2007/6/17(日)
第35回 兵庫県フェニックスラグビーフェスティバル
●ユニバへ
諸事情で極端な寝不足状態のまま、フラフラとユニバへ。
第一試合が13時開始予定なので、12時半頃に向かったんですがが、思ったより観戦に向かう人が居ました。この兵庫ラグビーフェスティバル、全くと言っていいくらい宣伝してなかったんですが。告知ポスターは一度も見かけなかったし、ネットでも当該チームのHPはともかく、それ以外だと神戸総合運動公園の行事予定と兵庫県ラグビー協会のページに載ってたくらいで。
だから、今日試合をする4チームのファン・関係者、そして午前中に補助グランドで試合をしていたチームの関係者くらいしか来てないと思うんですが、それにしては多かったような。
ユニバーに着くと、入り口近くに各チームのテントが並んでいました。野球やサッカーと違い、チームの直接の関係者がテントにいるのにもそろそろ慣れてきました。なんか嬉しいし。それぞれ、ファンクラブの入会受付、チケット優待販売などをやっています。ワールドのテントでは加えてグッズ販売をしたり、マスコットのブル太くんも愛想を振りまいていたりと、いちばん力が入っていました。それにしても、やっぱりというか、マツダのテントはないんですね。四チームのうち、唯一トップリーグ経験も愛称もないから仕方ないのかな……。
今日の入場料は素で買うと1500円ですが、テントでファンクラブカードを提示すれば700円で買えました。僕は神鋼のテントで買いましたが、ワールドも同じようにしていました。なんか半端な額ですが、大体半額ということなのでしょう。
購入する際、小銭で700円を出すと
「ありがとうございます、助かります!」
と、えらく感謝されました。そんなに困ってたんですか(^^;
普通に払っただけなのに、なんかいいことをしたような気分になってチケットを受け取り、入り口に向かっていたら、再度テントから声をかけられました。
「すいません、これ100円じゃなくて1円なんですが」
……え?
寝不足で朦朧としていたから、同じ銀色の硬貨だから間違えたようで。慌てて戻って払いなおしです。ああ、みっともない。全面的にこっちが悪いのに、なぜか「すいませんでした」と謝られてしまいました。いえいえ、こちらこそすいませんでしたm(_
_)m
さらに入場する際、チケットをもぎって小さい半券を返されたりと、今日は妙なミスが続くなあ。
ワールドファイティングブル 17-22 福岡サニックスブルース (神戸総合運動公園ユニバー記念競技場)
福岡サニックス ブルース |
前半 | 4 | 1 | 0 | 0 | 22 | 22 |
後半 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
T | G | PG | DG | 計 | 合計 | ||
ワールド ファイティングブル |
前半 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 | 17 |
後半 | 2 | 1 | 0 | 0 | 12 |
Kick Off 13:00
観衆 不明
レフリー 麻生彰久
●試合前
12時45分から、御影高校応援部によるチアリーディングが行われました。なんでも、三年生は先日の文化祭で引退するところを、今日まで延ばしてくれたんだとか。高校生なので動きのキレや安定感などは大人にはかないませんが、何度もジャンプなどの離れ業を披露したりと溌剌とした動きでした。演技時間も結構長く、数分間はあったような。これだけじっくりとチアリーディングを見たのは初めてです。
予想通り、比較的空いていたので最前列に陣取りましたが、試合開始直前にメインスタンドの入りを見たら、こんな感じでした。
ちなみにメインスタンドのこの一角以外は、ほぼ無人。まあこんなもんでしょう。
選手入場時に選手をエスコートしてきたラグビースクールの子供達とブル太くん。やっぱりマスコットキャラは人気者です。しばしば頭を押さえていたのは、安定が悪かったからかな?
ちなみに、ラグビースクールの子供達の何人かは、試合中はボールボーイとして頑張ってました。
●前半戦
最初のトライこそワールドが取りましたが、その後は防戦一方になりました。何より、セットプレーがほぼ一方的に押されっぱなしだったように感じました。そして186cm・136kgの巨漢、サニックスNo.8イシトロ・マカの絶大な突破力にもかなり苦しめられていました。
それでもディフェンスは結構頑張っていたように思いましたが、ラインを一つ突破されるとそのカバーがなく、一気に走りきられるシーンが何度かありました。その際も、いかんともしがたい脚力差があるかのように、追いかけてはいても「何としても追いついて止める」という気迫が今ひとつ感じられないことも。
モールの際、敵に背を向けているボールキャリアーが完全に空中に持ち上げられ、そのまま押し合うシーンが何度もありました。これまでそんな状況はほとんど見たことがなかったので、あまりいい状態ではないんでしょうが、見ている分には面白かったです。
なんにせよ、ワールドは攻め手が不足しているように感じました。あまり大きく展開することもないし、なんとかボールを持って前進しようとしても、攻めるための道筋が、細い隙間としてしか開いておらず、そこを抜けていかない限りどうしようもないとでもいうような、そんな印象を受けました。
●ハーフタイム
またしても御影高校応援部の皆さんでした。お疲れさま。何回見ても、リフトされた上でバク宙を決めるのは、ドキドキします。
●後半戦
ワールドはディフェンス時、「ファイヤー」と声を掛け合っているように思ったんですが、どうなんでしょう。ジャパンの試合でそう聞いていたから耳が引きずられただけかな?
ハーフタイムで修正してきたようで、後半になってからのワールドは、セットプレーで互角以上になってました。特にモールは、押されるばっかりだったのが、きっちり押せるようになってました。ディフェンスも、相手が来るのを待っている感じがするのは相変わらずでしたが、きつちり確実に止められるようになってました。それが後半無失点に繋がったんだと思います。
後半は逆になんとか相手のディフェンスをこじ開けて逆襲に転じていたワールドですが、ロスタイムに入って最後のプレーで大きくゲインし、あわや同点(つまりゴールを決めれば逆転)トライか、という所まで行ったんですが、最後の最後、あと数十cmというところでタックルされ、無念のノーサイドになりました。神鋼から移籍したSOウェブが、PKとコンバージョンを決めていたらなあ……。結果論ですが、惜しかった。
●雑感
試合後半になると、スタンドの空いたスペースで、ワールドのフラッグをうち振って応援する子供達が現れました。ラグビースクールの子供達でした。持っている旗の形式と数からして、チーム関係者から頼まれたんでしょうが、楽しそうでした。
神戸製鋼コベルコスティーラーズ 77-7 マツダ (神戸総合運動公園ユニバー記念競技場)
マツダ | 前半 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 |
後半 | 1 | 1 | 0 | 0 | 7 | ||
T | G | PG | DG | 計 | 合計 | ||
神戸製鋼 コベルコスティーラーズ |
前半 | 6 | 6 | 0 | 0 | 42 | 77 |
後半 | 5 | 5 | 0 | 0 | 35 |
Kick Off 15:00
観衆 不明 + α
レフリー 竹田義昭
●本日のメイン試合
今日は700円で二試合観戦できるわけで、僕のようにそのつもりで来た人も結構多かったようです。加えて、15時からの神戸製鋼の試合にあわせて来た人もそれなりにいたようで、試合間のインターバルに振り返ってみたら、結構人が増えてました。
試合前に、またしても御影高校のチアリーディングの皆さんが出てきました。……もしかして、今日は彼女達しか呼んでないのかな? 「No cheer,no
life」らしいですが、お疲れ様です。毎回フルコーラス分パフォーマンスしてるわけですし、大変です。
ダンスの途中に、集まってポンポンで文字を作る場面があるんですが、結構バリエーション豊富でした。「シンコウ」「VS」「マツダ」「Let's」「TRY」とか、次々に文字を出していくのは見事なものでした。
選手が発表されましたが、入場時に配られたパンフレットとは全然違いました。まあ2松原裕司・13今村雄太とか、今現在ジャパンに選ばれてる名前があるくらいですから、正しくないのは分かってましたが。というか、このメンバーは一体何なんだろう。今季の予想ベストメンバーにしても、ブラッキーの名前がないし。
公式携帯サイト情報では12大橋・13ウィルソンなんですが、ビジョンに映し出されたメンバー表では逆になってました。実際に出てきた選手は公式携帯の通りでしたが。それ以外にもこのビジョンメンバー、ピエーレ・ホラをピエラ・ホラとしたり、パスカ・マパカイトロをヴィリアミ・マパカイトロとしたり(確かにフルネームはヴィリアミ・パスカ・マパカイトロらしいですが)と、なかなか妙な感じでした。
試合開始に先立って、神戸製鋼の選手によるミニボール投げ入れがありました。もうすっかり定番のことらしく、観客席では立って手を振り「ここ、ここ!」とアピールに余念がない人がたくさんいました。他の選手がどんどん投げ入れている中、12CTB大橋はただ一人、スタンド脇まで歩み寄り、最前列の子供に手渡してました。花園での関西ラグビーまつりでも、一番最後まで残ってサインに応じてましたし、ルーキーですがファンを大切にする気持ちの強い選手のようです。
●前半戦
神戸が圧倒的でした。アタック・ディフェンスともに早い上がりで相手を圧倒し、モールもスクラムもどんどん押しまくり、個人技でも連携でも強さを見せつけてました。現在の両チームの立ち位置(トップリーグの上位チームと下部リーグ、トップキュウシュウのチーム)を考えると、当然ではあるんでしょうが。
寝不足による朦朧がさらにきつくなってきたので、元々ど素人の身には細かいことは本当よく分かりませんでしたが、ラインとしても、個人としても、攻めていこうという意識の高さは感じました。ラインでパスをまわしながら上がっていくのも、個人技で抜き去るのも、見ていて気持ちいいんですよねえ。
●ハーフタイム
御影高校の皆さんがよく頑張ってるのは分かるんですが、一日に四回も見ると、さすがにもういいんじゃないかと(^^;
●後半戦
確かによく攻めてはいるんですが、それだけに課題というかミスも目に付きました。新聞にも書かれてましたが、ハンドリングエラーとパスの乱れは僕も感じました。せっかく大きくパスを回して攻めあがっているのに、最後のところでノッコンしたりしてもったいなかったことが何度あったか。ねえ、ホラさん? あと、キャプテンの後藤もちょっと手につかない場面があったかなあ。パスについては、特にロングを放った際、そこに誰もいないことが何度か。すぐにカバーできたのは半分くらいだったかな。もったいなかった。
そういうミスを減らしていかないと、目指す日本一まで勝ち進んでいけません。トップリーグの開幕まではまだ時間があるので、これからどんどんレベルアップしていってくれることと信じますが。今日の試合も、そのあたりのミスを少なくしてきっちり攻めていれば、100点ゲームにできたんではないでしょうか。というか、それくらいまでするべき試合だったのではと思いました。
大量得点差がつくと、どうしても集中力は鈍ります。だからというわけでもないんでしょうが、後半32分、マツダがようやく1トライを返しました。その時にスタンドから起きた拍手は、今日一番の大きさでした。ほとんどの人が神鋼を応援していたのは間違いないでしょうが、だからこそ、なんでしょうね。
●この選手
SH 後藤翔太キャプテン 彼が実際にプレーしてるところを見たのは、実はこれが初めてです。1月に見始めた時には、既に怪我で休んでましたからねえ。絡み、捌き、パス、ワークレートの質の高さ。確かにいい選手です。よく声を出して指示してましたし。
SO 森田恭平 難しくない角度が多かったとはいえ、11本のキックを全て決めたのは立派の一言です。お見事。
WTB 小笠原仁 スピードがあるのは分かってましたが、今日はステップも駆使してどんどんゲインしてました。見ていて期待を抱かせる、楽しい選手です。
FB 濱島悠輔 本来はWTBの選手ですが、売りの突破力の片鱗を見せてもらいました。ステップとハンドオフを使いながら、しっかりキープしてどんどん前に出る姿は頼もしかったです。
PR 金武貴之 途中出場ですが、当たりに対する強さはたいしたものです。というか、片手でボールを持って突進しながら、絡んでくる相手を空いた手で、ハンドオフどころか「ちぎっては投げ、ちぎっては投げ」してました(^^; いや本当に(^^;
●雑感
・ マツダのWTB、14で先発出場した平原孝吉選手は神戸工業高校の出身のようで、後輩らしき高校生が大挙して応援に訪れ、マツダのエアバットを手に大声で声援を送ってました。
・ 背番号がかぶっているのは分かってたんですが、こうやって実際に並んでいるのを見ると、なんとも不思議な気分になります。オープン戦ならではの光景ですね。
・ 試合の終盤、大差がついた場面で気合を入れる、後藤キャプテンの声が聞こえてきました。「相手切れてる。神戸ここから走るよ!」その声に発奮したのか、次にトライを決めたのはマツダでした(^^;
・ 試合が終わり、帰ろうとしていると、スタンドの通路でファンに囲まれているロイス・ウィリスとジョシュ・ブラッキーの姿がありました。観戦には来てたんですね。お疲れ様です。