2008/2009シーズン
10月




2008/10/25(土)
トップリーグ&トップウエストリーグA 近鉄花園ラグビー場


●連続花園

 季節は10月下旬。花園手前の並木も黄葉してました。

 チームテント以外にもたくさんのテントが設営されてました。何かイベントがあるのかな。

 今日はゆっくり行ったつもりだったけど、いざ花園に着いてみると11時前。チームテントもまだ準備中でした。仕方ないので時間までのんびりと待ってから行動開始。
 今日はあったタマノイブースで、12時からの予定だったけど「いいですよ」とのことで、レッドクロースキャンペーンではちみつ黒酢ダイエットを貰い、ついでに買い物をしてくじびき。当たったのがすしのこと酢豚の素って……果たして使うことあるんだろうか(^^; さらに、12/21までに減量すればドリンクがもらえるキャンペーンに誘われて登録。写真を撮られるとは思ってなかったよ(^^;


トップウエストリーグA
NTTドコモレッドハリケーンズ 29-16 大阪府警察

大阪府警察 前半 0 0 1 0 3 16
後半 1 1 2 0 13
    PG DG 合計
NTTドコモ
レッドハリケーンズ
前半 2 1 0 0 12 29
後半 3 1 0 0 17

Kick Off 12:00
観衆 少なめ
レフリー 織田信次

●今日のスタンド



 やはり下部リーグのトップウエストAの中〜下位チームの対戦とあって、観客数はこれくらいですかねえ。時間と共に第二試合の観客が続々とやってきたので、どのあたりの数をこの試合の観客と見るか悩みましたが、あえて試合開始しばらくの、少ない状況で。ま、キャパの大きい花園だから余計そう感じるのかもしれませんが。



●試合前
 混んでないのでいつものように前の方に席を確保。今日の割り振りでは、第二試合の神戸側は第一試合ではドコモ側になります。どっちも赤いチームだし、僕はドコモユーザーだし、いっか。しかし、見事なまでに周囲はドコモファンばかりでした。ファンと言うか、同僚を応援に来た風情の人が特に多かったですが。社会人ラグビーは企業スポーツだということを改めて実感しました。
 近くにはまさに「社員応援団」という人々もいました。上司っぽい人が仕切り、ここぞの場面では高校の応援団みたいに声出ししてました。すごいなー。



●試合
 府警、さすがは仕事柄武道が義務付けられてるだけはあります。試合前のアップでの受身がモロに柔道のそれでした。

 試合が始まってすぐ実感しましたが、府警はパワーではドコモに負けてるように見えるのに、接点では互角に近く渡り合えていました。気で勝っている印象です。

 仕方ないとはいえ、皆、場面ごとの判断がトップリーグに比べてのんびりしているように感じました。笛で止まると「どうしようか」って感じで一憩してる印象。これがトップウエストのレベルなのかなあ。このリーグで2位以内に入ればトップリーグ入りのチャンスがあるんですが。上位と下位の意識の違いなんでしょうか。だから悪いと言うのでもありませんし。

 ドコモは常に府警陣でプレーしてましたが、点がなかなか取れませんでした。前半17分にやっとトライ。ドコモ応援団のテンションが上がります。
 ジェームス・アレジの弟で、今季からドコモに加入したギャレス・アレジを見るのを楽しみにしてましたが、思ったほどキックが伸びてませんでした。ゲームコントロールから見ても、まだチームにフィットしきれてないのかな。

 サモア代表でもあるドコモのセモ・シティティは、明らかに当たりが弱かったです。そこが売りのサモア代表とは思えないほどに。故障などで不調なのでない限り、これが噂のリーグのレベルに合わせた力のセーブなんでしょうか。海外の試合をあまり見たことがないせいか、トップリーグではあまり実感したことがなかったんですが。

 スクラムは府警の勝ち。警察は基本的に敬遠してますが、プレーを見てるとちょっと応援したくなりました(^^;

 前半、ドコモはあまりいいラグビーが出来てなかったような。力的にはもっと点差を広げていてもおかしくなかったように思います。
 後半に入り、ドコモの14番WTBの渡辺義己の足の速さが目立ちました。小柄だけど小気味のいい加速でした。明治大学出身の24歳ってことは、神戸の濱島と同期なのかな?
 府警のフッカー、北島健次のファイティングスピリッツも目を引きました。一度などはチェイスでSOのアレジを後方から抜いてダイビングセーブ。これで府警が大幅ゲインとなったシーンは熱かったです。
 あと、府警のNo.8の奥園裕基も187cm92kgの堂々たる体格と共にその動きも目を引きました。調べてみると近鉄から転職した選手で、エージレベルでは日本代表にも選ばれてるんですね。道理で。

 最後の最後にドコモがとどめのトライを決めるまではルーザーボーナスがもらえる7点差以内で府警が食い下がってました。力そのものはドコモが上ですが、気迫とPGで追いすがる戦法が効いてました。

 これで敗れた府警はリーグ戦全敗が濃厚になってきましたね(残り試合はワールド、織機とトップリーグ入りを真剣に目指してる上位陣)。今年は上位と下位に別れてのプレーオフがありますが、そこでひっくり返せないと、下部リーグとの入替戦に回ることになります。


●大丈夫か?
 特に前半、タッチ処理などで両チーム、レフリー、皆がグダグダでした。タッチ・ノータッチの、レフリーの判断が遅く、しかも明らかに間違っていて、客席からの野次や選手からのクレームで再確認して判断を覆したり……主審の織田さん、結構な御年に見えましたが、大丈夫ですか? 下部リーグならではののどかな光景と言えなくもないですが(^^;
 ま、後半からはそんなこともなくなりましたが。


●おまけ
・ 両チームのチームフラッグ、初めて見ましたがドコモは愛称の「レッドハリケーンズ」の「R」をメインに据えたもの、府警は警察らしく、菊の紋章をメインに置いてるんですねえ。それぞれ特徴が出ていて興味深かったです。
 
・ 動員、同僚応援で初めてラグビー観戦に訪れたらしき人が近くで話してましたが、「見てみたら面白い!」という声が多かったです。実際ドコモが攻めると大はしゃぎしてましたし。こうやってラグビー好きが増えてくれるといいなあ。
・ 隣の姉ちゃん、いくらなんでも化粧濃すぎ。臭いがきっついよ……勘弁して……。
・ ゴールポストのクッション、「docomo」なんですね。第二試合が始まるときにはいつもの「大和證券」に変えられてましたが。



ジャパンラグビートップリーグ2008-2009 第6節
神戸製鋼コベルコスティーラーズ 27-17 クボタスピアーズ

クボタ
スピアーズ
前半 1 1 0 0 7 17
後半 1 1 1 0 10
    PG DG 合計
神戸製鋼
コベルコスティーラーズ
前半 3 2 0 0 19 27
後半 1 0 1 0 8

Kick Off 14:05
観衆 5,587
レフリー 平林泰三

トライ等
 前半
  
クボタ 4分根岸康弘(シェーン・ドゥラーム○)、9分PGシェーン・ドゥラーム×
 
 
神戸 13分PGティナス・デルポート×、26分山本大介(ピエーレ・ホラ○)、33分後藤翔太(ピエーレ・ホラ○)、40分陣川真也(ピエーレ・ホラ×)
 後半
  
クボタ 3分PGシェーン・ドゥラーム○、7分PGシェーン・ドゥラーム×、22分トウタイ・ケフ(シェーン・ドゥラーム○)
 
 神戸 5分PGティナス・デルポート○、11分ピエーレ・ホラ(ティナス・デルポート×)

出場選手

 1平島 久照 2松原 裕司 3山下 裕史 4林 慶鎬 5小泉 和也 6伊藤 剛臣 7鈴木 敬弘 8パスカ・マパカイトロ
 9後藤 翔太 10菊池 和気 11陣川 真也 12元木 由記雄 13山本 大介 14ピエーレ・ホラ 15ティナス・デルポート
リザーブ
 16村上 正幸 17山内 雅延 18アダム・ウォレスハリソン 19谷口 到 20苑田 右二 21大石 嶺 22大橋 由和
太字はキャプテン


●今日のスタンド

 先週と比べてはいけませんが、思ったより入りましたね。クボタの動員は分かってましたが、それを合わせても3〜4千人くらいだと思ってたので。これがトップリーグの認知度・人気の上昇なら嬉しいんですが(^^;



●試合前
 第一試合のドコモ−府警のハーフタイムに、当たり前のように後藤翔太と菊池和気が出てきてパス練習してました。もうこれが自然なこととしか思えません(^^;



●試合

 今日もなんかゆるっと試合に入ったなあと思っていたら案の定、4分に早々にクボタWTBの根岸康弘に個人技で抜けられて先制トライを許しました。でもその緩さはIBM、サニックス戦と比べればましでしたし、今日はそれがこのトライで早々に引き締まりました。これまではなんだかんだで引きずり続けてましたので、これも成長の一環なのかなと。

 No8のパスカ・マパカイトロが普通に接点の攻防に参加せず、BKのラインに入ってました。やはり彼を起用するのはペネトレーターとしてなんですねえ。分かってたことではありますが、こういう戦法を目の当たりにするとやはりインパクトがあります。これでマパカイトロ、ホラと二人の突破役がラインにいるわけですから。

 今日も山下裕史は運動量が良かったです。特にボールを持っての突進はインパクトがありました。この体の選手がこんなに積極的に体を張ってゲインを仕掛けてきたら効くよなあ。それでもやはりルーキー、試合中にはベンチの山内雅延から何度となくアドバイスを受けてました。そして今日も後半途中で交替。スタミナ面が課題なのかな?

 前半のデルポートのシンビンはよく分かりませんでした。その直前におとがめなしだったクボタのレイトタックル(完全にプレーが止まった後で後藤がひっくり返されて叩きつけられていた)の報復行動でもしたんだろうか。
 デルポートがシンビンになってから前半の間、ホラがキッカーを勤めてました。去年はメインキッカーでしたし、なんの問題もありません。彼の振り抜かない左足のキックも好きなんですよねえ。

 先制トライをされてから神戸のスイッチが入り、ディフェンスの激しさ、密度が上がったように感じました。接点でも基本的に勝つようになり、次第に圧倒できるようになりました。でも、も相手陣でプレーを続けるわりに、なかなかゴールラインを割れません。クボタの守りも激しく、圧倒できるところまではいってませんでしたから。でも一つトライを取って追いついてからは動きに焦りがなくなったからか、その後連続してトライして逆転できました。


 いつものことですが、クボタの統率の取れた声援の声は大きかったです。
 クボタでは一番注目していたシェーン・ドゥラームでしたが、期待していたほどの圧倒的な存在感はなかったですねえ。研究されてきたのか。それでもキックは的確で効果的ですし、ラインも動いていたんですが。でもやはり芯が通ったチームは手ごわく、簡単な相手ではありませんでした。


 今日の神戸は皆ディフェンスが激しく、良かったです。特に誰がというより、皆が激しく守り、サポートもよく、実に見ごたえがありました。守りだけではなく、攻めでも積極的に走り回ってましたし。レフリーだった平林氏もブログに書いてましたが、怒涛のオープン攻撃で右に左にボールが飛びまわり、見ていて実に面白かったです。

 前半の終了時には、神戸に今季見られなかった攻撃への執念がありました。40分終了のホーンが鳴ってから、これまでだったらとっとと蹴りだして終わっていたところをボールを回して攻撃を続け、ついには陣川のトライ! ここで突き放したのは大きかったです。


 小泉、モールのときに前進しながら倒れているプレーヤーにスタンピングをしたとのことで注意を受けてました。故意ではないとのことで注意だけでしたが、不要なところでそういうプレーをする癖は抜けないなあ。彼のタックルは素晴らしいんですが。
 林のLOは、本来のポジションであることもありますし、フランカーでも出来るほどに動けるLOなのでいいですね。
ここまで書いた以外にも、松原、伊藤、鈴木、山本などの突破が印象的でした。特に後半、敵二人&マパカイトロを引きずってぐんぐん突進していった鈴木のプレーには驚かされました。


 特に前半、ライン外からウォレスハリソンの指示がFW陣によく飛んでました。後半は指定席に来ていた家族? と談笑したりしてましたが(^^; ま、確かに余裕を持って見ていられる時間帯ではありましたが(^^
 今日も後藤は実によく声が出てました。後半に久々に復帰の苑田右二(おめでとう!)と入替で下がった後も、ベンチからBKへ熱く指示を出し続けてました。
 菊池は本当に攻守にわたってよく動いてました。途中で左足首を痛めたんですが、靴の上からがっちりテーピングして、そのままプレーを続けてましたし。こういうケガは当日はアドレナリンが出て大したことがないものですが、一晩経ってから本当の痛みがやってくるんですよねえ。大丈夫だといいんですが。
;


 今日の陣川真也は良くも悪くも目立ってました。攻めに攻めてそれでもトライが取れず、大きく蹴り返された後、抜群のキープ力を生かして体勢を立て直し、その後のトライに繋げたり、自らトライを決めたりしましたが、二度ほど大きく展開して決定的チャンスに大外の陣川にボールが! という場面で二度キャッチミスしてチャンスを潰したりもしてました。人に強いステップは魅力的なので、ハンドリングスキルが上がれば主力組が戻っても面白い存在であり続けられるんではないでしょうか。



●ノーサイド

 今日のマンオブザマッチは松原裕司でした。いつものようにどこにでも現れてボールに絡み、バックスのように突破していきましたからねえ。ま、今日に関しては松原が飛びぬけて目立っていたというよりは、体を張って守り、隙あらば攻め続けた選手の代表として選ばれたという風に感じました。



 リーグ戦では今年度最後の花園でしたが、勝ったこともあり、インゴールでゆっくりとクールダウン。生垣を挟んでのサイン会も久々に見ました。いつ見てもいい光景です。できればこのまま勝ち続け、プレーオフと日本選手権でまた花園に登場してもらいたいものです。

 ともあれこれで、6節を終えて5勝1敗、勝ち点23の三位。故障者続出の中、よく頑張ってると思います。勝ち方を知っているチームの強みを出せているというか。サニックスに負けたのが痛かったですが、それで目が覚めた面もあるでしょうし、最終的に上位には入れれば結果オーライなんですが。ともあれ、これから一ヶ月の休止期間中に、さらにチーム力を練り上げてもらいたいものです。


●おまけ
・ 今日もクボタのビッグフラッグの掲示がありました。今日は試合開始時に一度やっただけで、早々に畳んでました。

・  ハーフタイム、クボタのスッピー君はいつものようにスタジアムをぐるりと回って愛想を振りまいてましたが、神戸のコーロ君は姿を見せませんでした。出てこようよ(^^;

・ コーロ君、ノーサイドの後には出てきてアピールしてました(^^;

・ 近くの観戦の姉ちゃんグループに、後藤はもとより陣川が「イケメンだよね」と人気でした。納得ではあります(^^;
・ 近くの席で、小さな女の子がずっと大きな声で神戸に声援を送ってました。頭が下がります。参りました。
・ 帰りにチームテント前を通ると、去年のセカンドジャージが4000円、今年のフェスタで売っていた白Tシャツが1500円で売り出されていました。Tシャツは持ってるけど、青のセカンドジャージは持ってなかったので見てみましたが、既にかなり売れた後らしく、残っているサイズがSとか4XOとか「無理言うな」レベルのものばかり(^^; 財布の中身に余裕がなかったこともあり、断念。残念。
・ 同じく帰りのチームテント前で、林丈太郎さんが言っていましたが、2009カレンダーは関西では12/21の三洋戦から発売開始だとか。了解。


●次の観戦予定
 トップリーグはお休みですが、その分他のラグビーがてんこ盛りです。どうしようかなあ……。
11/1(土) トップウエストA1 JR西日本 vs リコー関西 13:00〜 鷹取
11/2(日) 関西大学リーグA 関西学院大学 vs 立命館大学、摂南大学 vs 同志社大学 12:15〜 宝ヶ池
11/3(祝) 高校ラグビー兵庫県予選準々々決勝 4試合 13:00〜 灘浜グランド
11/8(土) トップウエストB 大阪チタニウム vs きんでん、スネイルズ vs 島津製作所 12:30〜 島津製作所
11/9(日) 高校ラグビー兵庫県予選準々決勝 4試合 10:00〜 鷹取
 のどれかには行くんじゃないかなあ……。最低一つ、最大全部(^^;


2008/10/19(日)
ジャパンラグビートップリーグ2008-2009 第5節 近鉄花園ラグビー場


●久々の花園

 今日の神戸は第一試合で12時開始と早いので、朝八時過ぎに家を出て花園に向かいました。混雑が予想されるので、早いうちに入っておきたかったですし。
 10時10分ごろに東花園に着きましたが、既にそれなりの人がスタジアムを目指してました。さすがは関西ダービー。

 10時半前に着いたけど、まだ来てなかったヤマハ以外のチームブースは既に開いてました。混雑を予想してか、いつもみたいに軒を並べることはせず、それぞれ離れたところに設置してたのが印象的でした。神戸製鋼のテントでいつものように用事を済ませてから早々に中に入ります。

 財布の中に一枚だけ残ってた500円玉を使ってラグビーまんを買ってからスタンドへ。

 今日の試合は近鉄がホームなので、いつもとは逆にビジター側に座ります。そういやこっち側に座るのって初めてだなあ。
 一人で来ていて、自由席の最前列で観戦しようとしている身としては、一度座ると動けません。11時10分からの関西ダービー記念(阪神間非在住の身としては阪神ダービーとは呼びたくないのであえてこっちで(^^;)の小西謹也さんと林敏之さんのOBトークショーはパスするしかないなあ。
 それにしても今日はいい天気です。まさに雲ひとつない快晴。おかげで想像以上に暑い。帽子持って来ててよかった。


近鉄ライナーズ 27-37 神戸製鋼コベルコスティーラーズ

神戸製鋼
コベルコスティーラーズ
前半 3 2 0 0 19 37
後半 2 1 1 1 18
    PG DG 合計
近鉄
ライナーズ
前半 3 1 0 0 17 27
後半 1 1 1 0 10

Kick Off 12:03
観衆 10,185
レフリー 藤実

トライ等
 前半
  
神戸 3分パスカ・マパカイトロ(ティナス・デルポート×)、7分ピエーレ・ホラ(ティナス・デルポート○)、17分ピエーレ・ホラ(ティナス・デルポート○)、39分PGティナス・デルポート×
  近鉄 10分PGジェームス・ヒルゲンドルフ×、26分ジェームス・ヒルゲンドルフ(重光泰昌○)、29分重光泰昌(重光泰昌×)、36分坂本和城(重光泰昌×)
 後半
 
 神戸 4分林慶鎬(ティナス・デルポート○)、8分ティナス・デルポート(ティナス・デルポート×)、29分PGティナス・デルポート、38分DGピエーレ・ホラ
  近鉄 12分ジェフリー・イエロメ(重光泰昌○)、36分PG重光泰昌

出場選手

 1平島 久照 2松原 裕司 3山下 裕史 4林 慶鎬 5小泉 和也 6伊藤 剛臣 7鈴木 敬弘 8パスカ・マパカイトロ
 9後藤 翔太 10菊池 和気 11陣川 真也 12元木 由記雄 13大石 嶺 14ピエーレ・ホラ 15ティナス・デルポート
リザーブ
 16村上 正幸 17山内 雅延 18吉田 永昊 19谷口 到 20今村 友基 21山本 大介 22市来 大典
太字はキャプテン


●今日のスタンド

 実によく入ってました。正式発表を見るまで一万二、三千くらいかと思ってました(^^; 関西ダービーということもあるんでしょうが、この時期の試合で一万を越えるとは。いいことです。去年は一試合もなかった一万人試合が今年は既に二試合ですし。


●試合前
 バックスタンド脇では神鋼のマスコットキャラが観客を出迎えてました。

 ちなみに今日の試合前に公募した名前のお披露目があったんですが、よく聞こえませんでした。「コー○くん」と言っているらしいのは分かったんですが。名前を書いたボードを掲げてましたが、僕の左に座ってた人が立って身を乗り出して見ていたために、全く分かりませんでした(^^;

 しかし、前のほうに座るとテレビのマイクが少々邪魔だなあ。それ以前に反対側ゴールのライン際は見えにくいですし。それにしても最近はメインスタンドで見ることが多いんですが、プレーそのものはバックスタンドに近いほうで行われることが多い気がします。気のせいかもしれませんが(^^;

 試合前のメンバー紹介では、元木へ一際大きい声援が送られてました。神戸製鋼を、日本ラグビーを代表する選手の復帰戦ですし、何より東大阪出のヒーローですもんねえ。

●試合

 先週ふがいない試合で破れた神戸、今日はキックオフから気合が入っていて、ガンガン前に出てきました。「神戸ノーペナ! 低く!」などと、後藤翔太主将の檄もよく聞こえてきましたし。そのおかげか、序盤の猛攻で一気に3トライを挙げ、有利に試合を進めます。

 近鉄は帰化を含めた外国出身選手も多くて攻撃力も圧力もあるんですが、そんな相手にも今日はブレイクダウンの攻防で負けてませんでした。というか勝ってる時間帯も多かったです。セットプレーでも勝ってたし。特にスクラム、ブラッキーとウォレスハリソン抜きでどうなるかと思ってましたが、堂々と渡り合ってました。ファンでありながら見くびってたかも。ごめんなさい(^^;
 見くびってたかなと言えば、SOの菊池。先週攻撃面で少し疑問を書きましたが、今日は自らもよく仕掛けていってましたし、ラインコントロールも積極的で良かったです。

 今日の神戸は「前に出る」意識が強く感じられました。先週感じられなかった「トライを取る!」という意欲が。
そして今日今季初スタメンとなった二人の外国人、No8のマパカイトロ(スカー)とWTBのホラ、二人の突破力が存分に生きてました。特にマパカイトロは常に複数以上でかからないと止められず、それもゲインできなかったことはほとんどないんじゃないかというほどの活躍ぶりでした。ホラも相変わらず人に強く、多彩なキックとともに存在感がありました。
 菊池・元木・大石のフロントスリーの動きも良くキレていましたし。気合が入っていたのもあったでしょうし、元木が入って連携が良くなったのもあるんでしょうか。
 そして今日もデルポートのキックは良かったです。キックだけじゃないですけどね。

 ただまあ、近鉄の攻撃力が高いのか、攻撃重視のメンバー編成の関係か、割とあっさり抜かれてトライされるシーンが何度もあったのが次節以降に向けての課題ですね。なかなか攻撃と防御の両立は難しいですねえ。
 反対に近鉄もサニックスに比べるとディフェンス網に粗はあり、おや、抜けたよ。と思うシーンが何度もありました。

 序盤に3トライとって少し緩んだ面があったのか、近鉄にやっとスイッチが入ったのか、前半の後半に逆襲にあいました。でも、そこを含めて後半に入っても一進一退ながら、流れが近鉄に行ってる時でも試合の最終的な支配権を神戸が手放すことはなかったように感じました。事実、最後までリードを許すことはなかったわけですし。
 でも後半の後半、元木が下がった後あたりからの突き放すべく攻め立てても最後のところでパスミス、ノックオンが出るという馴染みのシーンはいただけません。ここの精度を高めていかないともう一段上には行けないでしょう。でも今日はラストパスを受けた選手がずらせてなかったり加速が足りなかったりと、その前の段階だったこれまでよりは進めたのではないかとは思います。

 そして最後、7点リードで残り2分を切った時間帯でのホラのドロップゴールは実に効きました。1トライ1ゴールでも追いつかれない、勝利を確実にするキックでした。リーグ戦全体で見ても、同じ勝ちでも近鉄に7点差以内の敗戦ボーナス点を与えないプレーでしたから。ドロップゴールはそう頻繁に見られるプレーではありませんが、ホラはやるんですよねえ。こういう効果的な場面で出るとトライと同じくらい興奮します。


●勝利!
 今季初、4トライ以上のボーナス点1点を加えた勝ち点5勝利です!
 今日の結果は、試合に挑む両チームの心構えの差もあったかもしれません。格下のサニックスにまさかの敗戦をし、もう負けられない上位の常連である神戸と、リーグ昇格した年に優勝候補の東芝に善戦した近鉄との差とでも言うか。先週の神戸の敗戦もそうですが、特にラグビーではメンタル面が大きく結果に響きますからねえ。
 でも、近鉄は確かに力ありますねえ。もっとリーグの序盤に「上がってきたところのチームだろ?」みたいな気持ちで、それこそIBMやサニックス戦みたいな気迫で臨んでいたら、負けてても不思議ではありませんでした。

 終了直前のプレーで足を痛めた後藤主将は治療を受けながらノーサイドの笛を聞き、その体勢のまま周囲に選手が集まって締めの円陣を組んでいたのはなんか笑えました(^^;


 今日のマンオブザマッチは今季初スタメンのピエーレ・ホラでした。今日はホラかマパカイトロだろうと思ってたので納得です。とどめのドロップゴールや前半の2トライを含め、今日は彼の存在が実に効いてました。突破力はもちろん、ホラがはまったときの爆発力は凄いんですよねえ。波はありますが(^^;


 先週は早々に下がっていったので、グランドでやるクールダウンを見るのは久しぶりです。やっぱり勝つのはいいです。


 そして(ざわめきでほとんど聞こえませんでしたが)場内インタビューを受けいていた元木選手はその後も取材攻めにあっていて、第二試合が始まってからもグランド脇でインタビューされてました(^^;



●呉越同舟
 それにしても、さすがは関西ダービーというべきか、神鋼側に座ってたんですが、周囲にはそれぞれのグッズを持った神鋼・近鉄それぞれのファンが入り混じって座ってました。さすがに神戸ファンの方が多くはありましたが。きっと両方のファンという方も少なくないでしょうし(近鉄が降格してる間に神鋼ファンになった人は東大阪の近辺でも少なくないと、近くに座った人が話してました)、入り口から近いほうですしねえ。
 まあ、ワールドカップなどを見ても、ラグビーはそういうものですから問題はありません。もちろんいざこざなどもなく、互いに相手を腐すような、勝ち誇るようなこともなく、自然に同居してそれぞれに応援し、いい雰囲気のスタンドでした。試合が接戦だったこともあるのかもしれませんが。

 そしてバックスタンドでは相変わらずの近鉄の応援が響いてました。遠くて人が多かったからかもしれませんが、あまり野次は聞こえてこなかったような。
 対するこっちの「コウベ」コールは相変わらずそんなに出てませんでしたが、近鉄のコールに対抗するように出た時があったのが微笑ましかったです(^^;


●おまけ
・ スタジアム前の神戸製鋼テントでグッズコーナーを覘くと、今日から冬物が販売開始になってました。ニットキャップ、マフラー、手袋。12月のホムスタまで待つのかと思ってただけに嬉しい。ちょっと悩みましたが、商品案内を見たときから買うと決めていたニットキャップと手袋を購入。FC価格で合計4000円。完全に予想外の出費です。おかげで財布の中からお札が消えてしまいました(^^;
 
・ そのグッズ販売コーナー、今日は最前列に大橋由和選手がいました。先週のサニックス戦では唯一のトライを決めてたのに今日はリザーブにも入ってないのでなぜかと思って尋ねたところ、ケガをしてしまったためとのこと。本人も「情けない……」と語っていましたが、仕方ないですね。早く治してください。
・ それにしてもなんか大橋選手ってとっつきやすいというか、話しやすいんですよねえ。個人的に。
・ 10時半の時点ではタマノイ酢の面々はまだ来てませんでした。先週のように帰り際にいるかとも思いましたが、第二試合を終えて外に出ると、タマノイ酢どころかJRFUのテント以外は完全に撤収が完了していました。あらら。
・ 試合後にチームテントでマスコットキャラの名刺を配ることになってましたが、撤収済みでは貰いようもなく(^^; それ以前にこの人の多さでは、とっとと配布完了してたでしょうが。
・ 開幕戦に続き、藤レフリー。神戸にとっては今季2試合目だから傾向にも慣れたかな?
・ 市来大典選手、アップの動きを見る限り、まだ右膝の具合は悪そう。かばってる感じがしました。


ヤマハ発動機ジュビロ 31-27 サントリーサンゴリアス

サントリー
サンゴリアス
前半 2 1 1 0 15 27
後半 2 1 0 0 12
    PG DG 合計
ヤマハ発動機
ジュビロ
前半 1 1 0 0 7 31
後半 3 3 1 0 24

Kick Off 14:02
観衆 11,050
レフリー ジェームス・レッキー(豪州)



●今日のスタンド


 確かによく入ってますが、第一試合より865人も多いようには見えません。というか、明らかに減ってますよね(^^; ラグビーのダブルヘッダーは観客の入替をせずにのべ入場者数で数えるので、理論上第二試合の観客数が第一試合のそれを下回ることはないんですよねえ。
 ちなみに前半終了時、第一試合のついでに見ていたらしき人が大挙して帰ってました(^^;



●前半戦
 グレーガンや小野澤、山村や大田尾など、上位チームの試合はどちらのファンでなくても見たい選手がたくさんいます。やはり代表レベルや雑誌などで目にする機会が多いからでしょうか。
 この試合では、後半に途中出場でグレーガンが出た時の歓声が一番大きかったですね。

 凄いスピードだと噂だけは聞いていたサントリーのウチ・オドゥーザは本当に大きくて速いですね。足も長いし(^^; けど、プレーは粗く、正直まだまだかなとも思いました。素材としての能力は半端じゃないですが、チームによっては使ってもらえてなかったかもしれません。でもまだ22ですから、末恐ろしいです。

 正直、序盤は拮抗するだろうけど、最後はサントリーが勝つんではと思ってました。相変わらずヤマハはよく展開するけど決め手に欠ける印象でしたし。でも今日のサントリーはスクラムが押せてなかったです。ヤマハが両LOを外国人にしたのも効いたのかもしれませんが。
 まあ、前半は第一試合で話すようになった隣のおじさんとあれこれ選手のことや神戸のこと、大学のことなどを話しながら見てたので、あまり細かいところは覚えてません(^^;



●後半戦
 そのおじさん達も帰った後半は河岸を変えるかとハーフタイムに席を立ち、少しうろついてみました。……帰る人の群れが凄かったです。第一試合を目当てに来て、ついでに少し見ていくかという人がこんなにいたのかと驚くほどでした。

 ぐるっと一周して、結局ゴール裏の最上段に落ち着きました。帰る時もここからなら早いですしね。
 普段見ない視点からなので新鮮です。のんびりと本を読みながらくつろいでる人もいたりして、なんとなく牧歌的な雰囲気も漂ってました。最上段なので、抜けていく風が心地よかったです。ただ、僕の視力では選手の背番号が読み取れないことも少なくなく、誰が誰やら良く分からないことも多かったのが残念ではあります。
 やはり神戸が勝った後だと穏やかな気分で観戦できます。先週のトヨタ−コーラ戦は抜け殻みたいになって見てましたからねえ(^^;

  

 しかし、この後半が熱かった。

 ヤマハの8点ビハインドで始まったのが、ヤマハが追いすがって逆転し、そこからは互いに逆転しあう、まさに一進一退の攻防。第三者からすると実に面白い試合ですが、当事者、両チームのファンにとっては胃が痛くなるような試合だったでしょうね。

 地力ではサントリー有利といわれてましたが、相性的にはヤマハが有利でもあり、事実今日はどっちが勝ってもおかしくない、競った試合でした。

 本当にラストプレーまでどっちが勝つか分からず、終了のホーンが鳴ってからサントリーが必死で繋ぎ、最後に小野澤がライン際を駈けたのをヤマハが止めるまで、手に汗握る攻防でした。
 去年のコーラや先週のサニックスほどではありませんが、ノーサイド後のヤマハの選手の喜びの爆発ぶりは下馬評を覆した試合ならではでした。

 やはり第三者的な視点では判官びいきになるのか、ゴール裏ではどちらかといえばヤマハ寄りの空気でしたね。


●おまけ
・ 第一試合と第二試合の間に、指定席のあたりがざわつき、みんなが立ってそっちの方を見ていたので誰がいるのかと思って見てみました。有名人でしょうが、ラグビー関係ならここまでのざわつきにはならないだろうと思っていたら、一瞬ちらと見えただけでしたが、……JK(ジョン・カーワン日本代表ヘッドコーチ)……?
・ 試合終了直前、緑と黄のウィンブレの高校生の集団が帰って行きました。目に鮮やかな服装だったのでどこの高校かと思って見たら、四日市農芸高校でした。遠征ついでに観戦してたのかな?
・ 試合終了後、ゴール裏最前列辺りにいたガタイのいいスーツ集団が席を立ったのですが、神戸製鋼の一団でした。本当、一般席で普通に観てたりするから油断がなりません。

・ 選手も観客の皆さんも、お疲れ様でした。



●次の観戦予定
10/25(土) vs. クボタスピアーズ 14:00〜 大阪・近鉄花園ラグビー場
 デルポートとドゥラームのPG合戦かなあと思いきや、今節では両チームともトライ取りまくってますし、どういう展開になるんでしょうか。クボタは大阪本社の動員もあるでしょうし、賑やかになりそうです。ちなみに12時からのトップウエストA、ドコモ-府警戦も観戦するつもりではあります。


2008/10/11(土)
ジャパンラグビートップリーグ2008-2009 第4節 西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場


●久々の西京極

 去年の九州電力戦以来ですが、三度目なのでそろそろ慣れてきました。家から二時間かかるのは辛いですが。
 今日は気分を変えて、高槻でJRから阪急に乗り換えることにしました。

 さて、JR高槻駅に着いたので乗り換え乗り換え。……あれ? 阪急への案内板が出てないぞ? 近隣の地図があったので見てみると、納得。

 JRと阪急は隣接してなかったんでした。高槻で降りるのって15年ぶりくらいなので、すっかり失念してました。まあ、毎日乗り換えるならともかく、年に一度か二度の遊びの用事なので、これくらいの距離は平気ですが。商店街を大体の見当で歩いていきます。
 数分で着いたので、距離的には大阪駅で乗り換えるのとそんなに極端には違わないような気もする。


●西京極着
 阪急高槻市駅から特急に乗り、二つ目に停車した桂で普通に乗り換えて一駅。西京極駅に着きました。

一年経ったからって何が変わるわけでもなく、いつもの西京極です。時刻は10時半前と余裕をたっぷり持って出てきたので、ラグビーファンらしい人はまだほとんど見かけません。

 途中、野球場の横を歩いていたら、試合があるらしい高校生くらいの野球少年集団とすれ違ったんですが、その時僕のカンタベリーのシャツと神鋼の帽子スタイルを見て、
「あれ、今日ってトップリーグの試合あるの?」
「ああ。知らなかったのか?」
 という会話をしていました。協会はろくに一般層に対して広報活動をしないし、スポーツニュースでも開幕とか最終節とかしか取り上げないしで知られてないと思ってましたが、もしかしから僕の想像以上にトップリーグの認知度ってあるんだろうか。



●スタジアム前
 メインスタンド前のチームテントに着いたのは、受付開始早々の10時半過ぎでした。これだけ早く来たせいで、顔なじみのタマノイ酢ブースはまだ来てませんでした。サニックスとコーラはまだチームテントの準備中でしたし、第二試合のトヨタに至ってはまだ来てすらいませんでした。
 
 いつものようにチケット入手、スタンプ等の用事を済ませます。今日は気が向いたのでせきずい基金に募金。ラグビーのプレー経験はありませんが、柔道経験者としてはせきずいの損傷は他人事ではありませんからねえ。……え、チームステッカーもらえるんですか。なんか悪いなあ。濱島選手も二年目になって、対応も次第に堂に入ってきたなあ。
 ともあれ一通りの用事を済ませたので、早々に中へ。


神戸製鋼コベルコスティーラーズ 22-25 福岡サニックスブルース

福岡サニックス
ブルース
前半 1 1 1 0 10 25
後半 2 1 0 1 15
    PG DG 合計
神戸製鋼
コベルコスティーラーズ
前半 0 0 4 0 12 22
後半 1 1 1 0 10

Kick Off 12:00
観衆 4,271
レフリー ジェームス・レッキー(豪州)

トライ等
 前半
  
サニックス 33分PG古賀龍二、35分小野晃征(古賀龍二○)
 
 
神戸 3分PGティナス・デルポート×、7分PGティナス・デルポート、14分PGティナス・デルポート、21分PGティナス・デルポート、24分PGティナス・デルポート
 後半
  
サニックス 12分PG古賀龍二×、19分古賀龍二(古賀龍二○)、22分藤原旭(古賀龍二×)、34分DG小野晃征
 
 神戸 15分PGティナス・デルポート、29分大橋由和(ティナス・デルポート○)

出場選手

1平島 久照 2村上 正幸 3山下 裕史 4アダム・ウォレスハリソン 5小泉 和也 6林 慶鎬 7ジョシュ・ブラッキー 8伊藤 剛臣
9後藤 翔太 10菊池 和気 11大橋 由和 12大石 嶺 13山本 大介 14陣川 真也 15ティナス・デルポート
リザーブ
16松原 裕司 17山内 雅延 18吉田 永昊 19鈴木 敬弘 20今村 友基 21森田 恭平 22ピエーレ・ホラ
太字はキャプテン


●試合前
 中に入ると、試合開始一時間半以上前なのに何やらやってました。近隣の子供を対象にしたラグビーイベントのようです。

 例によって試合に出ない神戸製鋼の選手が指導に走り回ってました。お疲れ様。普及の役に立ちつつ、観客動員も増やす一石二鳥の取り組みですね(^^;

 来週名前が発表されるマスコットキャラクターも精力的に動き回ってました。しかしやはり普段は盾と剣、邪魔そうだなあ(^^;

 ラグビーイベントが終わったあとも、何人かの選手はサインの求めに応じてました。中でも大畑はふざけて子供の頭にサインを書こうとしたりして盛り上げてました(^^;

 あ、もちろん今日も試合前の全体ウォーミングアップに先立って一人黙々とパス練習をこなす後藤主将の姿がありました。なんかこの姿を見ないと落ち着かなくなってきたような(^^;



●今日のスタンド
  調べてみたら、去年同じところで行われた九州電力戦の観客は3158人なので、千人以上増えてますね。トヨタ戦パワーなのか巡りが良かったのか。なんにせよ嬉しいことです。高校・大学に有力チームのある京都ですから、これくらい入って欲しくはあります。

 西京極名物、メインスタンドからバックスタンドに行くための、コーンとバーで作った臨時通路。本当、不思議なつくりのスタジアムです。



●試合
 
試合開始時から攻めっ放しでした。でも、相変わらずノッコンは多いし、何より試合に挑む選手から感じられる気迫が薄いような……。これは、ノートライながら辛うじて勝った三ツ沢でのIBM戦と似たようなテンションのような……。
 サニックスはサニックスで溢れるフィットネスで走り回り、守りは実に堅かったんですが、加えて反則も多かったです。で、今日も今日とて神戸は相手陣でPKを得たらことごとくPGで確実に加点狙いでした。

 いや、デルポートはよく頑張ってると思いますし、取れるときに取っておくのは大切なことです。PGも嫌いではありませんが、ここまでこればっかりだと正直、
つまらないです。これがフットボールだと言われるかも知れませんし、ゴールが積み重なって得点が増えていけば嬉しいですが、プレーの爽快感には正直欠けます。
 ELVsのフリーキック条項が導入されていれば、こんな事態にはなってなかったんでしょうねぇ……。

 それと気になるのが、PGばかり狙っているからか、今年のスティーラーズからは相手陣に入っても「なんとしてもトライを取る!」という気迫が伝わってこないんですよ。(除く伊藤剛臣(^^;) 選手の心の中に、どこかPG頼りの気持ちが芽生えてきてるんではないでしょうか。

 たまにボールを回してトライを狙っていっても、特にゴールラインを背負ってのサニックスのディフェンスの集中力が高く、トライには至らなかったのも確かです。それでもPGでこつこつ積み重ねていきましたが、前半の終わり近くにサニックスにキックパス&キックのチェイスからトライを決められ、わずか二点リードで前半終了です。この、前半ノートライだったのが後々響いてきました。

 後半開始時にはブラッキーとウォレスハリソン、FWの核の両外国人が下がりました。かなり首を痛そうにしてましたから、プレーでかなり痛めつけられてたんでしょうねえ。ブラッキーなんて試合終了後もずっと首の後ろをアイシングしてましたし。

 今日はサニックスの守りの意識が高すぎるのか、危険なタックルの反則がやたら多かったです。逆に神戸製鋼は攻め込んでのここ一番で、いつものノックオンに加えて、やけにスローフォワードが多かったです。オーストラリア人レフリーの厳密なチェックに引っかかったんでしょうか。

 FWの外国人二人が下がったために後半の途中から出場できたホラのキックパスはやはり絶妙でした。今日唯一のトライはこれで取れましたし。やはりホラを使わないのはもったいないよなあ。それにしても、今年は相手を崩して取ったトライってほとんどないなあ。今のチームは4トライ以上のボーナス点を取れない、少なくとも取りに行ってないというのがひしひしと伝わってきます。残念ですが。フィールド脇にいたカメラマンさんも「神戸、トライが取れる気がせんわ」と苦笑いしてましたし。

 それでもなんとか同点にして残り数分、ここはもうトライではなく、DGなりPGを狙うしかない場面でした。が、先にサニックスのSO小野にドロップゴールを決められてしまって万事休す。あんなど真ん中から狙われたら、観念するしかありません。よく周りが見えていたし、一年経ってチームにマッチするようになってます。
 神戸も残り時間は必死になって攻めましたが、ここでもサニックスの固い守りの前にノックオン、スローフォワードが出てはねえ……。


 しかし、去年と比べてもこの得点力の低下はなんなんでしょう。元木由記雄と大畑大介は去年もいなかったので同じですが、BKでの得点力となっていた今村雄太、濱島悠輔、小笠原仁といったあたりが全員故障で不在なのが響いてるんでしょうか。でも、チームで展開していく中で相手を崩すというのも出来てないんですよねえ。

 確かにディフェンスはいいですが、SOの菊池にアタック面でそこまでラインを操ることを求めるのは厳しかったりするのかなあ。堅実ではあると思うんですが。SOのディフェンス力の低下は覚悟の上で、一度ホラ、森田あたりを試して欲しい気もしますが、今年の傾向を見る限りは望み薄かなあ。

 こういう試合運びをする以上は、絶対勝たないといけません。トライが全てではありませんが、相手の反則を誘い、それで勝つという、柔道で言うなら指導勝ち狙いというのはオリンピック前の石井慧が叩かれていたように、大向こう受けはしませんから。それでもその戦法を選択するのなら、勝たなければ意味がありません。
 特に神戸は優勝も狙いたいチーム。力が劣るチームが唯一の突破口としてなりふり構わずそれで勝ちを狙っていくというのとは違うんですし。それとも怪我人の復帰までの辛抱なんでしょうか。


●敗戦
 サニックスはスクラムでは圧倒されてましたが、その後のディフェンスが崩壊せずにしっかり守りきり、特に後半になってからはブラッキー、ウォレスハリソンの二枚を欠いた神戸に対し、セットプレーでも負けないようになってきたところで決定力のある飛び道具(今年売出し中のWTB藤原旭は確かに速かったです)を使うという見事な勝利でした。
 新聞報道によると、サニックスは初めて神戸に勝ったそうで。おめでとうございます!
 
 そして神戸には猛省してもらうしかありません。相手がどこだろうと、全力を尽くしてそのうえで負けるなら、悔しくて残念だけど情けなくはなりません。でも今日は……。勝てる試合を落とした、その意味は大きいです。そういえば今日は、後藤翔太の味方を叱咤激励する声もあまり聞こえなかったような……。

 神戸は、言葉は悪いですが「格下」相手にどこかに緩み、隙があるように見える試合運びでした。去年からいわゆる取りこぼしがなかったので、次第に緩んできてたんでしょうか。サニックスが成長してきて侮れない相手であることは素人の僕でも分かってましたのに。
 ここでズルズルいくか、この敗戦をカンフル剤にして立て直すか、次が分かれ目です。


●おまけ
・ チケットを貰う時にチームスタッフの方と話したんですが、もしかしたら今年も神戸での試合、友人はワンコインで入場できるようになるかもしれません。だとしたら嬉しいなあ。
・ 今日はメインスタンドにこの横断幕が来てました。確か神戸製鋼の有志社員の方でしたっけ。お疲れ様です。

・ メインスタンドには、ルーキーPR山下裕史の応援の横断幕が「The World Class 山下裕史」と。若い人が数人で持ってたけど(括りつけての常時掲示は禁止事項)京産大か都島工か、どっちかの関係者なのかな?
・ 今日のウォーターボーイは元木由記雄、野澤武史、ネーサン・アンダーソンでした。元木はまだ回復しきってないんですかねえ。ここまできたら完璧に治るまで待ちますよ。アンダーソンは今回はメンバー入りできませんでしたか。
・ 続くトヨタの試合中、後ろに座っていたどこかのラグビー選手のところに辻井将孝選手が来てました。うお。こういうのがあるからラグビー観戦は油断がならない。
・ 二試合観戦を終えて外に出たら、10時半にはいなかったタマノイ酢のブースがありました。チームのテントはとっくに撤収してたんですが(^^; せっかくなので何本か所望し、ついでに顔見知りのスタッフに今日の試合の愚痴をひとしきりこぼしてから帰りました(^^;


トヨタ自動車ヴェルブリッツ 48-21 コカ・コーラウエストレッドスパークス

コカ・コーラウエスト
レッドスパークス
前半 2 2 0 0 14 21
後半 1 1 0 0 7
    PG DG 合計
トヨタ自動車
ヴェルブリッツ
前半 2 1 0 0 12 48
後半 6 3 0 0 36

Kick Off 14:02
観衆 7,500(11/05に訂正→5,300)
レフリー 戸田京介



●今日のスタンド
 7500人は凄いですね。でもその割りにスタンドの入りが第一試合と変わってないように見えるのは、この試合から来た人の多くがメインスタンドで観戦していたからかと。途中でふと見返したら、指定席部分まで埋まっててびっくりしました。トヨタの社員動員力の凄さを改めて実感しました。また、動員とは言っても聞こえてくる声、雰囲気から好きで来ている人が多いのが感じ取れて、よかったです。

※11/5にトップリーグ事務局より訂正がありました。5300が正しいそうです。なんでもメインスタンドの入場者数をダブルカウントしてしまっていたそうで。ということはメインスタンドは2200人入ってたんですね。となると、あれだけの動員をかけた割には神戸の試合から増えてない気もしますが、バスでまとめて来てたので、第一試合の途中から入ってきてたのかな。
 それにしてもせっかく水増し発表になってたのに、訂正をかけるって、正直だなあ。いいことです(^^)/



●試合
 
メインスタンドホーム側のほぼ最前列に座ってましたが、第二試合になっても周囲の顔ぶれは全く同じでした。過半数が神戸ファン(^^;
 僕はついさっきの神戸の敗戦のショックが大きく、試合開始からしばらくは完全に呆けてました。よっぽど帰ろうかと思ってました(^^;


 やはりライダーと正面健司はとんでもないです。序盤のこの二人の個人技でのトライには唸らされました。ライダーのスピード、正面のキレキレステップ。一見の価値ありです。


 対するコーラは基本的にトヨタの攻めを防ぐのに精一杯でしたが、たまの隙を逃さずに攻め上がり、きっちり大外に人を余らせてトライに持ち込んでました。パエアとステイプルトン、いいなあ。

 でもそのコーラ、60分を過ぎたあたりから体力・精神的に力尽きたのか、トヨタが得点を重ねだすとそれを止める力は残っておらず、そこからはなすがままにやられてました。
41点を取ったところで勝敗には興味がなくなったのでトイレに立ち、ついでコーラ側のスタンドに座ったのですが、敗戦後、周囲のファンが
「仕方ない、これが今のコーラの力だ」
 と言っていたのが印象的でした。全力を尽くしての敗戦なら受け入れられるんですよねえ。



●マスコット
 コーラのスパーキーの存在感は相変わらず凄かったです(^^;

 トヨタのライガー君は見るたびに芸達者になっていくなあ。今日もスタンドの観客相手に拍手を要求したり、人形の投げ入れをじらしたりと、なかなかのエンターテイナーぶりを発揮してました。



●おまけ
・ 関係ないですが、今日は二試合とも赤いチームが負けましたね……。
・ テレビで見ていて、トヨタのジャージの色合いが去年に比べてなんか変だと思っていたんですが、本当にこんな色だったんですね。非常に濃い緑と淡いオレンジ。モニターの色調調節がおかしくなったのかと思ってました(^^;
・ 帰ろうとスタジアムから駅に向かっていたら、驚きました。トヨタの動員のバスがずらずらずらあっと並んでたので。すごい。一体何台あるんだ。何号車、だけではなく、元町工場とかの区分もありました。
 ホームズスタジアム神戸以外での社員来場がそんなに見られない神戸製鋼のファンをしているとつい忘れそうになりますが、トップリーグは社会人スポーツ、企業スポーツなんですよねえ。社員が自分の会社のチームを応援に来るのは実に自然です。
 でも、それと同じくらい、地域にアピールし、愛されている企業チームが一般の人から応援されるのも自然なことですよねえ。実際、神戸製鋼の会社と無縁な僕はスティーラーズを「企業のチーム」としてではなく「地域のチーム」として見てますから。


●次の観戦予定
10/25(土) vs. クボタスピアーズ 14:00〜 大阪・近鉄花園ラグビー場
 今年はデルポートのPGで点を取ってますが、そのスタイルならドゥラームを擁する向こうが上じゃないかと思ってしまいます。大丈夫かな。
 ちなみにその一週前にある
10/19(日) vs. 近鉄ライナーズ 12:00〜 大阪・近鉄花園ラグビー場
 は、行くかどうか微妙ですm(_ _)m 地上波で深夜録画放送があるみたいですが、だからというわけでもなく(^^;


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