2008/11/15(土)
第52回兵庫県高等学校総合体育大会ラグビーフットボール競技大会 兼
第88回全国高等学校ラグビーフットボール大会兵庫県予選 準決勝
神戸総合運動公園・ユニバー記念補助競技場
●補助は初めて
実に久しぶりに総合運動公園駅で降りました。外に出るとフリーマーケットが開かれてました。何を買うわけではありませんが、こういう雰囲気は好きです。
ユニバへ歩いて行くと、何やらメインのユニバー競技場前にテントが。何かと思って見てみると、関西大学アメフトの試合が行われているようでした。神戸大-甲南大、関学大-関西大。それで今日のラグビーは補助だったのかな。
ユニバー競技場を回り込んでいくと、すぐにラグビーのHポールが見えてきました。本当にすぐ隣に隣接してたんだなあ、補助競技場。こっちに来たのは初めてだから知らなかったよ。
12時40分頃に行ったんですが、中に入っていくと、第一試合に出る両校の選手達がウォーミングアップに余念がありませんでした。
少しだけあるスタンドは出場校の関係者でいっぱいだったので、そこから離れたグランドで見てました。それにしても、いくら観戦はおまけの補助競技場とはいえ、スタンドとグランドの間がやけに広いなあ。グランドはきれいな天然芝で、例によってインゴールの不足分だけマットが敷かれているものでした。
甲南 49-14 県芦屋
県芦屋 | 前半 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 14 |
後半 | 2 | 2 | 0 | 0 | 14 | ||
T | G | PG | DG | 計 | 合計 | ||
甲南 | 前半 | 3 | 3 | 2 | 1 | 30 | 49 |
後半 | 3 | 2 | 0 | 0 | 19 |
Kick Off 13:00
●今日のグランド脇
第二試合の選手たちもとっくに来ていてウォーミングアップを始めてました。控え選手のイスの後ろで立って見ている人がたくさんいたので、スタンドの最前列近辺の人はグランドがどれだけ見えてたんだろうかと思ってしまいます。ま、プレーに反応してたので、見えてたんでしょう。
●試合
甲南高校は今のカンタベリーデザインの濃い青地に白のラインとパンツでした。あれ、前見たときはエンジと白の大きいボーダーだったような……どっちがファーストなんだろう。濃い青地に黒の背番号なので、僕には背番号がほとんど見えませんでした(^^; 県芦屋は緑白のボーダーにオレンジの背番号と、かなり見やすかったです(^^;
甲南の先制は開始直後、ゴール前5mのFKから相手のギャップをあっさり抜いてのもの。正直、力の差はあると感じました。試合は60分中45分くらい、ずっと県芦陣内で行われてましたし。
でも県芦もブレイクダウンでは頑張ってましたし、スクラムでは互角以上に渡り合えてたように見えました。それでも力の差があるので、相手の攻撃を止めるために反則を犯してしまうケースが再三見られましたが。
この試合では正直、甲南の力が計りにくいですが、キッカーは力ありますね。飛距離も出るし、難しい角度からのプレースキックも決めてたし、前半終了近くには敵陣15mくらい?からのドロップゴールを決めてましたし。あの時は会場がどよめきました。誰が蹴ったんだろう。プレースを蹴ってたフルバックの選手かな?
甲南はステップなどの個人技で抜いていく姿がよく見られました。最後の一人を抜ききれずに捕まるシーンも何度もありましたが、それでこの点差ですから、そこにサポートがついていればさらに差が開いていたかと。甲南のバックスが決勝でどれだけ機能するかに注目したいと思います。
普通はこんな展開だと、後半はさらにずるずるいきそうなものですが、県芦も意地を見せてくれました。さすがトーナメント一発勝負の高校スポーツと言うか。後半に10分間ほど県芦の時間帯がありましたが、そこで2トライ奪取ですから。ブレイクダウンの攻防やターンオーバーでボールを確保すると、キックできっちりエリアを取り、甲南相手に渡り合えているスクラム、ブレイクダウンで勝負してのものでした。この試合では大敗してしまいましたが、ここまで勝ち進んでこれたのも分かる戦いぶりでした。
甲南はこれで来週、初の花園をかけて決勝に臨むわけですが、どれだけの戦いぶりを見せてくれるのか、楽しみにしたいと思います。
第二試合は近くで甲南の生徒さんが見てましたが、なかなか楽しげで感じよかったですしね(^^;
報徳学園 8-5 関西学院
関西学院 | 前半 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 |
後半 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 | ||
T | G | PG | DG | 計 | 合計 | ||
報徳学園 | 前半 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 | 8 |
後半 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 |
Kick Off 14:25
●今日のグランド脇
事実上の決勝戦ともいわれる強豪同士のカードだけあって、観戦人数は第一試合より増えてました。ユニバのメインで関学大がアメフトの試合をやっていたこともあり、アメフトのジャージを着て観戦している人もいました。
グランドのすぐ脇で立って見ている人の数がかなり増えたので、グランドの見える範囲が全体の1/3ほどになってしまい、途中で仕方なく観戦場所を移動しました。
●試合
両校ともファーストジャージだったので、最初はどっちも赤紺のボーダーに見えて、違いを判別するのが大変でした(^^; 関学はダイダイと紺、報徳がエンジと濃紺で、関学の方がボーダーの幅がやや広いんですね。結局試合中はほとんど逆光だったこともあり、向こう側のときは攻撃方向で判別してました(^^; 近くに来た時は、赤の色の違いで何とか。去年の決勝みたいに両校セカンドだと分かりやすいんですが、毎回はやりたくないんでしょうかね。
開始早々、関学の虚を衝いたような形になったのか、報徳FWがなだれ込むように先制トライ。
でもそれで気が引き締まったのか、その後の試合は基本的に関学が押し気味に進めます。ラン、パスでは明らかに報徳より一枚上手という感じで攻めるんですが、そこから先の決め手がなく、ゲインが出来ません。ボールはつなげてもそこから先に行けないというか。それで結局蹴って相手にボールを渡し、逆襲されるシーンが何度となくありました。なんとなく、今年序盤、元木復帰前の神戸製鋼を思い出してしまいました。そういや関学の10番、高校のSOにしては大きかったような。
逆に言えば、それだけ攻められても報徳がしっかり守ってたと言えるでしょう。ゴール前など、一人に三人がかりでタックルしたりしてましたし、どんなに展開されても相手を余らせることもありませんでした。どんなに攻められても体を張って守り抜く様はさすがでした。それでほぼ互角の戦いになり、実に見応えがありました。
後半の立ち上がりに関学がトライを返して5-5の同点としますが、その後試合は再び膠着状態に。
これはまさか二年連続の抽選か、と思いかけてきたところ、それまでずっと押し気味に進めながらもリードできない焦りからか、フィットネス切れか、関学が反則を連発してしまい、自陣に攻め込まれた挙句にPGでリードを許してしまいます。それも場内放送でロスタイムが1分と告げられた後、残り時間がほとんどない場面で。
この後の関学の全てをかけた渾身のアタックと、それを防いで防いで防ぎまくる報徳のゴールラインを背負ってのディフェンスは手に汗握る戦いでした。途中狙える場所で反則を得ましたが、同点PGで抽選狙いではなく、あくまでも逆転トライを狙っていった関学の闘志は見事でした。
そして結局、そのままノーサイド。8-5で報徳が去年の抽選負けの借りを返した形での辛勝となりました。
接戦は予想してましたが、ここまでぎりぎりの戦いになるとは思ってませんでした。いいものを見せてもらいました。
破れた関学も、さぞ悔しいことでしょうが、胸を張っていい立派な戦いでした。
●おまけ
・ それぞれの試合後、敗れた学校が三位の表彰を受けてました。確かに準決勝で負けたら三位ですものねえ。
・ 各校の横断幕を並べてみました。大きさからしてかなり違いますねえ。関学高のなんてフレームに収まりきってませんし(^^;
・ 補助ではないユニバーでは大学アメフトのリーグ戦が行われていましたが、気がつくとそちらのゴール裏からこっちを観戦している人が何人もいました。関学繋がりというのもあったでしょうが、好きですねえ(^^;
・ その大学アメフト、もちろん試合は見てませんが正直「 う る さ い ! 」という印象を強烈に持ってしまいました(^^; スタジアムアナウンサーがワンプレーごとに毎度毎度プレーの解説をしつこいくらいにするんですが(見たことないんですが、アメフトってそういうものなんでしょうか?)、その放送のマイクの一部が思い切りこっちに向いているようで、補助競技場内のラグビーのアナウンスの倍以上のボリュームで、クリアーにのべつ聞こえてましたから(^^; 選手たちも慣れるまではやりにくかったんではないかなあ。
・ まともに見たことないからよく分からないんですが、アメフトってタイムアウトがかなり戦略的に使えるみたいですね。報徳-関学の試合の前半20分頃(高校ラグビーは30分ハーフ)にアメフトが「前半残り2分50秒」と言っていたのですが、前半が終わったようだったのが、こっちの後半開始数分経ってからでしたから。20分以上かけるなんて、どんな長い2分50秒なんだ(^^;
2008/11/1(土)
トップウエストリーグA1 JR西日本鷹取グラウンド(神戸総合グラウンド)
JR西日本レイラーズ 58-3 リコー関西
●久々の鷹取
2月の高校の試合以来の鷹取ですが、ここは今の家から一番近い、社会人ラグビーの公式戦が行われるグランドなんですよねえ。
いい天気でした。この季節の天気がいい昼間って、本当に気持ちがいいんですよねえ。
加えて今日の目的はラクビー観戦、それも広々と芝が綺麗な鷹取グランドですから、たまりません。試合が始まる前にちょっとインゴールを歩いてみましたが、芝生がふかふかと柔らかく、気持ちよかったです。
ここ、スタンドがないのは仕方ないですが、照明設備はあるんですねえ。
12時30分に着いたら、両チームがウォーミングアップに余念がありませんでした。選手達のかけ声が、グランドの東側にあるマンションに反射してこだましてました(^^;
リコー関西 | 前半 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 3 |
後半 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
T | G | PG | DG | 計 | 合計 | ||
JR西日本 レイラーズ |
前半 | 4 | 2 | 0 | 0 | 24 | 58 |
後半 | 6 | 2 | 0 | 0 | 34 |
Kick Off 13:02
●今日のグランド
基本的に関係者のみです。当然ですが(^^;
●試合
リコー関西のジャージ、パンツと袖、脇が黒く、腹と背中が赤白の段柄で、リコーブラックラムズとジャパンのジャージのちゃんぽんみたいに思ってしまいました(^^;
対するJR西日本のジャージは水色ベース。JR西日本のチームなので青系統のジャージだろうというのは予想してましたが、こんな淡い色だとは思ってませんでした。
トップウエストもこのあたりのリーグになると、パンフレットとかないんですね。のどかだなあ。誰が誰やら知らないのでさっぱりですが(^^; そんな状態なのでギャラリーの歓声がほとんどなく、その分選手達の指示の声がよく聞こえてきます。
今年のトップウエストA1は、今のところ上位と下位がはっきり分かれてます。リーグ所属の7チームが各々三、四試合終了時点で全勝4チーム、全敗3チームという。
今日の試合でもその差は明確に出ました。10トライとノートライ、点数もそうですが、試合自体、ほとんどリコー陣内でやっていたような。JR西日本はじわじわと押し込んでいくトライはなく、バックスの展開と個人技で抜き、一気に持ってくるものが多かったです。元々そういうスタイルなのか、力の差があるからこうなったのかはJRの試合を見るのは初めてなので、分かりませんでした。
試合を見てて思ったのですが、モールが多いです。ELVsになっても減るとは限らないんですねえ。A1は初観戦なので、これで減ってるのかもしれませんが。
先週トップウエストAでも思いましたが、やはりリスタートの速さがトップリーグとは違いますね。スクラムの高さも。
今日は風が強かったです。でも両チームとも、プレースキックの精度はそれ以上に悪かったように感じました。風に影響される以前の外れ方を何度も見たような。
印象に残った選手としては、二人。JR西日本の12番の当たりの強さがまず目を引きました。絡まれても力強く前に出る姿勢は頼もしかったです。後半のファーストトライはその12番が自陣からステップを切って抜け出し、そのまま独走で走りきったものでした。
もう一人はJR西日本のSOです。後半になって目につくようになりました。9トライ目は彼のトライだったんですが、激しいステップで一気にディフェンスを抜いたシーンが印象に残りました。すごく動いてました。プレースキックの精度は今ひとつでしたが(^^;
●おまけ
・ ここ、総合グラウンドと言いながら、ほぼラグビー専用ぽいですねえ。広々としたグランドにはラグビーポールが常設され、ラグビーのラインが引かれてましたが、サッカーなどのほかのスポーツのラインも、サッカーゴールも見当たりませんでしたから。
・ 去年A1リーグを優勝している(入替戦で敗れたために残留)JR西日本ですが、外国人選手はいないんですねえ。他のチームは見てませんが、Aでトップリーグ昇格を意識するくらいにならないと採用しないのかな。
・ 一試合だけだったので、試合が終わって帰路につき、最寄り駅に着いた時、時計を見たらまだ15時半でした。家から近いって、やっぱりいいですねえ。
●次の観戦予定
11/3(祝) 高校ラグビー兵庫県予選準々々決勝 4試合 13:00〜 灘浜グランド
2日の大学ラグビーは、宝ヶ池まで家から片道二千円以上かかることが判明したのでパス(^^;。高校ラグビーは、さすがに学校が会場の試合にまで行く気はないのでパス(^^;