2007/2008シーズン
12月



2007/12/15(土)
ジャパンラグビートップリーグ2007-2008 第7節 ホームズスタジアム神戸
神戸製鋼コベルコスティーラーズ 14-31 サントリーサンゴリアス

サントリー
サンゴリアス
前半 2 1 0 0 12 31
後半 3 2 0 0 19
    PG DG 合計
神戸製鋼
コベルコスティーラーズ
前半 1 1 0 0 7 14
後半 1 1 0 0 7

Kick Off 13:00
観衆 9,368
レフリー ジョージ・エイユー(オーストラリア協会)
トライ等 

 サントリー 前半 20分 野村直矢(ライアン・ニコラス○)、27分小野澤宏時(ライアン・ニコラス×)
 神戸製鋼 前半 34分 伊藤剛臣(森田恭平○)
 サントリー 後半 0分 平浩二(ライアン・ニコラス○)、20分 小野澤宏時(ライアン・ニコラス○)、39分 小野澤宏時(ジャック・タラント×)
 神戸製鋼 後半 28分 松原裕司(森田恭平○)

出場選手
1南條健太 2松原裕司 3清水秀司 4吉田永昊 5ロイス・ウィリス 6辻井将孝 7林慶鎬 8伊藤剛臣
9後藤翔太 10森田恭平 11濱島悠輔 12山本大介 13今村雄太 14小笠原仁 15ジョエル・ウィルソン
リザーブ
16北川有広 17金武貴之 18鈴木敬弘 19ジョシュ・ブラッキー 20今村友基 21大石嶺 22ピエーレ・ホラ


●久々の本拠地
 先週の花園でのコーラ戦の観戦は、体調不良のためパスしました。体調そのものは岡山に観戦に行った時より良くなってたんですが、不調が長引いていたので、きっちり静養しないとと思って。花園は遠いので、先週の体調ではわざわざ出向く気力を奮い立たせられなかったというのもあります。深夜録画とはいえ、地上波放送もありましたしね。

 本拠地・ホームズスタジアム神戸での観戦は、実はこれでまだ二試合目です。ラグビー初観戦以来です。この一年で灘浜や花園には何度も行きましたし、西京極ですら既に二試合観戦していたにも関わらず。タイミングの問題とはいえ、変な感じです。

 地下鉄海岸線、御崎公園駅から歩いてスタジアムを目指します。あ、これが話題のマジとネタの入り混じったポスターか。神戸での三試合をまとめて告知してるんだな。


 11時前にスタジアム到着。各ブースのセッティングは完了していました。試合開始二時間前とあって、人出はこんな感じかと。

 それにしても、何度見てもこのスタジアムの外観、独特だよなあ。


 何はともあれケータイ会員の受付、コベルコスティーラーズサポーターズキャップキャンペーン(スタンプラリー)と定番の用事を済ませてから、じっくりとブースを見て回ります。オフィシャルグッズコーナーでは、今日はタオルでも買うかと思っていたんですが、2008カレンダーが発売開始になっていたので購入。
 毎回飲み物を買っている協賛企業のタマノイ酢ブースでは、今回からは300円以上買うと選手のトレーディングカードが貰えるとのこと。選手カードは前から欲しかったんですよねえ。今日一人目の客だったそうですが、くじを引いたら一等のワイングラスセットが当たってしまいました。一人暮らしなのにどうしろと(^^;

 今日で今期五試合目の観戦なんですが、毎回立ち寄っているせいか、タマノイ酢ブースのお姉ちゃんに顔を覚えられてしまいました(^^;
 こっちもそれなりに慣れてきて、ブースのスタッフとしてメンバー外の選手達がいるのにもそんなに緊張しなくなってきました。平島副将、怪我はもうかなり良くなっているそうです。今のスクラムの弱さを見ると復帰が待ち遠しいですが、ここまで来たら、きっちり完治させてください。

 神戸製鋼のチームブースのスタッフは、12月最後のホームゲームということもあってか、各々がサンタ衣装を着たり、トナカイの角をつけたりしていました。特にトナカイの角を着け、ブースの外で新潟応援チャリティーTシャツの宣伝マンをしていたルーキー大橋選手、恥ずかしそうでした(^^;


●試合前
 この季節だからか、天気は良かったんですが屋根は閉まってました。旗が吊り下げられているのはオリンピックの室内競技などで見慣れているので違和感はありませんが、やっぱり屋外スポーツを屋根の下でやるのは寂しいなあ。微妙に薄暗い感じがしてしまうし。寒さが和らぐのはいいんですけどね。


 試合前から、色々と仕掛けてました。スタジアムDJがコウベコールの練習を煽ったのは不発でしたが。サッカーとは客層も雰囲気も違うんだからさあ(^^;
 開始30分前から両チームのプロモーション・ビデオを流してから試合メンバーの発表をしたり、試合を盛り上げるビデオを流したりもしてました。ビデオの出来ともども、これは非常に良かった。花園にはそもそもスクリーンがないですからねえ。現代のスポーツイベントには、やはりビジョンはあった方がいいです。

 メンバー紹介の際、バックスタンドのスティーラーズファンが一斉に旗を打ち振る様は、去年も思いましたが壮観でした。




●今日のスタンド

 9,368人というのは、今期のチーム最多動員ですね。やはり神戸のチームは神戸で試合をするのがベストです。
 社員・家族動員とか無料券大盤振る舞いとかあったらしいですが、そんなのはどのチームでも、どのスポーツでもありますからねえ。それでも来ないところには来ませんし。見る限り、仕方なくではなく、楽しんで来ていたファンが多かったように思いました。少なくとも僕が見たメインスタンドのあたりでは。なんとかプレーオフ進出争いに踏み止まって、1月の二試合もこれくらいは入ってもらいたいものです。


 9,368人……今日は地元神戸での試合、そして各所で招待券が入手できたとのことで、野球の観戦仲間にも初めて来てもらったんですが、それが8人だったんですよねえ(^^;


●前半戦
 今日はエスコートキッズと一緒の入場でした。


 試合開始から森田のハイパント攻撃が炸裂します。キックの飛距離は確かにありますが、パスにも自信のある選手だけに徹底したパント攻撃は意外でしたが、どうもパント処理に難のある相手FB、有賀を狙った作戦だったようで。見ている時は気づかず、後半にホラと交代してから展開ラグビーをするための伏線かな、なんて思ってました(^^;
 狙いは面白かったですが、キックの距離・方向などの精度がなかなかうまくいかず、トライに結びつかなかったのは残念でした。

 まあ、それ以前の問題として、分かっていたことではありますが、スクラムやモールなどの密集プレーでは押されまくり、完敗だったのが痛かった。サントリーはそこにこだわってるチームですし、神戸はそこが特に弱いチームですから仕方ない面はありますが、それにしてもこれだけボール争奪戦で負けていては、なかなか思うようにゲームを作れません。その割には健闘したとは思いますが。

 ともあれ、今日は試合開始から両チームとも、非常に気合の入った動きで激しいプレーを見せてました。ただまあ、どちらもミスが目立つのも相変わらず。足を取られまくる、ここ特有の腐れ芝(観戦仲間・談(^^;)の影響もあったかもしれませんが。それにしても、2トライ目を献上するきっかけになった森田のキックをチャージされたのは痛かった……。ハイパント作戦を取る以上、予想できた対応でしょうからなおさら。
 神戸では、前半唯一のトライを演出した伊藤剛臣のラン、密集で働き続けるウィリスのワークレートの高さと、いつもの二人が目立ってました。加えて、もう一人のNo.8のように動き回る松原裕司、常に圧倒され続けているFWの中から見事に素早い球出しを続けた後藤翔太も忘れてはいけません。

 それにしても、今日は両チームともラインアウトでショートを選択することが多かったなあ。


●ハーフタイム
 今日はハーフタイムショーがありました。各キャラクターが勢ぞろいしてのトライゲーム。サントリーからはサンゴリアスくん、ホームズスタジアム神戸からはスーパーウィング、ホームズくん、ヴィッセル神戸(え?)からはモーヴィー、ヴィッセルガール。……神戸製鋼にはこういうキャラクター、いないんですよねえ。それにしてもスーパーウィングが一人で異彩を放ちまくってました(^^;



●後半戦
 開始早々、相手に抜け出されて取られたトライはいくらなんでも。集中力が欠如していたと言われても仕方ないです。
 同じく、ノーサイド直前、相手のキックをインゴールで押さえたと思ったら、こぼれ球を押さえられて取られたトライも。

 FW戦がどうしようもなく負けているのは変わらないんですが、攻めではようやく見せ場らしきものが見られるようになりました。伊藤剛臣の切れのある走りは前半から変わりませんが、加えて前半はパント攻撃にマッチしきれずに目立たなかったバックス陣が動き出しました。
 森田のパントが絶妙の位置に上がり、そこにスピードに乗ったジョエル・ウィルソンが突っ込んできた時には期待したんですが、ノックオン。ウィルソン、今日の動きはなかなか良かったですが、相変わらずノッコンが多かったなあ……。
 小笠原仁(おがじん)がスピードとステップを駆使して大きくゲインしたのは盛り上がりました。ただ、最後の場面にサポートについていけた選手がいなかったんですよねえ。味方まで振り切ってしまっていたようで。
 今村雄太も得意のずらしランが炸裂するシーンが何度か見られました。二度ほどトライラインに迫ったんですが、ゴールを割ることは出来ませんでした。二度目のは、倒された後の勢いでぎりぎり届いたんじゃないかと思ったんですがねえ……無念。
 終盤、有賀が故障で退いてからはパント攻撃をやめて展開したんですが、もっとスキルを磨かないと、サントリーを抜くのは難しいと感じました。

 ただまあ、もっとやられたい放題になるんじゃないかと思っていた割には頑張れたのには、バックス陣が思った以上にディフェンスが出来ていたというのもあると思います。まだまだ満足できるレベルは先ですが、春先なんかだともっとなす術なく抜かれるシーンが多かったような。まあ、抜かれたと思ったら後藤やウィルソンがカバーして追いつき、タックルしたシーンも多かったですが。

 2トライ差をつけて終盤になったら、サントリーの動きが明らかに遅くなりました。4トライは取っているし、勝ちも堅いので時間を潰す作戦ですね。下手に攻めてミスをして、負けないまでも7点差以内に迫られて神戸に勝ち点を与えるリスクを負う事はないということなんでしょう。理屈は分かりますが、負けているファンからすれば見ていてつまらなかったです。確かにディフェンスなどでも統制の取れた動きをし続けてましたし、練り上げられた強いチームだというのは分かるんですが、面白いラグビーだったかというと、個人的には違ったかな……。岡山で対戦した三洋は、最後まで攻め続けて、悔しかったし面白くなかったけど、つまらなくはなかったんですが。
 というか、超攻撃的ラグビーを標榜する神戸には、それを破って得点して欲しかったんですが、チームとしての習熟度がまだそこまで届いてなかったですね。特にBK陣は非常に若いんですし、これからの成長に期待します。

 サントリーの選手に関して言えば、やはりWTBの小野澤宏時は脅威です。トライに対する嗅覚とあのランはやはり手ごわい。途中出場してきた成田のスピードとキレも目を引きました。


●ノーサイド
 今期初めて、4トライを取れず、勝ち点0に終わった試合になってしまいました。

 FW戦では圧倒され、BKの経験値・守備力でも後塵を拝している状態で、得点という面では不発ながらも、パント作戦が功を奏したこともあってここまで戦えたんですから、頑張ったとは言えると思います。それでも、勝つのは無理だという試合ではなかっただけに悔しいです。平島・元木・大畑などが元気なら、また違ったんでしょうがねえ。リザーブ入りしていたブラッキーの出場機会がなかったのは、試合展開の関係でしょうか。まだフル出場できるほどまでは治ってないのかなあ。


●おまけ
・スタジアムに、ワールドファイティングブルのポスターがありました。今年は下部のトップウエストAで戦っているので、今年はホムスタでの試合予定はないんですが。必ず帰ってくるぞという意思表示でしょうか。

・タマノイ酢ブースでのトレーディングカード、野澤選手と林選手が当たりました。観戦仲間からは松井選手を貰いましたし、いきなり3枚ゲットです(^^)/ なぜかフランカーばかりですが(^^; 残りの主催試合でもやるそうなので、楽しみが増えました♪

・カードを貰う際にくじを引くのですが、二回やって二回とも一等を引いてしまいました。ワイングラスばっかりもらっても困ると訴えたら、一つはスクィーズボトルにしてくれました。ありがとー♪

・チームの2008カレンダーは壁掛けタイプと卓上タイプ、両方購入してしまいました(^^; それはいいんですが、壁掛けタイプの表紙、選手の集合写真の背後に神戸製鋼所の工場を合成しているところまでは分かるんですが、選手の足元に広がる草原は一体何(^^;
 
・オーストラリア協会から出向してきているジョージ・エイユーレフリーが今日の主審でした。岡山での試合に続いての笛ですが、なんか合わないですねえ。負けたから言うのではないですが、トライの判定や反則の取り方がなんかしっくり来ないというか。世界標準なのかもしれませんが、ワールドカップの笛ってこんな感じだったかなあ……。
・芝がすぐ傷むので、試合前、ハーフタイム、試合後と、職員さんが穴の開いた場所に芝を置いて回ってました。ここならではの光景です。お疲れ様です。

・試合後、観戦仲間と軽くお茶でもと言っていたんですが、スタジアムのレストランはアフターマッチファンクションで使用するため入れず、三宮のファミレスに向かっていたらえらく混んできたので何かと思ったらルミナリエをしていたことを思い出したのでやめ、気がつけばハーバーランドに来てました(^^; 食事の後、観戦仲間のお子さんたちが遊園地で遊ぶのを見ていましたが、やっぱりここの夜景は綺麗ですねえ。
 


●次の試合
12月22日(土) vs東芝ブレイブルーパス戦
 東京・味の素スタジアム 14:00キックオフ

1月5日(土) vsヤマハ発動機ジュビロ戦

 静岡・ヤマハスタジアム 14:00キックオフ
 
1月13日(日) vsトヨタ自動車ヴェルブリッツ戦
 兵庫・ホームズスタジアム神戸 13:00キックオフ

東京はないとして、神戸には当然行くとして、静岡をどうしようかな……。


2007/12/2(日)
ジャパンラグビートップリーグ2007-2008 第5節 岡山県総合グラウンド陸上競技場(桃太郎スタジアム)


●岡山へ
 今日の試合は岡山でありました。関西に住んでいるとなんとなく遠そうなイメージですが、僕の住んでいるところからだと、実は花園に行くのと時間も費用も大差なかったりします。花園自体、遠くて何度も行くのは正直きついんですが、岡山はたまの試合なので、喜んで出かけました。
 一週間前から風邪を引いていて、特に喉がボロボロで声も出ない状態だったので、過剰なまでに完全防寒で出かけました。ジャンパーとセーターの襟を立てて首を覆い、常にマスクをして、ビーニーで頭部を覆ってました。これでサングラスをしてたら、完璧に不審人物でした(^^;

 ともあれ鈍行で岡山までの乗車券を買い、のんびりと冬の田舎を走る山陽線に揺られて岡山に向かいました。




●岡山
 到着した岡山駅は、改装工事中らしく、西口へは連絡通路を使わないと出られない状態でした。
 岡山って、駅の目の前にNHKがあるんですね。立ち寄りませんでしたが、なにやらイベントをやっていました。



 駅からスタジアムまでは徒歩25分とのこと。まだ10時半過ぎと時間に余裕があったので、のんびりと歩いて向かいます。のど飴が切れたので、近くのコンビニに入ったんですが、龍角散のど飴スティックタイプが99円! 先日兵庫県で買った時は130円だったのに……。
 岡山の町並みは、あまり高層ビルが林立するでもなく、日曜だからかせわしない雰囲気もなく、ほどほどにいい感じでした。



 途中、スポーツ店の店頭に、岡山のサッカーチーム、ファジアーノ岡山のポスターを見つけました。ちゃんと支援されてるんですねえ。うらやましい限りです。



●岡山県総合グラウンド
 そんなこんなで11時過ぎ、岡山県総合グラウンドの敷地に到着しました。着いた早々、グラウンドの入り口のところで体格のいいスーツ姿の三人組がサインをせがまれてました。遠くで分からなかったけど、選手でしょう。一人は元木だったような……。体調がよければ僕も駆け寄りたいところでしたが、今の調子では……(^^; 彼らはサインの後、連れ立って道路の向かいにあるロイヤルホストに入っていきました。


 それにしても、この総合グラウンド、広くてきれいで施設もなんかおしゃれで、感じがいいです。結構新しいのかな。ラグビー会場もきれいだといいなあ。

 自由席のチケット売り場の脇に、今日の試合の告知ポスターが貼ってありました。ガムテで貼ってあるのがいかにも地方開催ぽくてまた(^^; それにしても、なんでポスターの配色、ジャージの色がともに神戸が赤のファースト、三洋が白のセカンドなんだろう。一応ホーム扱いが三洋なのに。
 たまたま散歩をしていたらしい老夫婦が「今日は何かやるのか」とこのポスターを見てました。トップリーグの存在は知らなかったようですが、ラグビーの神戸製鋼は知っていたようで、しばらくラグビーについて話し込んでました。地方開催の意義って、こういうところにもあるんでしょうね。



 例によって入場前にチームブースでチケットを入手したり、スタンプラリーの手続きをしてもらったりとごそごそ。ここでは携帯会員のポイント追加サービスはないんですね。
 それにしても、チームブースのスタッフって、なんだかんだで毎回ほぼ同じメンバーのような。まだ私服ではよく分からない選手もいますが、少なくとも新井選手は毎回、高倉選手もメンバーに選ばれない時は毎回いますよね……。新井選手、社会人として慣れてきたようで、受け答えもしっかりしてきました。高卒ルーキーらしくあどけない顔と、急速に厚みを増してきた体のバランスが不思議な感じです。
 途中、ブラッキーとマパカイトロの両外国人選手が連れ立ってどこかに歩いていきました。周囲に人も少なかったし、喉さえ元気なら……残念。


第58回近県ラグビー大会(第87回全国高等学校ラグビーフットボール大会・岡山県代表校壮行試合)
関西高校(岡山県代表) 7-35 江の川高校(島根県代表)

江の川高校
島根県代表
前半 28 35
後半 7
    合計
関西高校
岡山県代表
前半 0 7
後半 7

Kick Off 11:00


●岡山vs島根

 出かける前にネットで調べた限りでは、前座の試合情報がなかなか見つからなかったのですが、なんとか11時からこの試合があることは分かってたんです。ですが、近県ラグビー大会とだけあったので、それは一体なんだと思ってたんですが、高校ラグビーの試合だったんですね。途中からですが、楽しませてもらいました。

 生で高校ラグビーを見るのは初めてでしたが、ひたむきにプレーする姿を見るのはいいものです。

 高校生ですから、トップリーグの体やプレーと比較するのが無粋なのは分かってますが、タックルや突破などのコンタクトプレーの瞬間に減速してるように見えることが多かったような。ラグビーは遊びでしかプレー経験がありませんが、それでもなかなかその瞬間に思い切るのが難しいのは分かります。
 ともあれ両校とも、今月末には花園での全国大会本番です。頑張れ!


タグラグビーチャレンジ 第4回全国小学生タグラグビー大会 岡山県代表壮行試合
高島小学校A 7-8 トップリーグ選抜


●タグラグビー
 小学生にとっては、まさにいい思い出になったでしょうね。
 タグラグビーは存在は知ってましたが、具体的にどういうものかというイメージはありませんでした。なるほど、こういうものだったんですか。5対5で、ラグビーのコンタクト・密集要素を省いてパスワークを前面に出した感じですね。タックルの代わりに腰に挿したタグを取るというのは実に平和な感じでした(^^;

 基本的に子供達に合わせていたトップリーガーがたまに見せる鋭いステップやパスなどに会場は盛り上がってました。
 近くで見ていた子供達も「勝てるわけないけどトップリーガーにこれだけ食い下がってる高島小すげー!」と盛り上がってましたし(^^;


三洋電機ワイルドナイツ 57-24 神戸製鋼コベルコスティーラーズ

神戸製鋼
コベルコスティーラーズ
前半 0 0 0 0 0 24
後半 4 2 0 0 24
    PG DG 合計
三洋電機
ワイルドナイツ
前半 4 3 0 0 26 57
後半 4 4 1 0 31

Kick Off 13:00
観衆 3,650
レフリー ジョージ・エイユー(オーストラリア協会)
トライ等 

 神鋼 前半 なし
 三洋 前半 2分 ホラニ・龍コリニアシ(トニー・ブラウン○)、8分 北川智規(トニー・ブラウン○)、13分 北川智規(トニー・ブラウン×)、30分 トニー・ブラウン(田邉淳○)
 神鋼 後半 3分 辻井将孝(ピエーレ・ホラ○)、8分 小笠原仁(ピエーレ・ホラ×)、23分 ペナルティトライ(ピエーレ・ホラ○)、37分 松原裕司(ピエーレ・ホラ×)
 三洋 後半 1分 田邉淳(田邉淳○)、10分 北川智規(田邉淳○)、21分 田邉淳PG、28分 ダニエル・ヒーナン(田邉淳○)、32分 北川智規(田邉淳○)
シンビン 後半23分 三洋電機 18福永昇三 故意のモールコラプシング


出場選手
1南條 健太 2松原 裕司 3清水 秀司 4吉田 永昊 5ロイス・ウィリス 6野澤 武史 7林 慶鎬 8辻井 将孝
9後藤 翔太 10ピエーレ・ホラ 11濱島 悠輔 12山本 大介 13今村 雄太 14小笠原 仁 15大石 嶺
リザーブ
16北川 有広 17金武 貴之 18小泉 和也 19鈴木 敬弘 20今村 友基 21大橋 由和 22ジョエル・ウィルソン


●今日のスタンド

 岡山での初のトップリーグ開催ということを考えると、よく入ったと思います。もちろん、遠路はるばる応援に駆けつけた両チームのファンも多かったですが。
 それにしてもこの桃太郎スタジアム、きれいな上に見やすい、いいスタジアムです。花園より最前列が低い位置にあるように感じましたし。陸上トラックがあるのは残念ですが。スタンドからの距離が遠くなるというのもありますが、トラックの中ということで、サイズ的にインゴールエリアが足りず、マットを敷く形になるのが個人的にはちょっとねえ。

 
 ビジョンの表示能力の高さには驚かされました。この大きさでこの細かさとは。

 あまりに細かく表示できすぎてて、スタジアムの反対側から僕の視力では、ほとんど何が書いてあるか読み取れないほどでした(^^;

 でもいい感じだったのは確かです。また将来、見たくなるカードが見に来れるタイミングで開催されれば、来たいなあ。


●前半戦
 三洋は強かったです。神戸は前節まで大活躍だった伊藤剛臣の欠場はもちろん大きかったですし、平島、ブラッキー、クリブ、元木、大畑となかなか故障者が帰ってこない状態で、優勝を争うチームとの対戦でしたから、厳しいかなとは思ってましたが、想像以上にこてんぱんにやられてしまいました。

 三洋は、FWでは特にLOダニエル・ヒーナン、No8ホラニ・龍コリニアシの二人の動きの強さ、凄さが際立ってましたし、SOトニー・ブラウンの憎らしいほど冷静なキックは面白いかどうかはともかく非常に有効でしたし、BK陣では榎本・霜村・北川らが非常に効果的に走り回ってました。特に北川智規。どんなに止めようとしても止まらない。ジャパンの時よりレベルアップしてないかい? これは確かに強いや……。
 前半零封されたことからも明らかなように、分かってはいましたが、三洋はディフェンスも固かったです。個々のタックルの強さもさることながら、展開してもそこに十分な人数が待ち構えていたことが何度あったか。今の神戸のBK陣は若い選手ばかりなので、技術だけでなく、経験値の差というのもあるんでしょうか。


 試合後の会見で平尾総監督、後藤主将も言ってましたが、一対一の場面での強さ、動きで負けてたのがそのまま勝敗に繋がった感じでした。セットプレーでもスクラム・ラインアウトともに押されてましたし。ボールの争奪戦でせめて互角でないと、そりゃあ勝機はありません。
 しかも今日目立っていたのは、やっとボールを取って攻めようとした時に痛恨のインターセプトを食らってトライされるシーン。何度あったかな。帰宅後ネットを見てみると、以前から三洋相手ではよく見るシーンだとか。なんとかしなきゃねえ。




●ハーフタイム
 横断幕が来てました。シーズンが段々と深まってくるのを感じます。そういや二週後の神戸での試合、ビッグジャージは登場するんでしょうか?



●後半戦
 前半戦の終わり頃に三洋のSO、トニー・ブラウンが負傷で退いたのもあってか、神戸の攻撃が機能し始めました。モールも押したり押されたりになりましたし。
 ただ、小笠原のトライは届いてなかったんじゃないのかなあ。ビジョンで再生された時、本人も苦笑いしてましたし(^^; でも、それまでの突破からの独走は見事でした。
 今日はホラのキックパスも冴えてました。何度うならされたことか。

 今日見ていて思ったのは、CTB今村雄太のディフェンスの意識がかなり向上していたことでしょうか。明らかにワールドカップの時よりどんどんタックルに行ってました。まだまだ高さや強さはこれからですが、結構ここぞの場面で行ってました。馬力は桁外れにある選手ですから、ディフェンスやパス、ステップが向上すれば、本当に凄いプレーヤーになれると思います。
 最後の北川智規のトライの時にその今村と対比する形になってしまいましたが、WTB濱島悠輔のディフェンスはまだまだですね。今村はタックルして振りほどかれたのですが、濱島はタックルに行こうとして手が相手の体の上を滑っただけでしたから(^^; まあその辺りは本人も分かってますし、社会人になったからといってすぐに改善できるものでもありませんし、精進し続けてもらうしかありません。頑張れ。


 後半14分に下がったLOロイシーは、古傷の左膝を引きずってました。大事無ければいいんですが、シーズン序盤のような獅子奮迅の活躍をこれからも期待し続けるのは厳しいかもしれませんね。代わりと言っては何ですが、そろそろFLブラッキーが試合に出れそうかな……。


●ノーサイド
 完敗ではありましたが、ともあれ4トライを取って勝ち点1を上げました。この1点がリーグ戦の最後に響いてくるかもしれません。今年、三洋相手に4トライを取ったチームはなかったわけですし、超攻撃的ではありました。ただ、分かっていたことですが、ディフェンス能力が今のままでは心許ないというのも明らかになりました。発展途上のチームですから仕方ない面はありますが、それでも勝ちながら経験を積んでいくのが強化の上では重要ですし、切り替えて次節からはしっかり戦っていってもらいたいものです。



●おまけ
・青いセカンドジャージ、公式戦初お目見えでしたが、なんか違和感がありました(^^; 青は好きな色なんですがねえ。
・開幕記念Tシャツ(ファーストジャージによく似たデザイン)を買ったんですが、XOってこんなに大きいのか……。普通にLLサイズだと思ってたのに……。まあ、だぼっと着るの好きだし、これなら真冬の観戦時、トレーナーやセーターの上からでも着れるかな。さすがにジャンパーの上からは難しいだろうけど(^^;

・スコアボードの背後に岡山理大が見えました。

・試合中、コンタクトプレーで選手のジャージが脱げるシーンの度に会場からは笑いが起きてました。地方開催ならではの味、ですかね。
・地方球場での観戦は野球と合わせても実に久しぶりですが、落ち着いた穏やかな雰囲気は実に居心地がいいです。全勝対決の首位決戦という感じではありませんでしたが(^^;
・喉が潰れた状態で観戦に行ったので、今日は必要がなければ喋らないと決めてたのに、後半に神鋼が攻めだすと、知らず叫んでました。恐るべし(^^;

・にしても、やっぱりラグビーは激しいコンタクトスポーツです。


●帰路
 日のあるうちに帰れました。お疲れ様でした。


●次の試合
12月8日(土) vsコカ・コーラウエスト レッドスパークス戦
 大阪・近鉄花園ラグビー場 14:00キックオフ
 ちなみにこの試合に先立って、12:00からは日本IBMビッグブルーvsヤマハ発動機ジュビロの試合も行われます。


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