2007/2008シーズン
4月


2007/4/28(土)
Team Black 14 - 14 Team White (神戸製鋼灘浜グランド) 神戸製鋼コベルコスティーラーズ紅白戦

Black 前半 0 0 0 0 0 14
後半 2 2 0 0 14
    PG DG 合計
White 前半 0 0 0 0 0 14
後半 2 2 0 0 14

Kick Off 12:00
観衆 それなり(^^;
レフリー 分かりません(^^;



●神戸市東灘区御影
 神戸製鋼の紅白戦があるとの事で、初めての神鋼灘浜グランドに行ってきました。なんでも、神戸製鋼としては十数年ぶりの紅白戦だそうで……。

 御影は懐かしいです。住んだことはないですが、震災のボランティアで芦屋に二ヶ月ほど滞在してたことがあり、すぐ隣ですから、何度か足を伸ばしたことがあったもので。

 北を望めば建物の間から六甲山系が見え、南を見れば埋立地の工業地帯があるだけなので広い空が広がる、そんなところです。

 相変わらず、臨海工業地帯なので空気は悪く、交通量が多かったです。土曜日なのに。


●灘浜グランド
 人工島に入る橋も、ほとんど水路をまたぐようにしか感じられませんでした。ともあれ人工島に入るとすぐ、高速道路の向こうに緑の芝生が広がるグランドが見えてきました。

 着いたーと思って入り口を探しますが、見当たりません。おやあ? よく見ると、フィールドは二面あり、観戦用のスタンドはいちばん向こうに見えます。これは、回り込むしかないのかな? 同じように歩いている人もいたので、とりあえずグランドに沿ってまわりこんでいきます。
 
 ぐるっと回り込んで少し行ったところに、スティーラーズの看板を掲げた門がありました。ここだな。
 
 ……でもここ、思いっきりクラブハウスなんですが。ということは、ここに停まっている車は選手・関係者のものか……。
 グランド脇のスタンドに行くには、この間を抜けていくしかないようです。うう、なんか緊張するなあ。と、クラブハウスから一人、赤い神鋼のシャツを着た選手が出てきました……後藤主将です。奥さんらしき女の人と話していました。うわあ、うわあ。
 散々野球を見てきましたが、なんだかんだ言っても選手とファンの間には、サイン会とかでもない限り、一応の仕切りがありました。僕にとっては、それが当たり前だったんです。
 なので、いきなりこんなシームレスな状況に遭遇して、面食らってしまいました。確かに、普段から選手達が練習してるところにこっちがお邪魔しているわけだけど……。


●試合開始
 クラブハウスの横を抜けて、グランドに出ました。一面に緑の芝生が広がり、見ているだけでも気持ちがいいです。その向こうには阪神高速があり、彼方には六甲山系が見えます。
 11時半頃に着いたのですが、選手たちは紅白戦に備え、ウォームアップに余念がありませんでした。ラグビーの練習って間近で見たことがなかったので、これを見ているだけでも興味深いです。
 というか、これまたグランドが近い! 本当に目の前じゃないですか。普通に話した声が普通に選手に届くよ、これ。おかげで選手の皆さんをえらく間近で見させていただきました(^^;


 スタンドは、言っても部内の紅白戦だからでしょう、あまり人はいませんでした。しかも座っている人の大部分はチームの身内か関係者か、そうでなくても親しい人がほとんどのようで、選手たちがしばしばスタンドに手を振ったり会釈したりしてました。もしかして僕、思いっきり場違いですか?(^^; 試合が始まった頃の見た感じからすると、ただのファンって10とか20とかって感じだったような……。

 ちなみに、今日のチーム分けはこう発表されてました。14対14の変則試合で、試合時間は後で知りましたが20分ハーフの40分でした。
ブラック
南條・野澤・金武・小泉・マパカイトロ・松井・鈴木
山本(大)・今村(友)・元木・大石・大橋・小笠原・市来

ホワイト
小西・村上・山本(翼)・林・吉田・辻井・伊藤
苑田・森田・ウィルソン・高倉・新井・瓜生・末藤


●試合
 白黒それぞれのチームのジャージに着替えて、試合開始です。メンバー表が張り出されているわけでもなく、選手も背番号があったりなかったりで、それでなくても顔を覚えている選手のほうが少ない、ファン暦の浅い僕には誰だか分からない選手も多かったです。チーム黒なんて、全員背番号なかったし……頑張って覚えよう、うん。

 今日は人数が少ないこともあってか、スクラムは勝負しないノーコンテストで組んでたように思いました。素人目ですが、押し合ってませんでしたから。

 前半は、両チームともに攻め手を欠き、0-0でした。超攻撃的ラグビーといいながら、ディフェンスの意識もしっかりしてるようです。攻撃に関しては、やはり一週間の疲れがたまってるのか、スピード・切れといったものが今ひとつだったのかもしれません。


 20分過ぎで時計が止まったので、今日は20分ハーフだと分かりました。この一週間バチバチときつい練習をしてきて、疲れがたまってるというのもあったんでしょうねえ。
 ハーフタイムの間、選手たちは引き上げてくるでもなく(クラブハウスまで戻るわけにもいきませんものね(^^;)、グランド中央で立ったまま色々話してました。

 後半戦に入ってから、最後の力を振り絞ったのか、疲れきった選手の隙を突けるようになったのか、逆に防御力が落ちたのか、ともあれ、前半だったら早々に潰されていたところを、ボールを繋いで前進するシーンが見られるようになりました。

 ウィルソンやマパカイトロの外国人選手をはじめとする、大きなゲインも見られるようになりましたし。


 結局、両チーム2トライ2ゴールを取り合い、14-14の引き分けに終わりました。トライは4つとも、ディフェンス網を突破して走りきって取ったものでした。やはり、それなりの脚力の選手が一度集団を抜けてしまうと、そうそう追いつくものではありませんねえ。;


 今日の試合で特に僕の印象に残ったのは、金武のタックルされても倒れない強さ、元木の切れ、動き、強さの凄さ、小笠原のスピード、瓜生の攻撃力、村上の顔マスク(^^;、といったところでしょうか。元木や小笠原については、話には聞いてましたが改めて実感しました。
 うーん、まだまだラグビー観戦の経験値が足りません。もっともっと観戦して、もっともっと分かるようになりたいものです(^^;


●闘い終わって
 試合後、選手たちは引き上げていく人やグランドに残って今日の反省をする人、まったりと過ごす人などそれぞれでした。お疲れ様でした。



●雑感
・ 向こうのグランドで試合をしていた人達も、こっちの紅白戦が始まったら並んで観戦してました(^^;
・ 帰る道すがら、飛行船を見かけたのでぱちり。

・ それにしても、御影駅からはそれなりに歩きますねえ。本来車で来るところでしょうから、仕方ないですが。


2007/4/21(土)
U23JAPAN 35 - 32 NZU (西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場) ニュージーランド学生代表来日シリーズ
日本勝利!

ニュージーランド学生代表 前半 2 2 2 0 20 32
後半 2 1 0 0 12
    PG DG 合計
U23日本代表 前半 1 1 0 0 7 35
後半 4 4 0 0 28

Kick Off 14:00
観衆 1,183
レフリー 相田真治



●京都
 今日の試合は西京極、つまり京都でありました。京都……足を踏み入れたのは何年ぶりだろう。阪急京都線に乗るのもえらく久しぶりだし。
 水曜日もそうだったけど、やっぱり違うなあ。家を出たときからドキドキワクワクしてるし、勝ち負けにかなり感情を揺さぶられる。こんなの野球では長らくなかったよ。
 駅は総合運動公園側の臨時出口は閉まっていました。開くのはプロ野球やJリーグなどの、大量に人が来るときだけなんだろうな。

 道と川を渡り、西京極総合運動公園の中に入ると、まず現れたのが野球場。中からは歓声が。日本ソフトボールリーグが開催されているようでした。陸上競技場はその向こうです。



●西京極陸上競技場
 入り口は、メインスタンドとバックスタンドで分かれているようでした。手近だったのでバックスタンドへ。今日はNZU来日シリーズのパンフレットはなく、今日のメンバー表とクラシック・オールブラックス来日シリーズのチラシだけが置かれていました。

 うーむ……やはり、フィールドの外周に陸上のトラックがあるスタジアムは、広く感じるなあ。フットボール専用スタジアムの近さとはまた違う感じです。
  
 それにしてもここ、変わったデザインですねえ。外壁が波打っていたり、スタンドのない角度があったり、モニュメントがあったりと。
  

 一時過ぎに入場したんですが、フィールド内では両チームの選手たちが練習してました。黒いほうがジャパン、白いほうがニュージーランドです。
 
 ニュージーランド側は体をほぐし、ダッシュやパスを繰り返してました。ジャパンは体をほぐした後はコンタクトプレーの練習が多かったかな。
 

 スタメン発表がビジョンであったんですが、ここのビジョンって単色表示なんですね。しかもある程度細かい字は半角カタカナでの表示。結構古いビジョンなのかな。



●試合開始
 時間が来て、両チームとも試合ジャージに着替え、出てきました。例によって両国国歌の斉唱です。


 今日のハカは、故・金野滋氏に捧げるハカだったそうです。それにしても、やっぱフィニッシュだけは思い思いにやってるようにしか見えないなあ。
  


●前半戦
 それなりの風が吹く中、風下からのスタートです。



 8分頃、ジャパン11番の山下祐がうまく相手のギャップを突いて突破し、大きくゲインしますがフォローがおらず、逆に攻め込まれます。そしてショートパントでインゴールに転がったボールを押さえられ、先制を許します。その後も1トライ&ゴール、1PGを許し、0-17とリードされます。
 

 水曜日よりはパスを繋いでいっている分、突破して前進はできている印象でしたが、そこから先に進もうにも、フォローがついてきておらず、潰されるしかないように見えました。
 あと、11番の山下祐、瞬間の加速がもうちょっと速ければいいのになあ。相手の背後に転がったボールを取りに行くのに、方向転換してディフェンスに向かうNZUの選手と併走してる姿が目に付きましたから。先に加速に入れてるんだから、一度くらい抜いてそのまま独走トライとか見たかったです(^^;
 

 セットプレー、特にラインアウト、今日はどちらかと言えば相手に取られることが多かったような。スクラムとかは負けてなかったんですがねえ。



 関係ないですが、SHの花崎がえらく小さいなと思って見てたんですが、メンバー表を見たら159cmなんですね。いくら小柄な選手の生きる道スクラムハーフとはいえ、そんな体でU23とはいえ日本代表になるなんて、よっぽど努力したんでしょうねえ。



 決してよくない状態での我慢の展開が続いていたジャパンは32分、相手陣のゴール近く、中央で得た反則から右に展開し、ようやくトライを返します。決めたのは1番瀧澤。


 と、そこでビジョンに流れた映像、いくらネタがないからってサッカーボールの絵はちょっと(^^; その直後に「TRY!」とは出ましたけど(^^;
 
 簡単な位置ではありませんでしたが、コンバージョンも森田がきっちり決め、7-17とします。


 今日はタックルの精度が水曜よりよくなかったような。相手を捕らえるのに時間がかかってる気がしました。
 


 前半終了が近づいてきた36分、8番イオンギがシンビンで10分間の退場になりました。一人少ない残り時間にペナルティゴールを決められ、7-20で前半戦を終えます。

 得点経過だけ見てると、水曜とほぼ同じですよねえ。それでも時間が経つにつれ、ゲームの雰囲気はこっちに来つつある様に思えましたので、後半戦に期待です。
 まあ、選手がそう言って気合を入れてたのが聞こえたのでそう思っただけかもしれませんが(^^;


●ハーフタイム
 ハーフタイムで多くの観客はトイレに立ったり、売店に軽食を買いに行ったりしてました。僕は座ったままでしたが、見てると焼きそばを買ってる人が多かったような。

 ハーフタイムも終わりかけの時間に、メインスタンド下、ジャパンのロッカールームがあるだろう方向から、何度となく雄叫びが聞こえてきました。監督の檄に選手全員が声を合わせて『はいっ!!』と答えているような感じの声です。薫田監督、精神注入したのかな。


●後半戦
 後半はジャパンが全体的に押せてました。突破も次々に決まり、モール、スクラムは相変わらず押せてました(さすが薫田監督?(^^;)。
 何より、気迫で相手を上回ってるように感じました。あの雄叫びから変わったのかな。
 

 後半開始当初は相変わらずNZUが押してましたが、よくこらえてチャンスを待ちました。そして逆襲に転じて一本返します。
 
 そして森田がコンバージョンをきっちり決めました。今日の森田は良かったと思います。パス・キックともにきっちりこなしてましたし、特にキックは、コンバージョンは全て決めましたし、パント・タッチキックともなかなか見事な技を披露してました。いつもこれくらいできるなら、確かにキックのいい選手と言われるのも納得です。



 後半13分、スクラムから左に展開……と思ったら、左に振り切れる前に13番、中浜が仕掛けます。相手の方が多い状況で突破し、中のほうに切れ込みつつ相手を振り切り、見事トライ!

 ゴールも決まり、21-20と逆転です!
 
水曜日も思いましたが、中浜は速いですねえ。慶応の選手ですか。将来が楽しみです。


※ここでカメラの電池が切れました(^^;

 今日は正直、タックルはいまいち決まってませんでしたが、特に後半に入ってからはすかされ、かわされて地面に転がっても、届かなくても、それでも必死に手を伸ばして足を触り、バランスを崩して倒すというシーンが何度も見られました。きっちり決められるようにならないといけないのは確かですが、これはこれで粘りと気合の精神力を感じられてよかったです。
 
 スタンドは基本的に自然発生の歓声以外は静かなものでしたが、後半に入ってから時折、高校生の集団が「ジャパン」コールをしてました。動画です。

 逆転後、再逆転を許しても闘志は衰えず、33分には左に展開して大外にいた五郎丸が相手にタックルされながらも左隅に飛び込んでトライ! さらに難しい位置からのゴールも森田が決めて再々逆転! このあたりの展開は一観客として、見ていて面白かったです。

 ロスタイムに入ってからも守りに入らず、攻めて1トライを決めたのも良かった。こういうメンタルなスポーツでは、守りに入ると逆にほころびが出るものですし、それ以前に最後まで攻める姿勢というのは大事ですし。

 そのロスタイムに相手と乱闘というかつかみ合いになりかかったのは残念ですが、NZUの「こんなはずでは」というイライラの発露かな。相手の5番、長身のエイバーハート選手は特にいらついてたのがその前から見えてましたし。


●ノーサイド
 そんなこんなで、最後の最後、4分のロスタイムが過ぎた後、NZUが1トライを返してゴールキックを外したところでノーサイド。ジャパン、勝利です!

 よく言われますが、ノーサイドの精神っていいですね。直前まで小競り合いをしていても、ノーサイドの笛が鳴ったらちゃんと握手をして、お互いを出迎え、見送って終わるんですから。
  
 まあ、この後アフターマッチファンクションがあったはずですし、気まずい気分を引きずるわけにもいませんからね(^^;

 選手たち、メインスタンドに整列して一礼してから、バックスタンドにも来てくれました。おめでとう、U23日本代表! やっぱり勝つって嬉しいものですねえ。
 


●闘い終わって
 クーリングダウンというか、選手たちはフィールドで体をほぐし始めました。ジャパンの選手は中央で車座になってストレッチなど、NZUの選手たちは軽くダッシュとジョグの中間のような走りを繰り返してました。
 

 一方、スタジアムのスタッフは、撤収作業に余念がありません。普段ラグビーに使ってないのでしょう、インゴール部分の長さが足りないのを埋め合わせるために敷いていたマットを巻き取り、ゴールポストを撤去してました。お疲れ様。
 


●雑感
 試合開始直前、ふと気付くと、一般客に開放してないスタンドの一角で、ジャパンの選手が試合をビデオ撮影してました。


 観客動員は水曜日より少なかったですが、これはやはり、大阪のラグビー部の動員が減ったからなんでしょうねえ。京都のラグビー部は何校か来てましたが。けど、観客の半分以上は一般人っぽかったです。自発的に来た人は水曜日より多かったのかなあ。さすが、天気のいい休日だけはあります。

 NZU来日シリーズ、観客が少ないのは当たり前ですよね。告知活動をしていた気配がありませんもの。二試合見に行って、試合の宣伝用ポスターなんて一度も見かけませんでしたし、試合の開催自体、関係者か日本協会のHPとか刊行物を見た人でないと知らなかったんじゃないですかねえ。


 今回は調子に乗って写真を撮りすぎました。HPで使う選択も迷うし、どうせ決定的な場面を撮る腕もないんだし、次からはもっと減らして肉眼で集中して見るようにしたいです。野球観戦でも、デジカメ導入当初は撮りまくってたなあ。これも一種の通過儀礼のようなものなのでしょうか(^^;


※ラグビー観戦を始めて三試合、初めて応援しているチームが勝ったので舞い上がってます。うわついた表現があるかもしれませんが、ご容赦願いますm(_ _)m


2007/4/18(水)
U23JAPAN 17 - 39 NZU (鶴見緑地球技場) ニュージーランド学生代表来日シリーズ

ニュージーランド学生代表 前半 2 2 2 0 20 39
後半 3 2 0 0 19
    PG DG 合計
U23日本代表 前半 1 0 0 0 5 17
後半 2 1 0 0 12

Kick Off 19:00
観衆 1,499
レフリー 平林泰三



●急遽今季初観戦決定
 本日、思いがけなく早い時間に体が空いたので、行けないものと諦めていた試合を見に行くことにしました。一月に神戸製鋼の最終戦を見て以来、三ヶ月遠ざかっていたので観戦欲がかなり高まっていたこともありましたし。平日の夜に兵庫の西の方から鶴見緑地までは遠いし高いけど、今日だけだしまあそこは気合で何とか(^^;

 鶴見緑地球技場は、地下鉄・長堀鶴見緑地線の鶴見緑地駅を出て、そのまままっすぐ南のほうへ徒歩五分。

 夜で雨が降っていましたが、球技場へ向かう人の流れもあり、迷わずに行けました。



●鶴見緑地球技場
 入場したところでプログラムをもらいましたが、一方向にしかないスタンドには屋根がなく、雨の中では見られませんでした。残念。今日のメンバー表とか見ながら観戦したかったなあ。
 
 おまけとして、五月にあるジャパンXV vs クラシック・オールブラックスの試合のチラシが入っていたのは嬉しかった。


 階段を上がってスタンドに上がると、そこは傘の花。雨中のスポーツ観戦ではポンチョや合羽がマナーだと思ってたんですが、違うのかな? まあお互いに間隔をあけて座ってもまだまだ余裕がたっぷりある状態だったので、あまり気になりませんでしたが。

 三方向が森のグランドは、ピッチが近く、高度もそこそこで、雨が強くて辛いのを除けば結構観やすかったです。

 19時前になると両チームの選手たちが出てきました。スタンド中央に向かって整列し、まずニュージーランド、次いで日本の国歌を演奏して、試合開始です。



●HAKA
 両チームがキックオフのために位置につく……前に、ニュージーランド学生代表の選手たちが集まりました。もしかしてと思っていたら、キャプテンが前口上を述べ始めました。やるんだ! ABsではありませんが、生で見るのはもちろん初めてです。

 構えました! ラグビーに関心のない一般人でも知っている、ニュージーランド代表のハカ(ウォークライ)です。

 始めたのは日本では一番知名度の高い……というか、これしか知らない人も多いだろう、カマテです。やっぱり黒衣の集団が息を合わせて気合を入れてやると、迫力があります。いやあ、いいものを見せてもらいました。雨の中来た甲斐がありました(^^;

 最後の締めにジャンプした人は2、3人でした。ここだけは個人の好みなのかな?


●試合
 そしてキックオフ。
 ……ジャパンのジャージ、生で試合に使われるのを見るのは初めてですが、想像以上に背番号が見にくかったです……一桁か二桁かくらいしか分からないこともしばしば。天気のせいもあったかもしれませんが。まあ、今週末の正代表の韓国戦から新ジャージに変わる予定らしいですし、今日と土曜で見納めになるわけですが。


 ラインアウトなどのセットプレーは決してひけを取ってなかったように思います。そりゃあ高さや体格の差はありますし、その面では敵いませんが、それだけで勝敗が決まるわけではありませんものね。


 日本側でいちばん声が出ていたように感じたのは、先発スクラムハーフの茂木です。「○○、もっと広がれ!」「ジャパン集中!」など、なんとかチームをまとめ、盛り上げようとしているのが感じられました。


 雨中戦はキックの応酬による陣取り合戦が多くなるものらしいですね。まあ確かに、パスを繋いでいくよりミスの確率は低くなりますし、悪コンディションでも乱されにくいプレーですからねえ。でも日本、ちょっと有効なキックが少なめだったような……。


 キックといえば、ゲームの司令塔たるスタンドオフで先発出場した森田。神戸製鋼の選手なので特に注目していましたが……ダメでした。少なくとも今日は。
 タックルはともかくキックはいいと聞いていたんですが、陣取り合戦のキックも中途半端に短く、ジャパンの選手が迫ることもできず、NZUの選手が楽々キャッチして逆に攻め立てられることもしばしばでした。トライ後のゴールキックとペナルティゴールのキックを合わせて4本蹴り、決めたのは1本だけでしたし。ゲームメイクも素人目にはできてたようには見えませんでしたが……土曜日に名誉挽回なりますかどうか。


 ターンオーバーされてそこから一気にトライされるシーンが目立ちました。パスやハンドリング等、細かい技術面に差があったんでしょうか。逆にこっちがターンオーバーしたのは残念ながらほとんど印象にありません。
 NZUのディフェンスはさすがでした。ボールへの集散はもとより、最初のポジショニングからしても穴が少なく、抜きにくいのが素人目でも分かりました。


 アタックでは、ウイングの中浜がいいランを見せたりしましたが、基本的にはNZUの素早いディフェンスに阻まれ、なかなか前進できなかった印象です。パス回しはスピード・精度とも素人目にも物足りなかったし、突破は早々に潰されるか、相手をかわすのに精一杯でなかなか前進できないかという印象でしたし。
 ディフェンスは低さはともかく、二人がかりでタックルを仕掛けるのが基本だったり、まずまず頑張っていたと思うんですが。


 ど素人の印象としては、雨というコンディションのせいもあったのかもしれませんが、キック以外は真正面からぶつかって玉砕しただけな印象でした。これでジャパンは果たしてやろうとしてたプレーができた、せめて試みることができたんでしょうか。まあそれ以上に、もっと気迫・闘志が伝わってくるプレーが見たかったです。残念。



●雑感
 鶴見緑地に向かう地下鉄に乗った時点から明らかでしたが、近隣の高校・中学のラガーマンがたくさん観戦に来てました。ジャージや鞄で僕が確認できただけでも、東海大仰星、大阪桐蔭、オール兵庫、などを見かけました。

 スタンドの感じからして、1500人の観客は、プレイヤーや指導者などのラグビー関係者がほとんどだったんじゃないですかね。自発的なのか、動員がかかったのかは分かりませんが(そういや試合後に「スタンドの掃除だ」と学生さんたちが集合してたなあ)。
 自発的に見に来た、無関係なただのファンってどれくらいいたんだろう。100〜200人くらい? まあ平日の夜で雨、しかも一般受けしないユース代表戦ですからねえ。そもそものラグビー人気がどうなのかは観戦暦が二試合目と激浅なので分かりませんが(^^;

 今回は雨天ということと、関係者らしき人が近くにたくさんいてなんか緊張してしまったこととが合わさり、あまり写真を撮れませんでした。残念。

 全然選手も監督も分からない僕ですが、たまたま近くで他の人に自己紹介してるのを聞いて、近鉄ライナーズの金選手が来ていることは分かりました。まだ顔は覚えてませんが(^^;

 関係者、一般人を問わず、ひたすらに文句だけを言い続ける人って、聞いてて辛いです。雨だったから席移動もしにくかったし。

 ニュージーランド、学生代表っても普通に30前の選手とかいました(^^;

 レフリー、平林さん……って、日本人で唯一IRBから公認を受けている、日本最高の人だったんですねえ。



※まだラグビーの観方、語り方がよく分からない……。肝心の試合部分で何をどう書いていいのやら。まあ、野球でも最初はそうだったし、数をこなしていきましょう。可能ならば。


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