2008/2009シーズン
1月




2009/1/18(日)
ジャパンラグビートップリーグ2008-2009 第13節 (ホームズスタジアム神戸)


●今日は無理からホムスタ詣で
 ここ数日熱が下がらず、行けるかどうか不安でしたが、金曜の夕方から日曜の午前までひたすら寝たおかげか、プレーオフトーナメント進出がかかった大一番に、「この試合を見に行くんだ!」という気合と根性のおかげか(^^;、直前で37度を割ったので、体力はないままでしたが出かけました(^^; これまでしたことがない、上6枚、下4枚という着膨れ状態になって(^^;
 とはいえもちろん無茶は出来ないので、第一試合の近鉄-クボタ戦は泣く泣くパスして、第二試合の開始に間に合うように出ましたが。

 今日は出かける時にはもう雨が降ってました。おかげで寒くはなかったですが、客足には響きますよねえ。
 最終節で決戦の大一番ということもあって、チームもかなりこの試合の集客作戦を頑張っていましたが、果たしてどうかなと思いながら向かっていたところ、地下鉄海岸線のホームに下りた辺りから、明らかにラグビー観戦ぽい雰囲気の人たちが増えてきました。それも結構大勢。会話を聞いていると、ラグビー観戦は久しぶりだったり初めてだったりする人が多いようです。神戸製鋼ラグビー部の人気の底力、恐るべし。御崎公園駅を降りてからも、どやどやという感じでスタジアムに向かっていきました(^^;

 駐車場もこの有様だったようで(^^;


 挙句には、チームテントでいつも配っている応援フラッグが品切れしてしまっていて、パンフだけを配ってました。もしかして、チームの見込み以上に来たんだろうか(^^; そういやいつもは試合後に放置されたフラッグを見かけてたのに、今日は見かけなかったなあ。ま、見事な勝利でしたしね。


神戸製鋼コベルコスティーラーズ 23-10 ヤマハ発動機ジュビロ

ヤマハ発動機
ジュビロ
前半 2 0 0 0 10 10
後半 0 0 0 0 0
    PG DG 合計
神戸製鋼
コベルコスティーラーズ
前半 0 0 2 0 6 23
後半 2 2 1 0 17

Kick Off 14:01
観衆 13,973
レフリー 相田真治

トライ等
 前半
  
ヤマハ 22分三角公志(五郎丸歩×)、27分五郎丸歩(五郎丸歩×)
 
 
神戸 6分PGティナス・デルポート○、13分PGティナス・デルポート○
 後半
  
ヤマハ 8分PG五郎丸歩×
 
 神戸 1分平島久照(ティナス・デルポート○)、16分PGティナス・デルポート×、19分PGティナス・デルポート○、39分山下裕史(ティナス・デルポート○)

出場選手

 1平島 久照 2松原 裕司 3山下 裕史 4林 慶鎬 5アダム・ウォレスハリソン 6鈴木 敬弘 7伊藤 剛臣 8パスカ・マパカイトロ
 9後藤 翔太 10菊池 和気 11大橋 由和 12山本 大介 13今村 雄太 14濱島 悠輔 15ティナス・デルポート
リザーブ
 16村上 正幸 17金武 貴之 18小泉 和也 19谷口 到 20苑田 右二 21大石 嶺 22陣川 真也
太字はキャプテン


●今日のスタンド


 よく入ったなあと思ってたら、神鋼の試合では今季最多入場者数でした(^^)/ 開幕のNEC戦@長居よりも、近鉄戦@花園よりも多かったんですね。……第一試合だけ見て帰った人がどれくらいかは分かりませんが(^^;、この入りを見る限りそんなにはいなかったのではと思います。雨天でこれですから、天気がよければ15000越えしてたのでは。
 少なくとも、バックスタンドの神戸側はほぼ満員だったのではないでしょうか。


 しかし、二年前はヤマハファンの少ないながらも声量と熱気に溢れた声援に圧倒された記憶があるんですが、今回は正直そうでもなかったです。神戸の声援が人数分(二年前は9,448人)増えたからというわけでもないように思うんですが、本当のところは分かりません。


●試合

 序盤から予想通りのキック合戦になりましたが、そこでディフェンスでプレッシャーをかけていって、ペナルティーを得たところでPKで確実に得点していくプランでした。今季はシビアな試合だとこれですね。
 とはいえやはりヤマハの圧力も強く、特に前半は全体的に攻のヤマハ、守の神戸という印象でした。しかも現状のBKの展開力ではヤマハに分があるのか、「ああっ、ヤマハの人数が外に余ってる!」と思ったら被トライ、というのが二回ありました。
 加えて今日はラインアウトが少し安定しなかったのが辛かったです。理由は素人なので分かりませんが、今年の神戸は試合によって獲得率に波がある気がします。

 スクラムはもちろん、FW戦そのものでは全く負けている感じはしませんでした。さすがにヤマハ相手なので、素人目に「勝ってる」とまでは分かりませんでしたが(^^;


 ハーフタイムを迎えて6-10。二年前の無念さが思い起こされますが、点差はまだ4点。今季の神戸は悪い時でも試合中、あるいはハーフタイムに修正をかけられるチームなのでまだまだ大丈夫だと信じてました。


 後半に入り、やはりきっちり修正してきました。ラインアウトもそうですし、BK展開でもオーバーラップを作らせなくなりました。そこで前半から冴えているタックル・ディフェンスでどんどんプレッシャーをかけていきます。
 そして今日も大橋の動きがよかったです。タックルがいいのはもちろん、守備範囲も広い。ヤマハの三角のトライの時なんて、逆サイドのWTBなのにもう少しのところまで追いすがってましたから。反対に今村雄太、攻撃力あるのは分かってますが、もうちょっとディフェンス向上しないと守備重視のJKにジャパンに選ばれなくなりますよ……。



 ……しかし、スクラムをはじめとするFW戦、そしてディフェンスを強みとして語れるなんて、去年の神戸からは想像もしてなかったですよ……(^^; 年間を通してテーマだったフィジカルの強化が見事に当たりましたね。もちろんそれだけではないでしょうが。


 今日の試合はデルポートと五郎丸、二人のキッカーの出来の差が大きく影響したように思います。トライはともに2だったところに、GK、PKを合わせて3-0の五郎丸、6-5のデルポート。加えてこれは五郎丸だけではなかったと思いますが、ヤマハがタッチキックで地域を挽回しようとしたものの、ダイレクトタッチとなってしまった場面も目に付きました。
 

 神戸のファーストトライは後半開始早々。ヤマハのソーンがシンビンで退出中で一人多い状況下、一気に攻めてもぎ取りました。しかし平島、いつの間にやら実にスムーズにライン参加してゲインを切る走りをするようになったなあ。

 2つ目のトライは神戸6点リードで残り2分という、勝利が近づいてはいるものの、トライ&ゴール一発でひっくり返されるという緊迫した場面(少なくとも僕はそういう気分でした。後から考えるとそれでもMS杯の出場はもう決まってた気もしますが、やはり勝たないと!)で山下がヤマハゴール前でのこぼれ球を俊敏に拾い、そのまま飛び込んで勝利を決定付けるトライ! 春からスクラムだけじゃなく、俊敏性、機動力も使える選手だと思ってましたが、いい動きでした。

 しかし、一試合を通してのトライが両プロップのみってのも珍しい気がします(^^;


●ノーサイド
 最後はデルポートがGKを蹴る前にホーンが鳴って勝ちが確定しました。デルポートもほぼ真ん中だったので軽く蹴って決め、歓喜の環へ。
 4位が決まり、プレーオフトーナメントのマイクロソフトカップ進出です!

 最終戦のホムスタでのヤマハ戦、勝った方が4位となってプレーオフ進出という二年前と酷似したシチュエーションで、見事雪辱を果たしました。その試合で一回目のアキレス腱断裂をした大畑が出てなかったのが残念ではありますが。個人的にもラグビー初観戦がその試合だったので、わだかまってたんですよねえ(^^; 
 この試合は誰が特によかったというより、まさにチーム全員で掴み取った勝利だったと思います。
 
 ファンにきっちりと挨拶をし、天国と地獄に分かれた両チームが健闘を称えあう。ラグビーのこういうところが武道精神にも通じるものを感じて好きなんですよねえ。


 今日のマンオブザマッチは平島でした。おめでとう! トレードマークのタイトな黒のヘッドキャップ姿じゃないのが少し違和感ですが、治療を終えて出てきて10分も動いてなかったはずなのに血が滲んでいたので、かなりぱっくり裂けたんでしょうねえ……。


 そして本拠地で勝ったときにやるインタビューは後藤主将でした。後藤、ファンに対する時は、プレー中の鋭さとは違って結構お茶目なんですよねえ(^^;


 試合終了後、ゴールエリアでクールダウンしている選手の下にコーチングスタッフがやってきたんですが、カンバーランドさん、一人一人に本当に嬉しそうに声をかけ、肩を叩き、腕を組み、喜びを分かち合ってました。スクラムコーチとしての手腕もさすがに確かですし、チームとの関係もよさそうです。こういうシーンを見るとこっちまで嬉しくなってきます。
  

 次はチーム初となるプレーオフトーナメントに挑戦です。4位の神戸からすると全て格上相手ですが、出せる力の全てを出しきって挑んでもらいたいです。


●おまけ
・ 今日は熱が下がりたてで頭も体もボロボロのままだったので、手ブレ補正機能なんてない僕のカメラで薄暗いホムスタの撮影は失敗ばかりでした。集中できないし、シャッターを押す前から両腕が小刻みに震えてるのが分かるんですから(^^;
・ メガネが曇らないということで装着していったマスク、曇るよ……(^^; 途中から外してました(^^;
・ 今日のハーフタイムショーは丸山ファイターズという、小学生のチアチームだそうです。

・ その後に続いてホムスタのキャラクター、スーパーウィングが被験者役となってAEDのデモを行ってました。昨日が1.17だっただけに、こういう啓発活動も大事ですよねえ。

・ そしてその間、いつものように黙々と芝の整備に励む係の方。仕事とはいえ、頭が下がります。

・ 入場したのが試合開始10分ほど前だったので第一試合の結果は帰宅するまで知らなかったのですが、スタンドで見かけた近鉄の選手が妙にすっきりさっぱりした顔をしているのに比べ、クボタの選手はまだ締まった顔をしていたのでそうかなとは思っていましたが、勝ったクボタは神鋼-ヤマハ戦や各地の試合結果によって日本選手権へ進めるかどうかが決まる状況で(結果的に進出が決まりました)、逆に近鉄は破れた時点でシーズン終了だったんですね。
・ まだ体に風邪のウイルスがまとわりつきまくっているのを自覚してたので、観戦も周囲に人がいないところでしましたし、試合後も選手に声をかけたいのを我慢して大人しく帰りました。でも試合中は、喉や頭が痛いってのについつい叫んでました(^^;
・  試合終了後のクールダウン中にマパカイトロ選手がスタンドに上がってきて、トンガ人らしき人達(身内かな?)と記念撮影してました。クリブが引退してやっと掴んだレギュラー初年度でポストシーズン突入。嬉しいでしょうねえ。
・ その後で、何やらスタッフが一般のお客さんをグランドに入れてました。何かと思って見てたら選手と写真……ああ、梅田からバスツアーで来た人の記念特典ね。西から来た僕には無縁でしたが、実にいい日の記念になりましたね(^^)


●次の観戦予定
1/24(土) 神戸製鋼コベルコスティーラーズ vs リコーブラックラムズ 14:00〜 灘浜グランド 練習試合
 まだリコーのHPにしか載ってませんが、リコーはいくらトップリーグ昇格が決定しているとはいえ、翌日に日本選手権出場がかかったトップチャレンジのホンダ戦が控えているので二本目でしょうし、神戸も二本目、三本目……といったところでしょうかねえ。……それはそれで普段見れない選手が見れるので見てみたいかも(^^;

2/1(日) 神戸製鋼コベルコスティーラーズ vs 東芝ブレイブルーパス 14:00〜 秩父宮ラグビー場 マイクロソフトカップ準決勝
 今年の神戸は関東での試合が極端に少なかったので、これは覚悟してました。東京まで行くのは厳しいですが、僕も年に一度くらいは行っておきたいので検討しようかな。
 しかし東芝かあ……怖いな。確かにリーグ戦は勝ってますが、だからこそ怖い。しかも東芝、最終戦で三洋を大差で下して逆転で1位になってるから勢いもありますしね。


2009/1/11(日)
ジャパンラグビートップリーグ2008-2009 第12節 (ホームズスタジアム神戸)


●今日も元気にホムスタ詣で
 寒かった〜。一月だから当然といえば当然なんですが、ここ数日一気に冷えてきてましたから、完全防備で出かけました。スタジアムではトレーナーの上にレプリカジャージだけになってましたが、その格好をするのはオープンエアのスタジアムはもとより、来週も厳しいかも(^^;
 今日はいつもの御崎公園ではなく、和田岬駅から歩いていきました。スタジアムまではこっちの方が少し遠いのかな。でもこっちからだと、ホムスタがいい感じで見えてくるんですよねえ。




神戸製鋼コベルコスティーラーズ 58-12 横河武蔵野アトラスターズ

横河武蔵野
アトラスターズ
前半 0 0 0 0 0 12
後半 2 1 0 0 12
    PG DG 合計
神戸製鋼
コベルコスティーラーズ
前半 7 4 0 0 43 58
後半 3 0 0 0 15

Kick Off 13:03
観衆 4,046
レフリー 大槻卓

トライ等
 前半
  
横河 なし
 
 
神戸 2分濱島悠輔(森田恭平×)、4分濱島悠輔(森田恭平○)、13分ティナス・デルポート(森田恭平○)、21分パスカ・マパカイトロ(森田恭平×)、25分松原裕司(森田恭平×)、29分今村雄太(ティナス・デルポート○)、38分パスカ・マパカイトロ(ティナス・デルポート○)
 後半
  
横河 19分藤田登(佐藤慎之介×)、33分テビタ・フィフィタ(佐藤慎之介○)
 
 神戸 21分ティナス・デルポート(ティナス・デルポート×)、35分山本大介(ティナス・デルポート×)、39分大橋由和(ティナス・デルポート×)

出場選手

 1平島 久照 2松原 裕司 3山下 裕史 4林 慶鎬 5アダム・ウォレスハリソン 6伊藤 剛臣 7鈴木 敬弘 8パスカ・マパカイトロ
 9後藤 翔太 10森田 恭平 11大橋 由和 12山本 大介 13今村 雄太 14濱島 悠輔 15ティナス・デルポート
リザーブ
 16村上 正幸 17金武 貴之 18小泉 和也 19谷口 到 20苑田 右二 21大石 嶺 22陣川 真也
太字はキャプテン


●今日のスタンド

 このカードだから予想してましたが、人はそんなに多くなかったですね。けど、意外なことにメインスタンドでは自由席より指定席によく入ってました。招待か何かあったのかな?
 試合が予想通りのワンサイドになったこともあり、試合会場はいつにもまして静かでした。横河のファンも大人しかったですし。まあ仕方ないかな。



●試合

 試合は立ち上がりから神戸が攻めに攻め、横河武蔵野を圧倒しました。
 今年は下位チーム相手でも競った試合が多かったので、まさかこんな展開になるとは思ってませんでした。試合後のインタビューで後藤翔太主将が反省していたように、大差でリードしたことにより、後半ちょっと緩んでしまいましたが、大勝でした。4位争いを考えると先週のサントリー戦の惨敗で酷くなった得失点差を取り返すためにも取れるだけ取りたかったところですが、ここまでそういうラグビーをしてきてなかったですし、仕方ないですね。
 なんにせよ、気持ちよく勝ってくれて嬉しいです(^^;

 横河は決して侮れない相手だとは思ってましたが、こんな大差で勝つとは思ってなかったです。
 力の差はやはりありまして、特に前半は神戸の攻めを反則覚悟でないと止められませんでしたし、攻撃でも積極果敢に回していくんですが、なかなかゲインラインを超えられませんでした。後半に入り、スペースのあるところで外国人選手がボールを持つと大きくゲインするシーンが見られるようになりましたが。
 横河、自動降格の最有力候補なんですよねえ。そういや去年見たリコーも自動降格しましたっけ……。


※ ニュージーランドから来ているブレント・マリーレフリー(場内アナウンスでマリーさんと呼ばれ、場内が微笑んでました(^^;)がタッチジャッジだったんですが、外から22mに持ち込んだ球を横河が蹴りだしてダイレクトタッチになったシーンで、なぜか22mライン上でラインアウトのポーズを取っていました。林慶鎬選手ともう一人(失念)が「蹴ったとこから!」とアピールしてましたが、微動だにしませんでした。大槻レフリーが指摘してやっと蹴った位置に動いてました(^^;
 今年から変わったルールですし間違えるのは勘弁して欲しいですがあるでしょう。が、その時でも毅然として抗議を受け付けない、堂々とした態度は威厳がありました。



●特に印象に残った選手

 14番WTB濱島悠輔、久しぶりに見ましたが、少しスリムになったかな? 果敢にタックルに行ってましたし(成長しましたね)、動きもキレてて良かったです。試合開始からいきなり2トライを取ったように、やはり何か持ってますね。去年度の開幕戦での2トライを思い出しました。森田の速くて長いパスを受けてのトライとインターセプトからのトライの二つ。この人の復帰は大きいです。
 
 濱島を見てスタンドから一番上がってた声は「男前!」でした。本当にそこらじゅうから聞こえてきて笑いました(^^; プレーもよかったですし、紛れもなく色男ですからねえ(^^;


 10番SO森田恭平、やはり彼の速くて長いパスは魅力です。もしかしたら自分で持ち込むんじゃないかと相手に思わせるように一歩踏み込んでからのパスなども見せてました。実際に持ち込む場面も見たかったなあ。
 キックパスもレベルアップしてました。あんなに鋭く正確に蹴れるようになってたのか。でもコンバージョンは相変わらずムラがあり、前半25分で5本中3本外したところでキッカーをデルポートと交替してました……。ま、そのデルポートも同じく5本中3本外してたんですが。もう山本大介でいいんでは(^^; 確かに今日は両者とも難しい角度からのキックがほとんどではありましたが。
 試合展開が試合展開だったのでよく分かりませんでしたが、ボールに絡もうとする姿勢は向上してたような。でも終盤、相変わらずなタックルにいかずに抜かれるシーンもありましたし、まだまだですね。
 好きな選手ですし期待してるんですがねえ。頑張れ!


 やはり11番WTB大橋由和のタックルは素晴らしい。今日も小さい体で何度トライの危機を救ったことか。
「やばい!」
 と思った時に
「ガツッ!」
 と行って阻止してくれる彼の存在は頼もしかったです。それも正面に来る敵ばかりじゃなく、遠くを駆け抜けていく敵に対しても猛然と追いすがってタックルしてました。いい選手です。接戦でもないのにタックルでこれだけ感動したのって覚えがないです。
 最後の最後に展開からのラストパスを受けて決めたトライも痛快でしたが、試合後には「ナイスタックル!」と声をかけてしまいました(^^;
 なんかシーズン序盤に出ていた時よりスピードが上がってたような……気のせいかな。


 後半からの出場ですが、FL(No8)谷口到は春に見込んでいた通り、いいですね。ワークレートは高いし負けん気も強いし、もっと試合で見たい、成長して欲しい選手です。


 同じく後半途中から出場のベテランSH苑田右二、やはり彼のボール捌きの速さは一級品です。速くてテンポがいいので見ていて気持ちよかったです。


●ノーサイド

 ともあれ、今日の勝利で4位までのプレーオフ争いに踏み止まりました。来週の最終節、ここホムスタでのヤマハとの直接対決で決まります。得失点差の関係で、負けた場合でも相手にボーナスポイントがなく、こっちに1点あったりすればこっちの勝ちになりますが、その辺りは頭に入れつつ、「勝てば出られる!」これでいけばいいですね。
 しかし4位を争ってホムスタでヤマハと直接対決って、二年前の最終戦とほぼ同じシチュエーションですね。思えばあれが僕のラグビー初観戦でした。(同時に初めて観戦記を書いた試合でもあります(^^;)あの時は大畑はアキレス腱断裂するし、負けてプレーオフは断たれるしで散々でした。今年はなんとしても勝って「その先」に行きましょう!

 ちなみに、今日は他会場での試合結果が
ヤマハ発動機31-19九州電力、トヨタ自動車17-27三洋電機、NEC18-22コカ・コーラウエスト(!)だったので、4位争いをしていたチームの勝ち点がこの時点で
4位神戸製鋼39 5位ヤマハ発動機35 6位NEC32 7位トヨタ自動車31 となり、最悪でも5位以上が確定し、今季から6位以内が出場できることになった日本選手権への出場権は確定しました(^^)/ あとはプレーオフですね。


●おまけ
・ 今日は試合開始10分前にスタジアム入りしたんですが、それでもそんなに混雑してませんでした。嬉しいやら寂しいやら(^^;
・ コーロクンは今日も元気でした。

・ 今日のハーフタイムショーはおなじみ神戸ファイニーズのジュニアチームでした。いやだから、スタンドから近すぎて見えないんだって(^^;

・ きょうは応援にサッカーのヴィッセル神戸のマスコット、モーヴィーも来てました。

・ 球団公式ホームページで食いしん坊キャラをアピール中のやんぶーこと山下裕史、もしかしてさらに太りました?(^^;

・ 今日は試合展開が展開だったので、試合後のサイン・握手もみんなにこやかにやってました。人が少なかったこともあり、今日は僕も何人にも握手してもらいました。本当におざなりじゃなく、気持よく握手してサインもらって声をかけられるんですよねえ。ラグビー界の好きなところの一つです。

・ 大橋選手にはサインをもらいました。普段関心がないもので、野球ファン時代と合わせても、自発的にサインしてもらったのは初めてです(^^;


●次の観戦予定
1/18(日) 神戸製鋼 vs ヤマハ発動機 14:00〜 ホムスタ
 今季リーグ戦最終節がプレーオフ進出をかけた大一番になりました。勝ってくれ!


2009/1/9(金)
第39回 全国高専ラグビー大会 決勝(神戸ユニバー記念競技場)



●久しぶりのユニバ

 今日は夕方から用事があったため、昼間は空いてました。せっかくなので、かねてから見てみたかった高専の大会を見に行ってきました。
 高校ラグビーを花園まで見に行くのは遠いんですが、これならユニバで比較的近いですしね。やはり家からの距離というのは影響します。




神戸市立工業高専 27-0 奈良工業高専

奈良工業高専 前半 0 0 0 0 0 0
後半 0 0 0 0 0
    PG DG 合計
神戸市立工業高専 前半 1 0 0 0 5 27
後半 3 2 1 0 22

神戸高専が優勝、全国制覇です。おめでとう!
しかもこれで八年連続決勝進出、全国は連覇だとか。すごいや。

Kick Off 13:00Kick Off 13:00


●今日のスタンド

 駅からユニバに向かっていると、野球場の裏手の方から大量の若者がやって来てました。地元神戸の試合だし、同校の関係者が大挙してやってきてたようです。応援小旗も配ってましたし、盛り上がるのはいいことです。実際、神戸がゲインすると一万数千人はいるんじゃないかと思えるほど沸いてましたし。平日の昼間でこれだけ盛り上がれば上々でしょう。
 
 しかしこの試合、ユニバのメインで行われるのにまさか入場無料とは。チケット売り場は開いておらず、入り口は開放されていたので間違いないでしょう。せっかくなので、今日はスタンドのほぼ中央、中段あたりで観戦しました。見やすいなあ。


●試合

 試合は最後の最後に神戸が2トライを挙げて突き放しましたが、そこまでは神戸が有利ながらも競った展開でした。
 基本的にはFWで勝っている神戸が押していたんですが、奈良もボール争奪戦では互角以上の戦いぶりを見せ、再三好ディフェンスからのターンオーバーを見せたりしてました。そうでなければ前半の5-0というスコアはありません。


 それでも後半、神戸が1PGと1トライ・ゴールを決めて15-0とし、残り15分を切ったあたりから奈良がどこかで諦めてしまったのか、神戸が奈良の特徴を把握したのか、押せ押せになってきました。
 そして残り五分でとどめ、駄目押しと二つのトライが決まるに至りました。またこの二つのトライがSHの裏に抜けるパントからのトライと展開に展開を重ねた末のトライと、実に見事なトライでした。

 そしてノーサイド。



●試合雑感
 神戸のスクラムハーフ、若井剛のプレーは際立ってました。特に後半は。相手のギャップを見るや自分で持って出てのビッグゲイン、後半31分にはチョン蹴りを自分で取ってインゴールに飛び込む、相手を突き放すトライ。キッカーも務めてましたし、大活躍でした。


 高専の大会は35分ハーフで、高校と同じくスクラムの押しは1.5メートルまでのルールが適用されていました。神戸がスクラムを圧倒的に押すのですが、そこでレフリーが「ストップ!」と制止するシーンが何度となく見られました。まあスクラムの姿勢も高校と似た感じの高さでしたし、そんな感じでしょうねえ。


 高専なので、もちろん選手は15−20歳のはずです。ラグビーのために進路を決めた生徒も少なくない高校とは違うので、雰囲気はともかく体、プレーは花園での高校の決勝と比べてはいけないでしょうが、高校と同じ、いやそれ以上に「ここしかない」必死さを感じました。なので、自然と試合に引き込まれました。やはりラグビーの楽しさはレベルが全てではないですねえ。



●ノーサイド
 試合後の表彰式は10分ほどのものでしたが、神戸高専の応援の人も大半は最後まで見ずにとっとと帰って行きました。あれえ?(^^;
 しかし盾から賞状からトロフィーから記念ボールからメダルから、色々贈ってたなあ。
 


●おまけ
・ 神戸高専のジャージの胸には「WILD BOARS」と。愛称は野イノシシですか。六甲山中のイメージですね。
・ 表彰式を終えた後、選手の退場が三々五々だったのが意外でした。スタンド際までは整然と行くものだとばかり思っていましたので。


●次の観戦予定
1/11(日) 神戸製鋼 vs 横河武蔵野 13:00〜 ホムスタ
 今季初めてSO森田恭平やWTB濱島悠輔が見れるようなので楽しみです(^^)/


トップへ  戻る