2008/2009シーズン
2月




2009/2/7(土)
第46回 日本ラグビーフットボール選手権大会 一回戦 近鉄花園ラグビー場


●急遽
 決まったのでどうかと思いながら行ってきました。家を出る直前、一度見に行きたいといっていた知人から電話があり、急遽一緒に観戦することに。ラグビーは一度見れば、合う人には本当に合うんですよねえ。そしてその数は、今現在のラグビー人気から推測される数よりはるかに多いと僕は踏んでます。
 ということで、何はともあれ花園です。



NECグリーンロケッツ 30-29 神戸製鋼コベルコスティーラーズ

神戸製鋼
コベルコスティーラーズ
前半 4 3 0 0 26 29
後半 0 0 1 0 3
    PG DG 合計
NEC
グリーンロケッツ
前半 2 2 1 0 17 30
後半 1 1 1 1 13

Kick Off 12:01
観衆 4,520
レフリー 戸田京介

トライ等
 前半
  
神戸 2分松原裕司(大石嶺○)、9分濱島悠輔(大石嶺○)、16分平島久照(大石嶺×)、40分ジョシュ・ブラッキー(山本大介○)
 
 
NEC 7分箕内拓郎(松尾健○)、22分PG松尾健○、30分久富雄一(松尾健○)
 後半
  
神戸 24分PG山本大介○
 
 NEC 9分PG松尾健○、32分ニリ・ラトゥ(松尾健○)、36分DG松尾健○、38分DG安藤栄次×

出場選手

 1平島 久照 2松原 裕司 3山下 裕史 4林 慶鎬 5アダム・ウォレスハリソン 6鈴木 敬弘 7ジョシュ・ブラッキー 8伊藤 剛臣
 9後藤 翔太 10菊池 和気 11大橋 由和 12大石 嶺 13今村 雄太 14濱島 悠輔 15陣川 真也
リザーブ
 16石井 良昌 17山内 雅延 18小泉 和也 19パスカ・マパカイトロ 20苑田 右二 21山本 大介 22小笠原 仁
太字はキャプテン


●今日のスタンド

 前の日曜日に東芝に破れて急遽決まった対戦ですし、こんなものでしょう。



●試合

 前半は神戸のペースでした。リズムよく攻め、前半の前半だけで3トライ、19-7とリードします。

 が、前半21分、NECのWTB武井のちょん蹴りのボールを取りに行った後藤翔太と武井の衝突があり、不運にも後藤は武井の肩をあごに喰らってその衝撃で倒れ、そのままタンカで退場しました。

 確かに首がぶっ飛ぶように弾けてましたしね……。そういや秋に後藤が日本代表の選に漏れたのって、首の古傷のドクターストップがあったからですよね……。で、その後再手術による治療を受ける暇はなかったはず……大丈夫かな……。
 しかも結果から言えば、この後からゲームの流れがNECの方に変わりました。本当に残念で悔しくてたまらないプレーでした……。

 前半の最後にトライを取ってリードを広げて入った後半も、神戸はガンガン攻めていくんですが、トライ……というか、得点を取るところまではもっていけません。NECの守りの強さか、今季の神戸の得点力のなさか、その両方か……。個人的にはブラッキーが早々に負傷退場したのが痛かったと思いました。仕方なかったとはいえ、縦横に動けるブラッキーから、極端に突破力のあるマパカイトロへのスイッチは早すぎました。

 その後は一進一退の攻防となってました。得点経過からすると、ここで点を取れず、結果的に後半はPG一本の三点のみに終わったのが痛すぎました。ゲームコントールなのかマネージメントなのか分かりませんが、そういう試合全体を通してのコントロールが失敗しましたね。負傷者続出という不慮の事態はありましたが、それでもやっぱり自滅の感は拭えません。
 それとやっぱり、菊池のSOって攻撃面ではそこまで有効じゃないように思えてなりません……。ディフェンス面では欠かせない活躍なのは異論ないんですが。


 NECはやはり箕内が復活してきた第3列は強烈でした。
 あと今日はFB松尾のキックにもやられました。全部で6本決めたうち、一つでも外れてれば勝敗は逆だったんですから。お見事。特に最後のDGは状況判断よく、落ち着いて蹴りましたね。同じく最後のDGで負けたサニックス戦、SO小野のDGを思い出してしまいました。


 敗戦の中でもやっぱり彼のプレーは光ってました。WTB大橋由和。相変わらずほれぼれするタックル、そしてディフェンスです。このまま伸びていってくれ。応援してるぞ。ちなみに一緒に観戦した知人も剛臣以外のプレーは初見だったそうですが、大橋のディフェンスが一番輝いて見えたそうです(^^)/
 それと献身的なまでのボールへの絡みを見せまくってくれた伊藤剛臣も相変わらずさすがでした。なんとか彼が元気なうちに神戸、もう一段・二段、強さの段階を上げようよ。またそれができるチームだと信じてます。


●ノーサイド

 一点差でも負けた以上、様々な敗因があります。僕のような素人目からでも
ミスによる自滅、久しぶりのポストシーズンだったのでシビアな試合の経験値の差が出た、そうでなくてもNECはトーナメント戦に強い、試合間隔がNECは三週間空いて休養十分、神戸は中五日、後藤の負傷退場、等々あげつらえます。でも負けは負けなので、しっかり分析して次に繋げていかないと、ただの負け損になってしまいます。頼みますよ。
 しかし、こういう厳しい試合を厳しく勝ち抜く強さというのも鍛えていかないといけませんね。……こういう試合の経験を重ねるしかないんでしょうが……。
 なかなか一足飛びに強くはなりません。一歩ずつ、進んでいきましょう。ついていきますから。


 試合後、ファンに挨拶するために後藤が出てきましたが、まだ表情はうつろで動きもふらふらしていて、スタッフに支えられてなんとか立って歩いている状態でした。負傷から70分も経ってたのに……本当に大丈夫なのかな……? 心配です。 


 今日の敗戦は正直ショックが大きいです。自分の性格的に、負けてもこの接戦ならよく戦ったと思いそうなものですが、今日に関しては「納得いかない」気分が強いままで、まだちょっと冷静には振り返れてないですね……。

 なにはともあれ、これで今季の神戸製鋼の試合は終わりです。一年間お疲れ様でした。ありがとう。


●おまけ
・ 今日はこんな横断幕がありました。個人的には初めて見たかな。年季が入ってる印象を受けましたがどうなんでしょうね。

・ 試合中、グランド脇でコート姿で指示・叱咤激励を飛ばしていた元木由記雄。なんというか、監督の風情でした。シーズン終盤に出ていなかったのがまたケガしてるのか、ついに衰えには勝てずに実力でなのかは知らないんですが、どうなるんでしょう。

・ これが砂かぶり席ですか。こたつシートといい、花園は色々考えますねえ。

・ジョシュ・ブラッキー、これで神戸を退団してNZに帰るらしいですね。NZ代表監督に乞われて戻っていくんですからめでたいことですし、頑張って欲しいです。でももう少し、日本でのプレーを見ていたかったなあ……。


サントリーサンゴリアス 62-17 クボタスピアーズ

クボタ
スピアーズ
前半 1 1 1 0 10 17
後半 1 1 0 0 7
    PG DG 合計
サントリー
サンゴリアス
前半 4 4 1 0 31 62
後半 5 3 0 0 31

Kick Off 14:01
観衆 6,142
レフリー 大槻卓



●今日のスタンド




●試合


 すいません、見てたんですが、いや、その場にいたのは確かなんですが、神戸の敗戦ショックで呆けてて、内容は全く記憶にありません。


●次の観戦予定
3/8(日) トップリーグオールスター戦 花園
 ま、これには行きます。日本選手権の準決勝は……三洋側で行く可能性がゼロではありませんが……どうだろう……。


2009/2/1(日)
ジャパンラグビートップリーグ2008-2009 プレーオフトーナメント・マイクロソフトカップ 準決勝
第16回 全国クラブラグビーフットボール大会 決勝
(秩父宮ラグビー場)


●行かねば
 神戸製鋼が試合するとあれば、行ける時には行かねば。ということで行ってきました(^^;
 18きっぷのシーズン以外だと金銭的にどうしても手段は深夜バスになってしまいますが、今回で三回目、それも半年に一回くらいのペースなのに、乗務員さんに「いつもお世話になってます」と言われてしまいました。よもや覚えられてるとは(^^;

 なかなか寝付けなかったけど、目を閉じて休んでれば最低限の休養はできるはずと過ごしているうちにうとうとと。大阪駅で停車した際にトイレに降りたけど、あれはどこだったんだろう。大阪駅なら大体分かると思ってたんだけどなあ。
 ともあれ二月は閑散期のようで、一人に二座席分のスペースが確保されてたのでゆったりと座っていくことが出来ました。風邪の後遺症で咳が酷いのは辛かったけど。近くに座ってた方、ごめんなさい。

 バスは5時50分に新宿着。予定時刻よりかなり早かったなあ。よかよか。

 適当に時間を潰して11時。秩父宮ラグビー場へ。

 おお、既にそれなりに人来てるなあ。友人と合流して神鋼のテントで応援旗を貰う。高木や谷口がかなり一般客慣れしてきてたのが印象的でした。次はグランドで暴れてくれよー。
 ラグビー魂のブースやJWC2009JAPAN(U20世界選手権)のアピールブースなどを覗いてからスタンドへ。日陰になって寒いかなとも思ったけど、いつもと同じくメインスタンドへ。



タマリバクラブ 64-17 駒場WMM

駒場WMM 前半 2 1 0 0 12 17
後半 1 0 0 0 5
    PG DG 合計
タマリバクラブ 前半 3 3 0 0 21 64
後半 7 4 0 0 43

Kick Off 12:00
観衆 6,098
レフリー 桜岡将博



●今日のスタンド

 公式発表は6,098人ですが、第二試合の東芝神鋼戦に向けて続々と詰め掛けていたので、写真はなしの方向で(^^;


●試合

 クラブラグビーを見るのは初めてでしたが、さすがは決勝というべきか、想像していたよりずっとレベルの高い戦いでした。選手には失礼かもしれませんが。
 それぞれが違う仕事を持つ選手の集まりで、練習時間の確保も大変だろうに、すごいや。

 戦前の予想ではタマリバが優位と言われていたのですが、キックオフから駒場の気迫・集中力が勝り、序盤の6分までに2トライを奪い、12-0とリードします。
 そこで立て直してきたタマリバ相手にその後も一進一退の熱のこもった攻防が繰り広げられました。
 それでも地力の違いか、タマリバが取り返してきて逆転して前半を終え、終盤は一気に突き放しました。さすがに最後のほうは駒場もやられてしまってました。

 個人的に印象に残ったのはタマリバのリスタートの速さとタックルの強さですね。駒場も激しく守ってましたが、攻めでパスとキックの乱れが痛かったですねえ。

 これでタマリバが見事優勝。日本選手権出場を決め、2/7に早稲田大学と対戦します。例年早稲田が勝ってますが、今年の両者の力関係はどんなものなんだろうなあ。
 クラブラグビーも結構面白かったので、関西でもTLの前に試合を組み合わせたりしてくれれば観戦したいところですが、さて。



東芝ブレイブルーパス 26-7 神戸製鋼コベルコスティーラーズ

神戸製鋼
コベルコスティーラーズ
前半 0 0 0 0 0 7
後半 1 1 0 0 7
    PG DG 合計
東芝
ブレイブルーパス
前半 2 1 0 0 12 26
後半 2 2 0 0 14

Kick Off 14:02
観衆 12,347
レフリー 谷口かずひと

トライ等
 前半
  
神戸 なし
 
 
東芝 26分デイビッド・ヒル(デイビッド・ヒル○)、37分デイビッド・ヒル(デイビッド・ヒル○)
 後半
  
神戸 33分小笠原仁(大石嶺○)
 
 東芝 15分スティーブン・ベイツ(デイビッド・ヒル○)、24分吉田朋生(デイビッド・ヒル○)

出場選手

 1平島 久照 2松原 裕司 3山下 裕史 4林 慶鎬 5アダム・ウォレスハリソン 6ジョシュ・ブラッキー 7伊藤 剛臣 8パスカ・マパカイトロ
 9後藤 翔太 10菊池 和気 11濱島 悠輔 12山本 大介 13今村 雄太 14大畑 大介 15陣川 真也
リザーブ
 16村上 正幸 17山内 雅延 18小泉 和也 19鈴木 敬弘 20苑田 右二 21大石 嶺 22小笠原 仁
太字はキャプテン


●今日のスタンド


 これだけ続々とつめかけていて、

 これだけ入ってるのに一万二千人台なんですねえ。ホムスタの最終戦より少ないという。なんでだと思って調べてみたところ、秩父宮のキャパは約25000人だったんですね。なるほど。ちなみに花園は約30000人、ホムスタは約34000人。周辺環境を見ると仕方ないかなとは思いますが、思いのほか少ないんですねえ。だから動員の見込める対戦になると、観戦のしにくさで定評のある(僕はまだ見たことないですが(^^;)国立を使うわけですね。
 将来ワールドカップが誘致できた時はどうするんだろう。秩父宮では入りきらないし、まさか開幕戦や決勝戦を陸上トラック付き、インゴール後方を簡易人工芝カーペットで取り繕った情けないスタジアムでしたりしないでしょうね……?


 それはともあれ、今日はさすが地元、東芝のファンがたくさん詰め掛けていました。地域が違うにもかかわらず、神戸のファンも思いのほか多かったですが、声を出せるようなシーンがなかなかなかったので大人しかったかな。前半のゴールを背負った熱い守りの連続のときなんて、声を出すどころか息を詰めて見入ってましたから(^^;


●試合

 正直な話、序盤も序盤、開始6分でWTBスタメンの大畑大介が退場したのは痛かった……。

 アタックは無論のこと、そこまででもディフェンスでも存在感があっただけになおさらです。なんでも左肩の脱臼・骨折を押して出てたのだとか。それがこのプレーで完全に折れたらしく、全治4−6ヶ月らしいです……。いやもう本当、焦る気持ちも分かりますし、これだけ故障続きだとモチベーションの維持も難しいでしょうが、とにかく完治させてください……。

 試合は序盤から東芝がボールを確保して大部分の時間を神戸陣でプレーする、かなり不利な状況で進んでいきます。それでも外国人をFWに3人投入したこともあって予想通りにFW戦では負けず、何度もラインアウトのボールをスティールしたり、今季の特徴であるディフェンスでしっかり守り、風下という不利もありながら、前半26分まで0-0で推移します。

 何度もゴールラインを背負ってしのぐ展開に、一緒に観戦していた友人もよく言えば手に汗を握り、平たく言えばハラハラしっ放しだったそうです。今年の神戸の守備力の向上を知っている僕でもそうでしたから無理もないですね。本当にしぶとい、いいディフェンスをやり続けてました。
 よく守る青いチームと言えば、個人的には啓光学園だよなあなんて思ったりしてました(^^;


 最初に取られたトライはシンビンでこっちが一人少ない時間帯でした。後半の最初のトライもそう。そしてこの試合、東芝のシンビンはなし。いかんなあ。今回も両チームの特色通りに激しい試合ではありましたが、展開は鹿児島の勝ち試合の逆パターンでした。まあラグビーの場合、力が上回る相手に必死で守っていると、そうなりやすいってのはありますが。
 それにしても東芝のSOヒルとFLベイツは凄かった。

 前半はほぼ自陣に釘付けながらもよく守れていたんですが、後半は相手陣に入れるようになった代わりにゲインされ具合も増したように感じました。特に後半は風上に回ったこともあり、先に得点できていればまた展開も違ったんですが。もちろんチームもそういう意図で攻めて行ったんですが、やはり今季の得点力の低さがそのまま出てしまい、得点には至りませんでした。残念。

 それでも最後に一つトライを返せたのは良かったです。3トライを挙げた時点で勝利を確信したのか、東芝の攻め・守りが少し緩んできてたというのはありますが。それでもいいトライでした。後藤から交代したSH苑田右二ならではの素早いパスからFL伊藤剛臣が得意の瞬間のキレで相手ラインの裏に抜けての大きなゲイン。そこからスピードランナーおがじん(小笠原仁)に繋いでの快走でのトライ。すかっとしました。


●ノーサイド
 相性的なことを言えば、神戸は青ジャージと秩父宮での勝率の悪さは有名らしいです。それを理由にする気は毛頭ありませんが(^^;
 負けたのは悔しいですが仕方ないです。力的には上回っているチーム相手にハンドリング・キックなどのミスが出ては勝ち目は薄いですし。ダイレクトタッチ、多かったなあ。

 それにしても、去年まではリーグ戦でシーズンを終えていたのが、ポストシーズンにこういう厳しい試合の経験を積めたというのは大きいです。
 そして今季はまだ終わりではありません。日本選手権があります。切り替えていこう!


●おまけ
・ 秩父宮はビジョンがあるんですよねえ。いいなあ。メンバー紹介もなかなか凝った格好いい画像でした。

・ コーロクンは今日も元気でした。ただ、赤ジャージのためのデザイン・配色なので、ジャージだけをセカンドの青にしてる姿は違和感バリバリでしたが(^^;

・ プレーオフなのにレフリーが谷口氏か……。勝敗は別としても、もっとすっきりした試合が見たかったなあ……。帰宅後にJスポを見たんですが、ブラッキーが警告を受けたあと、「理解できないけど従うよ。You are boss.」と言ってたのには、実況・解説陣とともに笑ってしまいました(^^;



●次の観戦予定
2/7(土) 神戸製鋼コベルコスティーラーズ vs NECグリーンロケッツ 12:00〜 花園 日本選手権一回戦

 いよいよ今季最後、負けたらそこで終わりの大会です。切り替えて行きましょう!
 こっちは中5日、向こうはリーグ戦最終節以来なので三週間ぶりの休養十分という差はありますが(^^;
 NECにはここ二年勝っているとはいえ実力伯仲。いずれも開幕戦でしたし、日本選手権は外国人枠が2になりますし、とても「勝つだろう」なんて気楽に構えていられるものではありません。でもなんとか勝って、先に駒を進めてもらいたいものです。


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