコールをお願いしても気づいてもらえませんて(^^
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●次の観戦予定
 未定
 一年間、お疲れ様でした。まずはゆっくり休みましょう。


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