2008/2009シーズン
9月





2008/9/13(土)
ジャパンラグビートップリーグ2008-2009 第2節 ニッパツ三ツ沢公園球技場

●行ってきました

 今日の試合は今季特に数少ない関東での試合ですし、Jスポーツの中継予定もなかったので、試合を見るには行くしかないこともあり、思い切って行ってきました。


日本IBMビッグブルー 9-12 神戸製鋼コベルコスティーラーズ

神戸製鋼
コベルコスティーラーズ
前半 0 0 2 0 6 12
後半 0 0 2 0 6
    PG DG 合計
日本IBM
ビッグブルー
前半 0 0 2 0 6 9
後半 0 0 1 0 3

Kick Off 18:00
観衆 3,027
レフリー 相田真治

トライ等
 前半
 
 
神戸 15分PGティナス・デルポート×、19分PGティナス・デルポート、22分PGティナス・デルポート
  
IBM 11分PG高忠伸×、13分PG高忠伸、21分PG高忠伸×、27分PG高忠伸、36分PG高忠伸×
 後半
 
 神戸 16分PGティナス・デルポート、27分PGティナス・デルポート×、29分PGティナス・デルポート
  
IBM 24分高忠伸

出場選手

1平島 久照 2村上 正幸 3山内 雅延 4アダム・ウォレスハリソン 5吉田 永昊 6林 慶鎬 7ジョシュ・ブラッキー 8伊藤 剛臣
9今村 友基 10山本 大介 11陣川 真也 12大石 嶺 13大橋 由和 14市来 大典 15ティナス・デルポート
リザーブ
16松原 裕司 17山下 裕史 18鈴木 敬弘 19パスカ・マパカイトロ 20後藤 翔太 21森田 恭平 22ピエーレ・ホラ
 太字はキャプテン


●今日のスタンド
 試合途中のビジョン発表では2960人だったんですが、3027人ということは、その後もう少しだけ増えたんですね。というか、集計締め切ってから発表するもんじゃないのか。あとから集計漏れが見つかったとかかな(^^;
 バックスタンドのすぐ向こうにアパートが見えていましたし、住宅地のそばのスタジアムだからなのか、放送の音声がよそと比べて小さいように思いました。でも、さすがはフットボール専用スタジアムだけあってフィールドとの距離は近く、とても見やすかったです。



●試合前
 横浜駅からバスで向かいましたが、思ったより近かったです。相鉄バスのシステムとして乗車時に先払いなので、バスが来てから乗り込むまでに時間がかかってました。

 今日は一試合だけなので、クラブテントも二つだけです。テント前にいた野澤選手、元木選手、苑田選手に握手してもらって缶バッジをもらいました(^^)/

 開門時間が近づいたのでそろそろかなと入り口に向かっていたら、IBMテントにいた選手からもIBMの缶バッジをもらってしまいました。その時の僕の格好は神鋼の帽子とレプリカジャージ、旗とパンフという完璧な神鋼モードだったんですが(^^; ありがとおー♪ というか、毎度ながらラグビー界の懐の広さには驚かされます。

 試合前のウォーミングアップは毎度のことながら力が入ります。とても20分後には試合が始まっているとは思えない激しさです。でもラグビーというスポーツを考えると、これくらいしっかりと体を慣らしておかないと怪我するんでしょうねえ。



●試合
 それにしてもこの日は蒸し暑かった。先週の開幕戦より明らかに蒸してました。そのせいか両チーム共にボールが手につかず、ポロポロとこぼすシーンが何度となく見られました。どちらのチームも、「よし、いい形になったぞ、展開させて勝負だ!」と思ったら肝心なところでポロリ、というのを何度見たことか。なのでいつも以上にキックの応酬になりましたが、その局面では正直IBMに押されてたような。

 前半はゲームを支配してたのはIBMでしたね。今村友基のSHと、山本大介のSOというHB団ではちと荷が重かったのかなあ。本職がSOの今村友は、途中出場ならともかく、先発のSHとしては厳しいですねえ。山本は、怪我人続出で市来がWTBという厳しい布陣のBK陣というのはありましたが、僕レベルが見て分かるレベルではラインを動かせてなかったような。ディフェンスやアタックでは頑張ってましたが、大石とともに12番が二人いるみたいな印象でした。
 それと、接点の激しさが、正直なところ先週のNEC戦に比べて足りなかったように思います。なめてかかってたわけではないでしょうが、決死の覚悟で挑んだであろう先週とはやはり差が出てきてしまっていたのでしょうか。メンバーを落としていたことも無縁ではないでしょうが。

 後半、後藤翔太が入ってから明らかにパス捌きのスピードが上がり、攻撃にテンポが出てきました。リズムよくボールが出ると、それだけでワクワクしてきます。
 デルポートがたまに切れ味鋭いアタックを見せましたが、足はそんなに速くないようですぐ捕まってました。これに何人か着いていけてサポートできていれば、面白い攻撃の起点になったんですがねえ。あと、ノックオンがもっと少なければ(^^;
 セットプレーでも、村上のスローインがよくなかった前半は何度か自滅してましたが、後はラインアウトのコールを「日本語で」やっていたウォレスハリソンの活躍もあり、互角以上に戦えるようになってましたし、スクラムでも後半は(山下が入ったくらい?)むしろ押せるようになってました。

 試合の終了間際、神戸がIBMゴール前まで攻めて「これは最後の最後にひとつトライなるか!?」と思っていたら、それどころかボールを奪われ、IBMの怒涛の反撃が始まりました。ホーンを挟んでの波状攻撃は冷や冷やモノでした。どちらももう反則は出来ませんし、点差はわずか3点。トライされれば逆転負けです。そんな中で、この一人が抜かれたらトライされる、逆転負けになる、という緊張感はたまりませんでした。そんな中、よく守ったとは思います。
 そしてなんとか逃げ切りましたが、ノーサイドの笛が鳴った後のIBMの選手の落胆振りが印象的でした。向こうにすれば、今日は勝つ絶好のチャンスでしたものねえ。

 勝ったことが最大の収穫、みたいな試合でしたが行ってよかったです。家でスコアだけ見ていたら何やってるんだーって怒ってたでしょうから。いや、生で見ても不満は色々ありますが、「具体的なことが分からないが故のストレス」はありませんからねえ(^^;

●選手についてあれこれ
・ 14番に入った市来は本職がFBだけあって、FB的な動きが目に付きました。キック処理とか。WTB的なアタックはあまり見られなかったなあ。というか、彼も右膝の状態が思わしくないまま出てきたようで、何度もかなり痛そうにしてました。加えてキックやパスのキャッチで何度もこぼしてましたが、これは市来が特に目立ってたわけでもなかったので流します(^^;
・ 終盤に投入されたNo.8マパカイトロの突進力は聞いていた以上に凄かったです。特にスクラムでオフサイドラインが下がって出来たスペースに走りこむ様は見ごたえがありました。体格的にパワーで突進するだけかと思っていたら、えらくキレとスピードのある(もちろんパワーもある)突進でした。うまく使えれば面白い戦力になりますね。
・ 13番の大橋の左足首は大丈夫かな。最後まで試合には出てましたが、靴が見えなくなるくらいガチガチにテーピングで固めたうえで、でしたからねえ。
・ 11番の陣川はなかなか面白い動きをするんですが、この二試合、なかなかいい場面でボールをもらえませんねえ。というかそもそも、ボールに触れる場面が少ないです。もっとプレーを見たいものです。

・  IBMではSOに入ったオーストラリア育ちでアメリカ代表SOのハーカスが良かったです。かなりぐいぐいとゲームを引っ張ろうとしてました。ただまあ、他の選手がついてこれてないというか、マッチングがまだ出来てないというかで……。馴染んできたらかなりチームの印象が変わるかもと思いました。
・ No8に入ったパリンガタイと交替で出てきたフィリピーネ、二人の突破力はとんでもなかったです。最終的になんとか止めてましたが、複数で止めにかかってもぐいぐいと進まれたり、ひやりとする突破を何度されたことか。


●蹴りあい

 今日は珍しく両チームともノートライに終わり、結局PKの差で勝負が決まりました。IBMの高が6本中3本、神戸のデルポートが6本中4本。微妙な差ですが、勝負の世界ですからこれが力の差と言うべきでしょうか。インプレー中のキック合戦も、今のELVsでは去年より増えるようですし、これからもキックの重要なシーズンが続くんでしょう。

 それにしてもデルポートのプレースキックの前の儀式は特徴的ですねえ。二試合でもうすっかり覚えてしまいました(^^; ボールをセットしたらボールをまたぐ形で立ってゴールを見据え、助走開始位置に立ったら心を静めるように数度、両手を左右にぶらぶらさせ。それからおもむろにキック。真剣勝負の場ではありますが、なんか面白いです(^^;

  


●今日のMan Of the Match
 今日もティナス・デルポート選手でした。得点が全てPGだった試合ですから、当然ですね。爆発力というよりは安定したプレーぶりが光る選手ですが、それだけに頼もしいです。

 とか言いつつ、神戸の携帯サイトのMOM投票では後藤翔太主将に入れました(^^; 前半戦のグランド横からの鼓舞、後半に入ってからのゲームのテンポアップによるゲームの主導権の確保と、いるといないとではまるで違うなあと思いましたから。
 また、試合終了後に一人、いつまでも残ってファンサービスに努めてました。最後の最後、場内の照明が落とされた後でも残っていたので、試合後の記者会見はいいのかと思ってましたが、今日はゲームキャプテンだった今村友基が行っていたんですね。


●おまけ
・ 今日のTLのスタンプラリーの受付場所がメインスタンド側でなく、ゴール裏の入り口近くだったのでしばらく捜し歩きましたが、まあご愛嬌ってことで(^^;
・ 試合前の恒例のサインボール投げ込み。僕はいつもなんとなく見ているだけなんですが、今日はたまたまそんな僕のところにボールが転がってきました。ラッキー♪ 地味によく働いている吉田永昊選手のでした。というか日付やスタジアム名も書き込んでるんですねえ(^^;

・ バックスタンドの一角に小学生らしきチアリーダーの一団が陣取っていました。試合が始まったらかなり賑やかにIBMを応援していたので何かと思っていたら、チームのチアリーディングチームだったようで。なるほど。

 ハーフタイムにチアを披露してくれましたが、バックスタンドの際でバックスタンドに向かってというのは何を応援してるんだろうと少し思ってしまいました(^^; グランド内に入れなかったのかもしれないけど、メインからだと広告や観客と重なってしまい、何をしているのかよく分かりませんでした(^^;

・ 今日のような専用スタジアムでは特に、タッチキックがスタンドに飛び込むことがありますが、今日は一度、そのタッチキックのボールがまさに僕のところに飛んできました。途中から来るのは分かったので、座ったまますっぽりキャッチ\●(・_\)。周囲のお客さんから拍手を貰ってしまいました。野球やサッカーを合わせても、初めての経験です。照れくさいけど嬉しかったなあ(^^;


●次の観戦予定
10/11(土) vs. 福岡サニックスブルース 12:00〜 京都・西京極陸上競技場
トヨタ戦は松本と遠いし金欠なので断念です……。この前にどこかの下部リーグを見に行く可能性はあります(^^;


2008/9/6(土)
ジャパンラグビートップリーグ2008-2009 第1節 大阪長居スタジアム


●初の長居
 待ちに待ったジャパンラグビートップリーグの開幕です。僕の住んでいるところからは距離的にも気分的にもかなり遠いですが、長居まで行ってきました。同じ関西の近鉄の試合とダブルヘッダーを組んで相乗効果を狙っているのは分かるんですがね。

 金券屋で大阪までのJRきっぷを安く買って出発。大阪からは地下鉄御堂筋線。長居って、なんばよりも天王寺よりも南なんだよなあ……。
 駅を出たら向こうにスタジアムが見えていたけど、それなりに距離はありそうです。

 同じく開幕戦に向かっているらしき人の流れに乗っててこてこと歩いていきます。時刻は午後四時十分。第一試合の近鉄戦が五時開始だから、いい頃合ではあります。

 途中の噴水で、地元の子でしょう、小学校高学年くらいの数人の女の子がびしょ濡れになりながらはしゃいでました。まだ9月の頭、暑さもまだまだ残っているからなあ。

 スタジアム前に到着。試合開始30分前というタイミングも関係しているんでしょう、かなりの人出でした。嬉しいことだけど、人込みが苦手な身としてはちとつらいかな。徹夜明けで仮眠取ってから来たので仕方ないけど、もっと早く来ていればよかったなあ。


 ともあれ、神戸製鋼のテントに寄ってチケットとパンフ、旗とうちわをもらい、ケータイ会員の来場ポイントチェックを済ませてからグッズコーナーへ。今日の担当は末藤選手でした。他にも大勢いましたが。去年は一着一万八千円ととても手が出せなかったファーストジャージのレプリカが今年はファンクラブ価格9500円なので購入しました。それでもかなり思い切りが必要でしたが(^^;
 入場前に、去年以来すっかり顔なじみになったタマノイ酢のテントでジュースを購入。今年はまだ選手カードはできてない由。まあ去年も遅かったし、別にいいですよ。


●長居スタジアム
 話には聞いてましたが、大きいスタジアムですね、長居。ユニバと違って屋根も大きいし。でもなぜだろう、すり鉢っぽい印象を受けるのは。角型じゃないスタジアムはそうなるとはいえ、ユニバでは感じたことなかったんですが。
 試合開始20分前ということもあり、メインスタンドの前方はそれなりに混んでました。ここは大阪で、第一試合は近鉄戦だし、神戸ファンの僕がそこに入るのもなんだかなあ。なんて思ったので今日は気分を変えて上方の席で観戦することにしました。長居は陸上トラックがあるので、どのみちフィールドまでは遠めですしね。今日はゴール裏のエリアは閉鎖しているようでした。いくらなんでもそこまで埋まることはないでしょうしね。

 いざ上のほうの席に腰掛けようとして、違和感を覚えました。なんだろう、席が汚い……?

 そう思って試しに指でなぞってみると、一瞬にして真っ黒に! 使用予定の席なのに、事前に掃除してないのか。怠慢だぞ。仕方ないので汗拭き用に持っていたタオルの一面を使って汚れを拭き取りました。自分が座るところと荷物を置くところ、二つ分拭いただけでこの有様です……。

 僕は元々屋外での汚れには無頓着で、グリーンスタジアムでも花園でも、深く考えずに座ってたんですが、これはいただけません。後から続々とやってきた他のお客さんたちも一様に困ってました。

 ともあれ、ポジションが決まったので試合開始を待ちます。そうしている間にもどんどんとお客さんは増えていきます。小中高のラグビー部員っぽい集団が特に目に付きました。花園でもそうなので、大阪だからなのか、開幕だから関係者がスクールや部にがんばって動員をかけたのか。現役の子供達にとってはトップレベルのプレーを見るのも勉強になりますしね。
 
 


近鉄ライナーズ 43-14 横川武蔵野アトラスターズ

横河武蔵野
アトラスターズ
前半 1 1 0 0 7 14
後半 1 1 0 0 7
    PG DG 合計
近鉄
ライナーズ
前半 3 3 0 0 21 43
後半 3 2 1 0 22

Kick Off 17:00
観衆 8,623
レフリー 戸田京介



●開幕イベント
 MCで盛り上げ、偉いさんの挨拶、花火や風船などで盛り上げます。やはり開幕日くらいはこういうイベントがありませんとね。
 


●今日のグランド
 そもそもの入れ物が大きいので空きが目に付きますが、結構入ってました。さすがは古豪近鉄の人気と言うべきか。スタンドのかなりの部分で近鉄の旗が振られてました。悪いけど、相手チームの横河のファンが関西でそんなに多いとは思いにくいですしね。
 まあ、僕みたいに第二試合の神戸戦目当ての人も少なからずいたようですが、それを合わせるのもダブルヘッダーの狙いの一つですしね。

 横河のファン(動員?)のほとんどはメインスタンドの一角に固まってましたが、一人バックスタンドでチームフラッグを掲げ続けていた方がいました。頭が下がります。



●試合
 今季昇格したチーム同士の試合とあって、特に最初は様子見の気配が色濃く、序盤はキックの応酬とシンプルな攻めが多かったですが、これは予想通り。
 攻撃時、ボールを展開させる意識は近鉄のほうがあったように感じました。横河は個人の突破に頼る場面が多かったような。でも、確かに横河のテビタのトライに至る突進はすさまじかったです。
 近鉄が先制してからはゲームの支配権も近鉄が握り、横河を圧倒していきました。接点の勝負も近鉄の勝ち。後半になると横河はフィットネスでも圧倒され、ディフェンスの厚みも足りなくなり、一人抜かれたらそこまでというのが何度も見られました。これは横河、今年苦労しそうだなあ……。

 近鉄のSH金、パスの速さは悪くないんですが、自分で行くのが好きですねえ。去年のワールドカップでも思いましたが、自分で行こうとしてスペースを探してうろうろと走り回るシーンが今日も何度も見られました。素人目にはそこで時間を潰すならパスなり突破なりした方がいいんではと思えてしまうんですが、そんなものではないんでしょうねえ。
 などと書いてますが、徹夜明けなので観戦してて眠かったです。特に後半になって勝負が見えた後は辛かった(^^;

 この8月から世界的に採用されているELVsですが、個人的に注目していたクイックスローインがほとんど見られなかったのが残念です。普通のラインアウトも好きですが、ゲームのテンポが変わるかと思ってたもので。まあ、各チームがルールに慣れてきたらまた変わるかもしれませんが。


●今日のMan Of the Match
 今年から試合後に発表され、インタビューがあるようになったみたいです。野球で言うところのヒーローインタビューみたいなものですかね。まあ元々、非オフィシャルではあちこちでやってましたが。
 この試合で選ばれたのは近鉄のキャプテンでもあるルーク・トンプソンでした。確かにいつもボールに絡んで働いてましたしねえ。納得です。

 僕は近鉄ファンではありませんが、やはりトップリーグに関西(協会ではなく地域として)のチームが神戸一つというのは寂しすぎるので、近鉄にも頑張って欲しいものです。復帰初戦、開幕戦勝利おめでとう!



神戸製鋼コベルコスティーラーズ 20-10 NECグリーンロケッツ

NEC
グリーンロケッツ
前半 0 0 0 0 0 10
後半 1 1 1 0 10
    PG DG 合計
神戸製鋼
コベルコスティーラーズ
前半 0 0 0 0 0 20
後半 2 2 2 0 20

Kick Off 19:00
観衆 11,856
レフリー 藤実

トライ等
 前半
 
 なし
 後半
 
 NEC 27分PG松尾健、31分セミシ・サウカワ(松尾健○)
 
 神戸 4分PGティナス・デルポート、15分松原裕司(ティナス・デルポート○)、20分大畑大介(ティナス・デルポート○)、37分PGティナス・デルポート

出場選手

1.平島 久照 2.松原 裕司 3.山下 裕史 4.アダム・ウォレスハリソン 5.吉田 永昊 6.林 慶鎬 7.ジョシュ・ブラッキー 8.伊藤 剛臣
9.後藤 翔太 10.菊池 和気 11.陣川 真也 12.大石 嶺 13.大橋 由和 14.大畑 大介 15.ティナス・デルポート
リザーブ
16.村上 正幸 17.金武 貴之 18.鈴木 敬弘 19.パスカ・マパカイトロ 20.今村 友基 21.山本 大介 22.ピエーレ・ホラ
 太字はキャプテン


●今日のスタンド
 箱が大きいからかもしれませんが、第一試合より約三千人も多いのかどうか、よく分かりませんでした。人が増えたのはわかったんですが。
 しかし、改めて見るとインゴールが狭いグランドですねえ。




●試合前
 近鉄戦が始まった頃から、グランドの片隅で黙々とパスの練習を続ける後藤の姿がありました。相変わらずです。相手は大学の同級生で今季加入した、HB団を組む菊池でした。
 

 試合前のセレモニーは、見ているこっちも試合モードにスイッチが切り替わります。この瞬間が好きなんですよねえ。


 今日の試合前セレモニーでは、神戸製鋼のマスコットキャラのお披露目がありました。今までいなかったんですよ。これまでホムスタ神戸の試合なんかでは、ヴィッセルやスタジアムのマスコットを借り出してきてましたから、欲しかったんですよねえ。いるといないとでは、子供に対するアピール度が全然違いますし。
 どんなキャラクターだろうと出てくるのを楽しみにしていました。

 ……こ、これは予想外。かわいらしいと言うか、愛らしいと言うか。ものすごく親しみやすいですね(^^; もっと勇ましい、格好いい系統のキャラを想像していたもので(^^; 名前はこれから公募して決めるようですが、男の子だそうです。女の子と言っても通用しそうですね(^^;
 デザインと言うか、基本的なつくりは従来のイメージキャラクターのそれを踏襲してますが、いくらなんでも変わりすぎ(^^;
 ともあれ、今後はこのキャラクターと共にチームは戦っていくわけで。ノーサイドの後に選手を迎えに出たらマパカイトロにタックルされてましたが、頑張って(^^;


●試合
 両チームの気合が真正面からぶつかり合った、熱い試合でした。ともに優勝を目指すうえで大事な試合ですから当然ですが。特にNECはかなりこの試合に入れ込んでたようで。

 NECの強力フォワード相手にどれくらい戦えるかと注目していたんですが、正直、スクラムは素人目にもはっきり分かるほど押されてました。やはり二ヶ月くらいではカンバーランドコーチもNECと勝負できるところまでは引き上げられなかったようで。そんな簡単なものではないですね。

 でも、春から体をごつくして強化してきた接点の部分では負けてませんでした。去年より一段階前で止められることが多くなった気がします。去年はゲインされてカバーディフェンスで何とかというシーンをよく見ましたが、今日は一発目で止めきれた場面が多かったです。パワーとディフェンスが向上したのは頼もしい限りです。
 攻撃では、ここ一番で出た二三のノッコンが痛かったです。特に前半にやらかしたインゴールノッコンはもったいなかった。トライだと思って喜んだんですが(^^;

 結局前半は0-0。こんなに緊張感のある凌ぎあいだと、点が入らなくても面白いですねえ。見てる最中はドキドキでしたが(^^;
 特に終了前の10分は、神鋼ゴール前に攻め込み、押すNEC、守る神戸の構図でしたから。しかもこの時、神戸はシンビンで二人を欠いてました。それもFWの中心とも言えるブラッキー、ウォレスハリソンの両外国人をですから、ここをしのぎ切ったのは本当に大きかったです。簡単に当たり負けない体を作ってきたのと共に、ディフェンス面、メンタル面も向上しているようです。いいぞ!

 ここでスコアできなかったことでNECは焦りが生まれたんでしょうか。後半の推移を見返してみると。
 このままのシビアな展開が予想されたので、後半早々のチャンスに確実にデルポートがPGを決めて先制。その後の二つのトライはともにインターセプトからの独走トライでした。
 そして7点差に迫られた終盤に再度デルポートのPGで突き放せたのも非常に大きかったです。
 
 これで一発で同点と言うプレッシャーを受けずに最後を戦えましたし、同時にNECに接戦のボーナスポイントを与えずに終われたというのもあります。こういう積み重ねがシーズンの最後に効いてくる、はず。

 それにしても、初戦から両チームとも必死でした。実力伯仲のチームが気合を入れて望んでたんですから当然ですが、怪我人も続出で。気がつけば後藤・菊池のHB団がそっくり入れ替わってましたし。それでも最後までぶれずに勝ちきったのはチーム力がついてきたと考えていいのかな。
 ケガで退場した選手のうち、後藤と松原はかなり痛そうでしたが、後藤はベンチで元気になってたので大丈夫かな。あとは松原が大丈夫ならいいんですが。重要な戦力ですし、それでなくても怪我人多いんですから。

 
 何はともあれ、難敵NECに勝っての開幕白星はめでたい! この勢いで開幕ダッシュといきましょう(^^)/


●目立っていた復帰組

 今日特に目立っていたのは、故障から復帰の二人でした。松原裕司、大畑大介。

 松原の存在はやはり大きいと実感しました。グランドのどこにでも姿を見せてボールに絡み、BKが反応できなかったキックボールにも真っ先に反応してチェイスするなど、いるといないとでは大違いです。二年前のラグビー初観戦でラグビーのルールも誰かも知らない時に目に付いたのも納得です。トライの独走もフッカーらしからぬ走力のたまものですし。いい選手です。

 世間的には最も注目度の高かった大畑の存在の大きさもさすがでした。両アキレス腱を切って、よくぞここまで戻ってきたものです。MAXのスピードがどうかはもう少し見てからにしようと思いますが。
 ディフェンス能力の高さは散々聞かされてましたが、本当によく守ってました。大外でのWTB同士一対一の場面をきっちり止め続けたのは効きました。また、タッチキックがこんなに上手いとは知りませんでした。ほとんど角度のないところからうまく回転をつけてのキックに何度救われたか。
 そしてとどめのインターセプトからの独走トライ。本当に何かを持ってる選手ですねえ。

 カメラマンも正直なもので、大畑のトライシーンを撮りたいがためにNECのゴール側に大挙して陣取っていて、神鋼側のゴールにいたのは試合を通して一人だけでした(^^;


●今日のMan Of the Match

 新外国人のティナス・デルポートでした。途中ほおを怪我して出血退場し、痛々しいテーピングをしてプレーを続けてたんですが、確かに大活躍でした。
 FBとしてキックのキャッチ、そこからのカウンターアタック、そしてプレースキック。高いレベルで安定していて、安心してゲームを見れました。さすがはスプリングボクスのキャップホルダー。
 そして、最後のほぼ正面とはいえ50mのPGを決めたのは凄かった。あの距離を入れるのは感動ものですね。お見事!


 デルポートに続いて、勝利監督インタビューとして平尾総監督も出てました。やはり映像つきでインタビューがあると雰囲気があっていいですね。


●試合に集中させて下さい(^^;
 スタジアムで観戦していると、一人でテレビを見ているのとは違い、いろいろあります。今日も二つほど、勘弁してもらえないかってのがありました(^^;
・ 試合の途中から席の近く(僕の後方)にバツベイをはじめとする近鉄ライナーズの外国人選手一同がやってきて観戦しだしたもので、30分ほど子供を中心に騒然としてました。仕方ないですが、試合に集中していたら、やたらとこっちを振り向いている子供と目が合ったのがやりにくかった(^^;
・ この試合から僕のま後ろの席にやってきた家族連れが……。声が大きいのはいいんですが、ラグビーを知らないお母さんと子供に説明するお父さんのラグビー知識が微妙すぎて困りました(^^
;「トライって何点?」「6点!(5点です)」
「神戸って神戸のチームだよね。NECは?」「これは関西リーグの試合だからNECも関西のはず!(これは全国規模のトップリーグで、NECは千葉のチームです)」
「これって実業団?」「今はトップリーグは全員プロだよ!(プロ契約選手もいる実業団です。というか、トップリーグ知ってるのになんでさっき関西リーグって……)」
「神戸製鋼……なにズなの?」「神戸製鋼チーラーズだよ!(コベルコスティーラーズです。すぐそこのビジョンに明記されてるんですが。というかチーラーズって何(^^;)」
 ……ずっとこの調子でした。したくないのに心の中で突っ込むしかない発言のオンパレード(^^;
 だから僕は神戸製鋼の試合に集中したいんだってば。混雑振りを考えたら逃げる場所もないし。助けてー! まあ、酔客や喧嘩などのトラブルに比べたら微笑ましくて、なんてことはなかったんですがね(^^;


●おまけ
・ スタメン発表の時、ビジョンでSO菊池和となってました。改名したのかと慌ててメンバー表を見ると、和のままでした。入力ミスかな?
・ 今日くらいの遠さから観戦するなら、オペラグラスは必需品ですね。今日は大活躍でした(^^;
・ ジャージの一部デザイン変更と共に背番号の字体、丸っこくなりましたね。悪いってほどではありませんが、ちょっと残念。
・ 試合後、当然と言うか大畑の囲みインタビューが行われてました。そんな中でもきっちりスタンドからの声に応えて手を振るとか、プロ意識の高い選手です。これからも活躍期待してます!
 
・ 試合後はチームテントが大混雑してたんですが、その片隅に濱島悠輔選手がいたので握手してもらいました(^^)/ 握手の後言葉を交わしていたら、後ろで高校生が「おい、なんかすごい二枚目の兄ちゃんがいるぞ。ガタイええし、神鋼の選手かな」と話してました。さすがはイケメン濱島(^^;
 ちなみに今年もFOR ALL握手キャンペーンをしているようで、缶バッジをもらいました(^^)/ 濱島選手本人は故障からのリハビリ中ですが、復帰時期は11月頃には、と言っていたので、九州遠征くらいには戻ってこれるかな。待ってます!


●次の観戦予定
9/13(土) 日本IBMビッグブルー vs. 神戸製鋼コベルコスティーラーズ 18:00〜 神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場
行けたらいいなあ(^^;


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