2008/2009シーズン
3月




2009/3/8(日)
トップリーグ オールスター「FOR ALLチャリティーマッチ」〜近鉄花園ラグビー場開場80周年記念〜 近鉄花園ラグビー場


●一ヶ月ぶりのラグビー観戦でした
 当然、選手もごく一部の勝ち残りチーム以外はそれくらい、あるいはもっと試合間隔が空いていたわけで。

 ともあれ、初の試みであるトップリーグのオールスター戦、それも選手会主導で実現したチャリティーマッチ。ラグビーファンとしては行くしか。今回は花園で開催ですが、次回以降は他の会場が予想されるので、行ける時に行っておかないとというのもありましたしね。
 今回は近鉄と神戸製鋼のファンクラブ会員は招待券がもらえたようで。僕ももちろん貰って入場しました(^^; なくても普通に払って入ってましたけどね。

 スタジアム手前、エントランス広場では試合前イベント、「FOR ALL ラグビーパーク」が行われてました。サニックスや横河等、各チームのジャージを着た選手たちがイベントの進行をしてました。こういう選手との距離感の近さ、手作り感がいいですね。


 エントランスに入ったところでも、選手が呼びかけをしているチャリティーブースが(小額ですが寄付しました)。

 そして6月に日本で開催されるJWC、U20世界ラグビー選手権のブースがありました。優勝トロフィーの実物を目にする機会なんて今くらいのものだろうなあ。


 スコアボード下では、日本協会のブースならびにフードコートが開かれてました。(ガレージセールは自分が行った時には既に完売して終了してました(^^;)

 協会のブースではチケットとメンバーズ会員証の提示で各チームの缶バッジがもらえたんですが、一個じゃなくて掴み取りだったのは驚きました。景気いいなあ(余ってたのかなどとは考えません(^^;)


 ちなみに缶バッジの掴み取り、多い人は二十数個も取ったとか。自分は十三個でした(近鉄3、三洋4、神戸2、サントリー1、東芝1、NEC1、サニックス1)。僕が行く前からずっとそこに張り付いていた子供がいたので、「欲しいチームのバッジあるの?」と見せたところ、サニックスのバッジを選んで嬉しそうに走って行きました。バッジをもらっても記念品としてしまい込むくらいが関の山の僕としても、喜んでもらえればその方がいいですしね。しかしサニックスか。確かにいいチームだけど、渋いチョイスだな。


FOR ALL WEST 55-87 FOR ALL EAST

FOR ALL EAST 前半 8 6 0 0 52 87
後半 5 5 0 0 35
    PG DG 合計
FOR ALL WEST 前半 3 2 0 0 19 55
後半 6 3 0 0 36

Kick Off 13:10
観衆 5,271
レフリー 藤 実

出場選手

 FOR ALL EAST
1田辺篤(日本IBMビッグブルー) 2堀江翔太(三洋電機ワイルドナイツ) 3畠山健介(サントリーサンゴリアス) 4大野均(東芝ブレイブルーパス) 5篠塚公史(サントリーサンゴリアス)
6箕内拓郎(NECグリーンロケッツ) 7竹本隼太郎(サントリーサンゴリアス) 8豊田真人(東芝ブレイブルーパス)
9田中史朗(三洋電機ワイルドナイツ) 10入江順和(三洋電機ワイルドナイツ)
11小野澤宏時(サントリーサンゴリアス) 12仙波智裕(東芝ブレイブルーパス) 13霜村誠一(三洋電機ワイルドナイツ) 14北川智規(三洋電機ワイルドナイツ) 15高忠伸(日本IBMビッグブルー)
16川俣直樹(三洋電機ワイルドナイツ) 17山本貢(三洋電機ワイルドナイツ) 18浅野良太(NECグリーンロケッツ) 19鈴木力(クボタスピアーズ) 20辻高志(NECグリーンロケッツ) 21廣瀬俊朗(東芝ブレイブルーパス) 22小堀弘朝(クボタスピアーズ) 23冨岡鉄平(東芝ブレイブルーパス)24三宅敬(三洋電機ワイルドナイツ) 25佐藤慎之介(横河武蔵野アトラスターズ)
監督:飯島均(三洋電機ワイルドナイツ)
 FOR ALL WEST
1中村嘉宏(九州電力キューデンヴォルテクス) 2松原裕司(神戸製鋼コベルコスティーラーズ) 3山村亮(ヤマハ発動機ジュビロ) 4林慶鎬(神戸製鋼コベルコスティーラーズ) 5木曽一(ヤマハ発動機ジュビロ)
6西端要(福岡サニックスブルース) 7伊藤剛臣(神戸製鋼コベルコスティーラーズ) 8山口智史(コカ・コーラウエストレッドスパークス)
9金阜ウ(近鉄ライナーズ) 10重光泰昌(近鉄ライナーズ)
11四宮洋平(近鉄ライナーズ) 12元木由記雄(神戸製鋼コベルコスティーラーズ) 13三角公志(ヤマハ発動機ジュビロ) 14藤原旭(福岡サニックスブルース) 15古賀龍二(福岡サニックスブルース)
16西浦達吉(コカ・コーラウエストレッドスパークス) 17高山勝行(トヨタ自動車ヴェルブリッツ) 18松尾健(コカ・コーラウエストレッドスパークス) 19三根秀敏(コカ・コーラウエストレッドスパークス) 20野澤武史(神戸製鋼コベルコスティーラーズ) 21佐藤貴志(ヤマハ発動機ジュビロ) 22大田尾竜彦(ヤマハ発動機ジュビロ) 23今村雄太 24吉永将宏(九州電力キューデンヴォルテクス) 25水野弘貴(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)
※リザーブの背番号、結構違ってたような……少なくともタツキチはそのままでしたが、野澤は18、佐藤は20、今村は21、吉永は23だったような……。
監督:向井昭吾(コカ・コーラウエストレッドスパークス)



●今日のスタンド

 正直なところ、行く前は三千人くらいかなと予想していたんですが、五千人以上も入ったとは。頑張りましたねえ。
 今日は全席自由席(砂かぶりは除く)だったので、いつもと違い真ん中近辺に行きました。こたつシートに近い上のほうで見ていたんですが、何の不満もなく見やすいですね。ナイター照明とビジョンがないこと、トイレが古いことなどはありますが、やっぱりいいスタジアムです。近くでは近鉄や神鋼の選手が観戦していました。
 もうすっかりメインスタンドが習い性になってしまったようで、バックスタンドに行くという選択肢は端から頭にありませんでした(^^;




●試合前
 試合前のパフォーマンス、やっぱり来ました灘浜パンパース神戸製鋼ダンスチーム。さすがにこの場でラグフェスと同じパンパース一丁は自重したようで(身内限定?)、黒スラックスにネクタイ一丁のスタイルで統一してきました。……なんかスタイリッシュに思えてしまうのは気のせいですね、きっと(^^;
 
 曲は春にも披露していたスパイダーマンでした。ちょっとキレがなかったような……練習不足?(^^;

 インタビューでリーダーの高木選手、練習は三日ほど、と素で言ってましたが、ここは受けを狙って「日本選手権に負けてから一ヶ月ひたすら」とかでも良かったのに(^^;

 そして選手入場。

 全14チームのフラッグがずらりと並ぶ様は壮観でした。選手はそれぞれ自分のチームのジャージを着て出てきたのであれ? と思いましたが、この後一旦退き、試合時にはオールスター用ジャージに着替えてきました。
 キャプテン会議代表として試合前の挨拶に出てきた大畑大介は、いきなり挨拶の内容を忘れてました(^^; 続いて挨拶に立った橋下徹大阪府知事はさすがによくしゃべってました。ちょっとくどいくらい(^^;

 試合前の監督インタビューがいかにもお祭り的で面白かったです。イーストの飯島監督、いいキャラしてるなあ。


 ちなみに両チームのジャージの色は、ベースはトップリーグの旗に使われている「緑」と「オレンジ」でした。さすがに「黒」はメインにしにくかったかな(^^; 袖がともにカラフルですが、これは各チームのジャージの色かな? ソックスだけは各チームの自前でしたが(^^;
 

 橋下知事のキックオフで試合開始です。



●試合

 今日は初の試みとして、試合実況がそのまま場内に流されてました。実況も普段のブースではなく、こたつシートからでしたし(^^; あと、トライなどのたびに村上晃一さんがピッチサイドで選手にインタビューして、それもまた場内に流されていたのは面白かったです。公式戦や練習試合では出来ませんし、こういう機会ならではですね。

 神鋼ファンなので、当然ウエストを中心に見てましたが、神戸の伊藤剛臣・松原裕司のいつも通りのワークレートの高さは言うに及ばず、元木も見事なパスを見せたりして楽しませてくれました。
 ウエストのチームで、今回改めて認識た選手としては、No8のコーラ・山口智史。いい動きをしてました。あと、後半に出てきた九電の吉永将弘も。こうやって分かる選手が増えていくのは楽しいです。


 今日はこういう試合だから、藤レフリーも明らかに笛を流してました。よっぽど明らかな反則以外はそのままスルー。なのでスクラムやラインアウトなどのセットプレーが極端に少なく、またファンサービスの意図もあってか極端にキックが少なかったこともあり、ずっとみんな走る走る。ガチンコ度が低いからまだましでしたが、この運動量を公式戦でやったら一試合もたないのでは……フィットネス向上にはいいかもしれませんね(^^; 

 ファーストスクラムはバックスの選手中心で組んでました。ウエストのフッカーは剛臣でしたし(^^;


 他にも色々ポジションチェンジしたり、キッカーは度々変わったり(プロップなど、普段蹴らないような人もたくさん蹴ってました。後半開始のキックオフは畠山でしたし、ノーサイド前の最後のプレーではタツキチが蹴り、真正面からのコンバージョンを外してました(^^;)

 なとと、お祭り的な盛り上がりを存分に意識した試合進行で楽しめました。

 でもプレーそのものは試合が進むにつれて熱が入ってきて、思った以上に見ごたえがありました。
 ま、それでも合わせる時間の少なさから来るのであろうディフェンスラインの整備不足(ターンオーバーから一発で抜けてそのままトライというプレーを何度見たやら)、怪我しないレベルの激しさ、オフシーズンなのでなまっている、などが合わさってトライの取り合いになり、普通の試合では考えられないスコアになりましたが。ま、こういう試合だし、派手でいいかなとも思います(^^;

 とは言っても、選手が発表された時から、いや、東西に分かれて対戦すると発表された時からイーストの方が強いのは分かっていました。日本選手権に出場した上位6チームのうち、ウエストのチームは神戸だけですし。懸念していた通り、その力の差が序盤から露骨に出たので、雰囲気は良かったし、随所にいいプレーは見られましたし、楽しかったですが、試合として盛り上がったかと言われると……。特に小野澤と大野を止められなかったのが大きかったかな。

 自分の近くの席では、試合開始当初は「どっちも頑張れー」とどっちがトライしても拍手が起きてたんですが、開始20分くらいでイーストがウエストを突き放しだしてから後は、よっぽど見事なトライ以外はイーストのトライには無反応になってました。もちろん自分も。しかもここ、関西の花園ですし。秩父宮だったらまた違ったんでしょうが。まあそれでもあんまりワンサイドだと似たような感じになってたと思いますが。
 だからといって、イーストの選手に途中まで手を抜けと言うのも違いますし、ウエストの選手にもっと頑張れっても無理な相談ですし、難しいですねえ。東西の戦力バランスが取れてくれればいちばんいいんですが。

 という個人的な不満点もありましたが、これだけの選手が一堂に会してプレーする機会なんてこれまでなかったわけですし、楽しかったです。出かけた甲斐のある一日だったことは間違いありません。来年以降もこのイベントが続き、シーズン最後の楽しみとして定着してくれることを願ってやみません。



●ノーサイド
 ここで発表があったんですが、藤実レフリー、この試合でトップレベルの笛からは引退されるそうです。お疲れ様でした。試合後には両チームの選手から胴上げされてましたし、いい花道になりましたね。レフリーが選手から胴上げされるシーンなんて初めて見ましたよ。


 ゴリこと野澤武史選手も今季で引退ということで胴上げされたらしいんですが、悔しいことに見逃してしまいました。

 この試合のマンオブザマッチはサントリーの小野澤宏時選手でした。前半の3トライは見事でした。


 両チームの選手が一緒になっての記念撮影は実にいい感じでした。次号のラグビーマガジンの表紙に使って欲しいくらいです(^^;


 そして例によって、試合後は生垣を挟んでのサイン会が。最初に向かったのはスタンドから必死に呼びかけられ続けていた大野均選手でした。プレーも見た目も物腰もいい選手ですからねえ。納得。



●おまけ
・ スタジアム内には既に春の代表戦のポスターが貼られてました。行くぞ。

・ ハーフタイムには午前中に行われたタグラグビー大会優勝の仙台(!)の子供のチームとトップリーグキャプテン会議選出のチームの対戦がありました。試合前に「大人気なく行きます」と言っていた通り、TLチームはトライを取るときは「それは子供には止められんわ」というプレーを見せてました(^^; でも最後のスコアは3-2で勝つ辺り、分かってますねえ。確かに子供相手に接待プレーをして負けても誰も喜びませんしね。やっぱトップの凄さを見せ付けるプレーをしてくれないと。
 仙台のチームも子供ならではの敏捷さで、なかなかいい動きを見せてました。
  
・ バックスタンドではいつものように近鉄&三洋の応援団のリードで声援が起こってました。ラグビーファンらしく、タイミングを見計らったものでしたが、野球ファン時代からそもそも「誰かのリードに合わせて声援する」というスタイルが無理な僕はバックスタンドに行かなくて正解でした(^^;
・ 参加全選手にスポンサーのマイクロソフトからXbox360が贈られるという発表を聞いた時は思わず笑ってしまいました。マイクロソフト、そこまでゲームに力入れてるのか(^^;


●次の観戦予定
3/29(日) 三地域対抗戦 花園
4/25(土) アジア五カ国対抗 日本代表 vs カザフスタン代表 花園
 三地域はまだちょっと分からないですが、代表の試合は行きたいと思ってます。来年度の春シーズン、国内での代表戦は花園での二試合だけですしね。カザフスタンとは力の差はあるでしょうが、どんなラグビーをするのか見てみたいですし。


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